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声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■映画ってほんとにいいですねぇ(追記)
指輪の世界が好きで、ロードオブザリングは人生で見た一番好きな映画トップ3に入ってしまうような作品なのですが、このロード・・・の映画作品そのものがすきな理由のひとつが映像美と音楽。そう、そうだったのです、あのピーター・ジャクソン監督が只者じゃなかったからこそ、あの作品がすばらしかったのだというのを、キングコングを観て実感。
というわけで昨晩はキングコングを見て参りました。
とにかく、映像がすばらしくて、コングとTレックスの格闘シーンは映画史に残るんではないでしょうか?もう信じられないような映像です。
百聞は一見にしかずで、これはどんな言葉でも表現しきれない、迫力としか言いようがない、マトリクスをはじめて見たときのクールで背中に冷や汗をかきながらの興奮ではなく、子供の時にはじめてプロレスをリングサイドで観戦したらきっとこんな興奮なんじゃないだろうか、そういうすさまじさがありました。ストーリィに文句がないわけじゃなくて、とくに前半の設定とかも、原作への忠誠心が強すぎる気がしますが、これはジャクソンのロマンなので、まあ受け入れましょう。
キャストのナオミワッツ(リングでは印象が薄かったなぁ、でも叫び声がいい感じなんで、今回も容姿もさることながらあの叫びでえらばれたんでしょうね、この作品でも彼女のすばらいしい叫びが満喫できます)が、こんなにニコール・キッドマンに表情やしぐさなどで雰囲気が似てるとは思わなかったです。ニコールよりやや棘がない分で親近感が有っていい感じですねぇ。
そして今回ぶっ飛んだのがエイドリアン・ブロディ。彼には、過去に戦場のピアニストで散々泣かされて、この人見ただけで刷り込みでかわいそうな優男をイメージしてしまって泣きたくなって仕方がないのですが(笑)、今回はイメージ一新、結構骨太のキャラで、新鮮な驚きと同時に、こんなにカッコいい人だったのかと、見直しました。そういえば、ビレッジでも知的障害のある不思議な野生児の役で、優男ではなかったものの、神経質な感じがあったので、こんなヒーローができる人だとは、100%思ってなかったので、予告を見たときには、この人の役回りを誤解していました。声も良いし、なんだか今後にカッコいい2枚目半のラブロマンスヒーローのお仕事でも来たら、決定的になりますね、演技派なんで彼の次回作も楽しみになりました。
そして主演のジャック・ブラック、ハイスクールロックではメタルな馬鹿教師を快演(怪演でもいいかな)していて、若いころからいろんな映画でも毒のある役とかやってましたが、ここに来てメインを張るようになるとは出世したものです。そしてすごくがんばってましたねぇ、でもどうしてもこの人みると、次にギャグ落ちが来てしまうのではとの妙な先入観があって、彼の真剣な怪しげ(笑)な表情の次に笑いネタがこないのに慣れるには、映画の3時間8分中2時間半ぐらいが必要でした。といいつつ、途中ではやっぱり、笑いを狙っているシーンもしばしばありました。そういう役者なんで、野心にあふれたぎらぎら感がなんとも言えず、本当はお人よしなんだろう、口では冷酷なことを言ってもこころは違うだろうと思ってしまうし、逆に、彼に捧げる・・・みたいな口先だけの奇麗事を言っているときは、こいつは裏ではちゃっかりしているという雰囲気を匂わせて、なかなか他の役者では出せない味です。
ピーター・ジャクソンはトム・クルーズ級の大スターを使わず、演技派の中級スターの魅力を生かしきるカメラワークでは抜群ですね、ハリウッドにはない人間味と奢れるアメリカやキリスト至上主義への警鐘を暗に含んだ愛とロマンのストーリィ展開、アニメでなくSFXでしかできないド級のスケール感、そして究極の映像美(芸術的というか絵画のような壮大な世界風景)、そして美しくて印象的なメロディにリアルを超えたドキリとさせる音場構成、もうどれをとっても右に出る人が居ない監督だと思います。
あとは、この才能を完璧に生かしきるスクリプト(脚本)さえあれば、至上の名作がまだまだ量産されることでしょう。今回はキングコングという(どうしてこんな題材でここまでやるかなぁという感が否めない)作品での彼の才能の再認識をさせられたので、次回はさらにロマンと冒険の活劇を期待。
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12月22日(木)
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