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龍神様のささやき
by 龍
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■七夕
今日は七夕ですね。以前の便りにて、「雛祭りを桃の節句」「こどもの日を端午の節句」とお伝えさせて頂きましたが、七夕も5つある節句のうちの1つとなります。
そして、誰もがご存知であるように、織姫と彦星のお話はとても有名ですが、どうして「七夕」を「たなばた」と読み、お星様に願いをかけるのでしょうか。

改めて七夕は、節句という伝統的な行事を行う、季節の節目の日になります。その昔の中国では、7月7日、女性の針仕事の上達を願うお祭りがありました。
針仕事と言ってもあまりピンと来ないかもしれませんが、機織(はたおり)などの布や服を作る仕事と言えば、ご理解頂けるのではないでしょうか。

物語のヒロインである、「織姫」はその名のとおり、機織の上手な働き者の娘として登場して参ります。そして機織だけではなく、女の子がする習い事(機織・手芸・習字)が上手であった織姫にあやかり、上達をねがってお願い事をしていました。その行事が、日本の宮中でも取り入れられるようになったと言われています。

時代の変化、また女の子の習い事も多種多様になったからでしょうか。いつしか女の子だけではなく男の子も、そして大人も、様々な形で星に願いをかける形へとなりました。


また日本における旧暦の7月7日には、その年の豊作を祈る行事がございました。
その日、豊作・豊穣を与えて下さる神様が来るのを待つ中で、棚機津女(たなばたつめ)という巫女が、棚機(たなばた)と呼ばれる機織り機を使って、神様・ご先祖様に捧げる衣を織りあげます。その織物をおまつりし、神様はその村に豊穣を与える代わりに、穢れ(けがれ)を持ち去るという風習がありました。

そんな上記の2つの話が合わさって、「七夕」を「たなばた」と読むようになり、今日の起源に繋がっていると言われています。

改めて、七夕といえば織姫と彦星の事、短冊に願い事を・・・という話が注目されがちですが、上記の内容から、また違った面を感じて頂けたのではないでしょうか。
皆様におきましては、是非楽しい七夕を・・・。そして願いが一日も早く叶い、幸せで笑顔の日々に繋がるよう、これからも少しでもお力になれれば幸いです。
07月07日(土)
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