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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「タブロイド」
マノロを演じたレグイザモは、ちょっとクラシカルなチンピラの風情が個性的は人ですが、この作品のクールな人気レポーターを安定した演技で演じていました。今まで英語を喋る彼しか知らなかったので、ラテン語を話すのは新鮮でした。子供の頃コロンビアからアメリカに移住したそうです。プロデューサー役のワトリングは、あの「トーク・トゥ・ハー」の眠れる裸の美女。あの役は死ぬほど彼女の当たり役だったようで、今回も演技に不満があるわけじゃなく、綺麗だし夫とマノロとの間の揺れる心も無難に演じているのに、全然魅力を感じません。インパクトの有りすぎる役を演じた後は大変なのだなと思います。アルモドヴァルは、女性を美しく映すのは本当に上手なのだとも再認識しました。アルカザールは気弱で優しげな中、どこか危ないビニシオを大変好演していて、少々脚本が手ぬるいところも、彼の好演で最後まで引っ張ってもらいました。
後味は最悪ですが、見応えは充分にある作品。サスペンス面より人間の深層心理を、南米式に濃く見せてくれた作品です。
02月20日(月)
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