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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■術後一ヶ月経ちました
セックスについては書くのも恥ずかしいし、どうしようかと迷いましたが、術前大変不安で、恥ずかしながら私も体験談を探しましたので、参考になればと書いておきます。一般的に女性に子宮がなくなると、セックスがいやになる、行為の時痛いなどで夫婦生活が送れなくなると、聞いた方も多いかと思います。うちは夫が8歳上で、私が閉経の頃は夫も60になるので、自然とそんなこともなくなるのだと思っていたのですが、セックスレスでもない我が家で今そんな事態になると、やはり夫婦としての今後に水を差しはしないかと心配でした。
私が診察してもらった男性医師は全て、こちらから聞かずとも、子宮摘出後もセックスは可能と教えて下さいました。術前の夫婦で聞いた説明では、「卵巣も残りますし、以前の奥さんのままです。」と主人にも強調して下さいました。立会い出産で妻のことを女性として見られなくなった夫が、セックス出来なくなるケースは多いそうですが、それと同じで、子宮の無くなった妻に女性を感じない男性もいるのだと思います。うちの夫は素直というか単純なので、先生の丁寧な説明(図も使う)で、二方不安が取れたのも事実です。
私は幸いにして卵巣は残りましたが、子宮ガンなどで卵巣も無くなれば、女性ではないのでしょうか?それは違うと思います。手術前に東野圭吾の「レイクサイド」を読んでいると、子宮ガン手術後体調を崩した女性が、あたかもセックス出来なくなったような描写があり、私は憤慨したものです。そういった記述が、誤った認識を深めてくのだと思います。一概には言えませんが、術後のセックスが可能かどうかは、精神的なものにも左右されるのではないでしょうか?私の経験が今悩んでいる方にの参考になれば、幸いです。40代の思わぬ妊娠は中絶が多いと聞きます。その心配がなくなった今、一つ卒業くらいの気持ちですかね。
現在の体調
ほとんど術前に戻る。時々お腹がチクチクしたりするが、筋腫が急に大きくなって以降より、はるかに楽。
体重の方は、せっかく入院中に痩せたのに、あっと言う間に戻ってしまい、夫からはもう一度入院しろと怒られています。思うに入院中は間食もせず、6時以降は何も食べずで規則正しかったからですねぇ。夕食は夫を待つので8時半以降の時が多く、今日一日どう過ごしたか、お互い話す時間に充てているのですが、涙を呑んでこれを辞めようかと思案中です。
まだ少し疲れやすいですが、大事な臓器がなくなったんですから、それくらい当たり前だと、良い意味で開き直りも大切かと思います。しかし何でもかんでも手術と結びつけると、気持ちが段々後ろ向きになります。たとえば白髪が増えたとか、シミが気になるとか。もしかしたら関係あるかもしれませんが、単なる加齢と思って、せっせと肌のお手入れやカラーリングに力を入れた方が、気持ちが明るくなるでしょう?
懸念していた喪失感はありません。俗に言われるイライラや鬱な感情も当然ありません。私の復帰を喜んで下さる患者さんも、あまりに以前と同じなので、「あんた、子宮は残せたんやな。良かったなぁ〜」と言って下さいますが、「違う違う、子宮無くなりましたよー。」と笑って答えています。微力ながら子宮が無くなった女性のへの偏見に、対抗していきたいと思っています(大げさな)。家族が労ってくれなくなったので、時々しんどいフリもしようかなぁ。
手術をして良かったと思っています。
05月07日(日)
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