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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「恋愛睡眠のすすめ」
主役の二人は絶品で超チャーミングです。気の弱い冴えない男の子なんて、あの美形でラテンのフェロモンだしまくりのガエルが、どう演じるんだろう?と思っていたのですが、これが全然違和感ありません。カタコトのフランス語も披露し大健闘で、約の幅が広がり、欧米どこでも通用する俳優だと証明された感があります。シャルロットはもう30半ばのはずですが、相変わらずの透明感と清楚な雰囲気、母親(ジェーン・バーキン)譲りの「攻撃的でない胸」は、お母さんとは違うベクトルの魅力があります。とにかくこの二人でなかったから、ここまで気に入る作品ではなかったと思います。

脇のユーモラスな同僚や友人たちも良かったです。生々しく俗っぽいステファンの同僚・ギィと、発展家らしいゾーイの存在も、対比しながら臆病者の二人を応援している様子が、暖かでした。

ステファンの混迷の度合いと共に、観客にもどれが現実か夢かわからなくなって行きます。私はステファニーは絶対ステファンを裏切らなかったと思う。彼女はいつもジーンズなんですから。「エターナル・サンシャイン」でケイトの髪の色で表現していたように、少しずつヒントもありますから、お見逃しなく。ラストは本当に切なくほろ苦いです。でも私は希望のあるラストと取りました。カウンセリングは二人だけではなく、ママもいっしょにね。私はステファンの、「パパといっしょにメキシコに戻ってごめんね」の優しさには、涙が出ました。

05月24日(木)
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