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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「休暇」
この作品は死刑の是非を問う作品ではないと思いますが、それでも模範囚のような金田の様子から、本当に死刑は必要なのか?と、思わずにはいられません。罪人であれ、人の生を強制的に止めてしまうことは、こんなにも罪もない刑務官の心をも深く傷つけるのです。しかしその死刑囚もまた、多くの人の生を強引で残忍に奪った人のはず。死刑廃止を訴えているのではなく、死刑判決のなくなる社会を願う、というのが、「生きることにした、人の死と引きかえに」というコピーに込められているのかと感じました。ラストの達哉の絵に、救われる思いがします。
06月10日(火)
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