ID:10442
ケイケイの映画日記
by ケイケイ
[927675hit]
■「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(吹き替え版)
今回は何とハリーとチョウ(ケイティ・リューイング)のキスシーンもあり。それをロンとハーマイオニーに報告する姿は、何となく昔の日活や東宝の青春モノのようで微笑ましいです。ずっとチョウが泣いていたというハリーに、「ハリーのキスが下手だからじゃないの?」というロンに対し、「バカね。チョウはまだセドリックが死んだのが悲しいのよ。それなのにハリーを好きになるのは悪いと思っているからよ」と、切ない女心を解説するハーマイオニー。う〜ん、お見事!他には小ぶりでぽちゃぽちゃしていて、ちょっと愚鈍な雰囲気だったネビルが、すんごく背が高くなって大人っぽく成長していたのも嬉しかったです。
英国演技派大集合のこのシリーズ、新たに加わったのはイメルダ・スタウントンとヘレナ・ボナム・カーターで、二人とも超敵役です。スタウントンは存在感たっぷりの名演技ですが、演じるアンブリッジと言う人は、徐々にモンスターめいて見えなくてはいけないと思うのですが、その辺がちょっと物足りなかったように感じました。彼女の演技ではなく、演出のせいと言う気がします。まぁ原作は膨大ですから、この辺は難しかったかも。ヘレナは問題なし。少ない場面でしたが印象的でした。
ラストにダンブルドアの大立ち回りがあるのですが、これはなかなかの見せ物でした。ちょっと「指輪シリーズ」の、イアン・マッケランみたいでしたが、白髪のロンゲと髭のせいかな?でも校長先生はあれくらいの技がなくては!現実の校長先生方は魔法が使えませんが、教師としての技量は学校随一であって欲しいと、今回のダンブルドアを観て思いました。
華やかさやファンタジックさを求めて観た方には、少々物足らない作品だったと思います。そういった面白みには欠けるでしょう。しかし私のように、このシリーズが大好きで観ている、特に大人の人には、感慨深い思いが色々湧いてくる作品でした。正直いうと、私はファンタジーものはあんまり好きではありません。息子が観たいというので、いっしょに観ただけの作品も多いですが、このシリーズだけは別。私は本当にこの子たち三人が大好きです。多分ロンのママのような気持ちなのでしょう。あと二作残っていますが、先頃完結された原作では、主要人物が亡くなっているとか。どんな悲しく寂しい最後でも、しっかり見守りたいと思っています。
07月22日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る