ID:10442
ケイケイの映画日記
by ケイケイ
[928260hit]
■「サンキュー・スモーキング」
ニックの巻き返しも、学位もなく優秀な頭脳もなく、舌先三寸で渡ってきた彼らしい姿で、その中に男として父親としの意地も絡ませて、スマートでユーモアがありました。過ぎたるは及ばざるが如し、何事にも過剰に反応するアメリカ人をユーモアたっぷりに皮肉って面白かったです。だって肺がんになったからタバコ会社を訴えるなんて、やっぱ変だもん。
アーロン・エッカートは別に何とも思っていませんでしたが、もうこの作品はとっても素敵!水を得た魚のような軽妙な演技で、無難なだけの印象だった「ブラック・ダリア」とは大違いでした。他にはロブ・ロウが思いっきり怪演です。だって出てきた時、レイ・リオッタかと思ったもん。この線でやっていくと、よろしいんじゃないでしょうか?
この作品を観ても私のタバコに対するスタンスは変わりませんが、他の人はどうだったんでしょうか?今の作品だなと思ったのは、喫煙シーンがほとんどなかったこと。うちの83歳の姑さんは、50過ぎた自分の息子達に、事あるごとに「体に悪いからタバコは減らし」と懇願しています。親にはいつまでも子供なのだなとありがたくも思いつつ、80過ぎてまで子供の心配なんかしたくないわいと思う私(ごめんね、おばあちゃん)。取り合えずタバコの奴隷になりつつある息子達には、「結婚したらタバコ代が小遣い圧迫すんで〜。あんたら安月給やのに。」と脅しています。若すぎる息子たちに健康の大切さなんか言っても、わかるわけないもんね。倒れたらわかるでしょ。夫には人生残り少ないので、好きなだけ吸えと言ってます。その代わり逝く時にはさっさと逝ってなとも。棺桶にはタバコ100箱くらい入れて、紫煙に包まれ極楽浄土に逝ってもらうつもりです。
10月28日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る