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龍神様のささやき
by 龍
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■節分
今日は節分です。前回も「恵方巻(えほうまき)」という、関わりのある便りをお送りさせて頂きましたが、その言葉は知っていても、節分とは一体何を意味しているのでしょうか。

まず「季節を分ける」と書くように、それぞれの季節の始まり、二十四節季における、立春・立夏・立秋・立冬の前日を節分と言います。では、どうして一年に四回ある節分のうち、立春の前、2月3・4日前後だけ、豆を撒いたり、各地で大きな行事やイベントが催されるのか・・・。

それは、旧暦における立春が元旦前後にあった事。わかりやすく簡潔に例えるならば、立春が元旦、その前日にある節分は大晦日にあたり、年の区切りとして捉えられていたからです。
大晦日といえば、年越し蕎麦や除夜の鐘など、様々な行事やイベントが行われるように、一年の最後に邪気を祓う「追儺」という行事が、宮中で行われていました。その一つとして、豆撒きが一般に広まったと言われています。

また風水などにおける占術・占いにおいては、節分までを前年とし、立春を区切りとして年が変わるとしているものも多くあります。

そして、鬼を追い払うのにどうして豆を撒くのか・・・。

ここで、五行思想という自然の道理を「木・火・土・金・水」で表すものがあるのですが、鬼が持っている金棒は非常に硬く「金」にあたり、また大豆もとても硬いという事で「金」に見立てられます。
「金」は「火」によって溶かされる、という五行思想からも、本来は火で炒めた豆を撒く事によって、鬼や邪気を追い払ったり、また人間がそれを食べてしまう事で、退治する意味が込められています。

改めまして節分、立春は大きな区切りや新たなスタートとしての意味合いがございますが、前回の便りでもお伝えしたように、良い流れの中にいらっしゃる方はさらなる飛躍を誓い、いまいちの波に乗れていない・・・と感じる方は、気持ちを新たに切り替えて。
これからも精進と努力を重ねられ、皆様の幸せ、ご自身の成長へと繋げて頂ければ幸いです。
02月03日(土)
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