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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「BIUTIFUL ビューティフル」
いっぱい好きなシーンがありますが、上に書いた父とのシーンの他、セネガル人の若い母イヘと、ウスバルの子供二人が、初めて心を繋ぐ学校からのお迎えのシーンが好きです。その時他人の子供へも慈愛に満ちた笑顔を見せるイヘ。彼女の笑顔は、全ての母親の象徴でした。そのイヘが、自分との悪と戦いながら出した結論が、辛い事ばかり起こるこの作品に、大きな光明を与えています。

「美しい」と言う意味のタイトルは、綴りが間違っています。何故そうなのか、劇中に出てきます。学のなさ、貧困、病気、妻との離別。彼の子育てはどんなに大変だったでしょう。しかしどんなにみっともなくても、ウスバルの人生を、私は「美しい」と思います。それは一般的な「 beautiful」ではないけれど、あるがままの彼の「biutiful」な人生だったと思うから。

07月07日(木)
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