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龍神様のささやき
by 龍
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■恵方巻(えほうまき)
ここ数年、スーパーやコンビにでもよく目にするようになりましたが、「恵方巻」という太巻きのお寿司がございます。

節分の夜、その年の恵方、いわゆる福の神がいる方位に向かって、目を閉じて願い事を思い浮かべながら、食べている間は終始無言で太巻きを食べる事によって、願いが叶う事をはじめ、商売繁盛や無病息災等、豆撒きと同じで、福を呼び込み悪い厄を落とす習わしがございます。

どうして節分の日に太巻きを食べる事が、幸せに繋がるのか・・・。その昔、江戸時代末期から明治時代初期にかけて、大阪の商人の方々が商売繁盛を願って始まったという言われ。
昔の旧暦では、節分の日が大晦日にあたる為、今現在年越し蕎麦を食べるように、厄落としの意味で年末行事として行われていた。
また、豊臣秀吉の家臣が、節分の前日にたまたま巻き寿司のような物を食べ、戦いに大勝利を収めた事など、多くの説がございます。

また、恵方巻の具が七種類である事は、七福神に因んでいる面もあり、「福を巻き込んで食べる」という意味合いや、大きな太巻きを切らずに食べる事で、「縁を切らない」という理由。
節分で追い出した鬼が、逃げ出した際に落としていった金棒に見立て、それを取り入れる事によって、無病息災・商売繁盛の意味もあるようです。

年が明け、早くも一ヶ月が過ぎようとしていおりますが、新年に立てた目標が上手く行っている方は、さらなる飛躍を誓い、また、いまいち波に乗れていないなぁ・・・という方は、気持ちを切り替える意味でも、恵方巻を食べて今年の福を巻き込んでみてはいがでしょうか。皆様が健康で、またご多幸である事を心から願い・・・。

追伸
文中で、「恵方、いわゆる福の神がいる方位」とお伝え致しましたが、この「福の神」は、先日の便り「どんと焼き」で出てきた歳徳神(としとくじん)を指し、神様がいる方位は毎年変わります。
今年は「北北西」がその方位となりますが、皆様が日々の中で何気なくされている事も深く掘り下げて行くと、神仏様や霊的な出来事と強く繋がっている事を、ご理解頂けるのではないでしょうか。
01月27日(土)
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