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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「それでも恋するバルセロナ」
でも私が一番感心したのは、こんな濃くてドロドロのメンツを相手に、大健闘していたレベッカ・ホール。彼女が一番身近にいそうなキャラですが、きっちりばっちりの存在感です。何でも見事に演じるパトリシア・クラークソンとともに、教養があってお金も苦労しない人妻の、バカバカしい寂寥感を、これも実にチャーミングに演じています。彼女たちの始末の付け方も大変俗っぽく、ハイソでない私なんぞ、有閑マダムなんて所詮こんなもんだよーと、溜飲を下げたのでした。
しかし見事だと思ったのは、レベッカ・ホール、他三人と比べると大変地味な容姿です。なのに本当に可愛らしく映っている。エッチシーンは情熱的を超えた、濃厚なキスシーンだけで表現していましたが、これがアルモドヴァルなら、ペネロペのおっぱい全開なはず(スカヨハはブレーンがNG)。破壊力絶大なはずなんでね、レベッカは霞んでしまったかも?アレン監督の女優みんなへの気配りは相当なもんで、老いてますます女性への関心と敬意が増しているようで、何よりでございます。
というように、気楽に肩も凝らず、楽しく職人芸が見られる作品でした。
07月05日(日)
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