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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜」
天才的なアーティストを描くと、だいたいが傲慢で破天荒な人生を送る主人公、それを支える人という図式になりがちですが、この作品でも節目節目にピアフを支え救う人々が現れます。ティティーヌであり、義姉妹の契りを結んだモモーヌであり、ルイであり、とある事件に巻き込まれた彼女を救う作詞家のアッソであったり、生涯で一番愛したマルセルであったり、晩年のマネージャーであるバリエであったり。よくよく考えれば、幼少の分は倍にして取り戻すほど、ピアフは与えられる愛に恵まれた人でした。少し関係の繋がりやその後がわかりづらい人もいるのですが、要所要所に素晴らしいピアフの歌声が入り、その疑問を消してくれます。波瀾万丈であっても、決して不遇でも幸薄かった人生でもなく、幸せな人生を送った人だったのだとの思いが、鑑賞後残りました。
父方の祖母役の人は、晩年のシモーヌ・シニョレにそっくりだなぁと思っていたら、本当の娘のカトリーヌ・アレグレだったのでした。ピアフは再会した母を罵りますが、彼女のその歌声は母からもらった宝物のはず。映画では描かれませんでしたが、ピアフがそのことに気づき、母を許せる気持ちになってくれていたら、私は嬉しいです。
10月07日(日)
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