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声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■音楽は私の人生の栄養素
I sitll・・・
オリコン初登場26日はデイリーのシングルチャートで31位だったみたいです。
全くタイアップもなし、プロモーションがアニメイト関係、TVもアニメ関係の番組だけだったので、一般にはまだまだ無名なんだろうなぁと思いますが、ぼちぼちの出だしではないかと思います。
ジャケットをみると、アーツビジョンの文字がどこにもみあたらなくて、Toshiyukiは森川智之のマネージメントとは違うのかもしれません、事務所から離れた自主活動?ちょっと謎。
さて、この曲、レコーディングの音が結構良いですね。スタジオの機材とかも影響しますが、根本的にはプロデューサーや音の制作者の耳というか好みというか腕なので、Kazukaさんチームがこういう音が好きなんだろうなぁと思います。この音質に関しては、彼らがレスペクトしている80年代とはちょっと違いがあるかもしれません。あの時代のロックはガサガサがりがり音が多かった時代です。(それでもロックでもコンテンポラリーに近いスティングやナイルロジャースとか、凄くクリアなサウンドを追求している人も居たので、本当にプロデュースのテクニックと音の好みなんだろうな思います。)
メタルにクリアなサウンドは必要ない、と思う人も居るので(笑)。
森川さんの歌は・・・
昔から変わらないなぁと思う部分と、もの凄く進化したなぁと思う部分が交錯している仕上がりでした。
歌い始めから最後まで全部完璧だったかといえば、私的判断ではNoです。まだまだ完璧にノーミスで歌いきってはいないですが、それでも彼は歌うたびに上手くなっているなぁと思いました。
上手く歌えている部分を繋ぎまくれば、その昔のアイドルの歌がそうだったみたいに、上っ面だけ完璧に聞こえる曲は技術的にいくらでも作れます。でも、それではライブとの差があまりに激しくなって、大昔はアイドルの実際のステージのお粗末さに腰くだけになりそうになったものです。いかにも完璧にきこえるだけの作品には意味がないです。やっぱりアーティストとして自分のパフォーマンスを聴かせたいなら、1音1音科学の力でつなぎ合わせるのではなく、ライブ感のあるもの、だからこそロックが私は好きなんです。
(実際にどのくらいのテイクのフレーズを繋いで完成させているか判りませんが・・・)
そういう意味では、Istillは結構ライブ感というかアーティストの息遣いがわかる良い感じの編集になっていると感じました。そこもkazuya君の上手いところだと思います。Toshiyukiの歌の息遣いの生っぽさ、ギターの生っぽさも維持されています。
相変わらずだなぁと思う部分は、歌っている本人が難しく感じる部分なんだろうなぁと思う部分、歌がぷつぷつととぎれてスタッカートがちになります。これは彼の欠点というか癖なんだと思います。
逆に上手くなったなぁと思わせるのがフレーズの中盤から後半、息を抜きながら流すところや、ヴィブラートの掛け方、特にヴィブラートは、若い頃ではやらなかった(出来なかった?)フレーズの中盤から後半、あるいは余韻の部分で、綺麗に音を緩急させて揺らす技が溜まりません。思いきり感情が入っている印象になって聴く方の心も揺さぶられます。さらには、すこし掠れさせたり、わざと裏返らせたり裏返る寸止めにしたり、力を抜きつつ息を入れたりと、聴いているこちらは鳥肌が立ってしまいます。
このバンドはメロディとバンドの音と歌声の絡み合いがすばらしく、バラードが絶品です。
だからこそ、1曲目をこのとっておきの綺麗でパンチのある曲にしたんだなぁと納得です。
狙われているのが判っていながら、抗えない、そんな愛の沼に絡め取られて落ちた感じがします。
今後、森川さんがご自分の苦手な部分を克服してしまうと、もう親近感ゼロの完璧アーティストになってしまって、アル意味究極なんですが、すこし寂しくなるかも・・・でも本気で音楽をやるなら、場数を踏んで行くうちに完璧の領域へ上り詰めてほしい。そんな願いも湧いてきます。
さてカップリングの・・・
Wack head to the blue sky
こちらは雰囲気も音質も打ってかわってソリッドでパンキーな曲。
音もごちゃ混ぜのノイジーな部分を残し、歌もギンギンに絞った声。
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03月28日(土)
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