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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
と、このように痛みも理解も出来るのですが、どうもイマイチ心に迫ることがないのは、誰も共感出来なかったからかも知れません。ルイスはいつもながらの完璧な演技で、オスカー二度目の受賞は、誰も文句ないと思います。彼の作品は「存在の耐えられない軽さ」が一番好きなのですが、本当はこの人、とっても美しい人ですよね?こういうエキセントリックな役柄もいいんですが、普通の二枚目の彼も観たいと思いました。
ポール・ダノはとっても健闘していたと思います。思いますが、ルイスとタメを張るイーライが彼では、少々荷が重かったかな。何度もこれが若い時のエドワード・ノートンなら、3割増しくらいで格が上がったろうと思いつつ観ていました。これも食い足りない理由かも?
以上とっても出来の良い作品だと理解出来るけれど、編愛する作品ではなかった、ということでしょうか?私は音楽はいつもボーと聞いているのですが、今回のスコアは身震いするほど感激しました。何と言うか、場面場面ではミスマッチのようなのですが、どの場面も暗い躍動感を感じさせ、ダニエルという男を、的確に浮かび上がらせていたと思います。
観る価値は充分の作品です。でも多分早くに終わっちゃうかなぁ。
05月08日(木)
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