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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ゾディアック」
疑問がちらほら。最初のシーンの生き残り以外で、もう一人ゾディアックの素顔を見ている被害者がいます。その人に面通しを頼めば済むことだったので、相手はゾディアックではなかったんでしょうか?その辺の説明がなかったように思います。それとラスト近くグレイスミスの妻が夫に差し出した封書の中身。どこで手に入れたの?
俳優はロバート・ダウニー・Jrが出色。麻薬で何度も捕まり再起不能かと言われた人ですが、自身を彷彿させるエイブリーの役で、インテリやくざとも揶揄される新聞記者の、華やかさといかがわしさが良くでており、腕があるがため尊大で破滅型のエイブリーを、魅力たっぷりに演じていました。ジェイクも坊やっぽい出だしから、ゾディアック事件を通して変貌していくグレイスミスを好演していたと思います。ラファロもエドワーズも適役でした。特にアンソニー・エドワーズは、長くテレビドラマ「ER」でマーク・グリーン医師役で出演してた人で、ワタクシごとで恐縮ですが、このマーク・グリーンと言う人ほど私の理想の男性像を具現化している人はおらず、マーク、いやアンソニーは私にとっては特別のおヒト。今回植毛したのか、ズラなのか、はたまたプロぺシア(毛生え薬)か?と言う感じで、毛がふさふさなのでびっくり!ハゲの方がセクシーで好きですが、これはこれでちょっといい感じでした。


↑左はマーク・ラファロ
全米を震撼させた大事件でも、一年たち二年たち、段々と風化してしまう様子は薄ら寒いです。日本でも当てはまることですね。こうやって教訓のないまま、事件は人々から忘れ去られて行きますが、かかわった人々は、一生忘れられるものではない傷を背負っていくのでしょう。実話をベースにした映画的な虚実を観るつもりだったのが、誰にでも身の上にふりかかりそうな悲壮な心の変貌を見せつけるサスペンスでした。カタルシスも感動もないけれど、見応えたっぷりの二時間半です。
06月19日(火)
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