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声優さんと映画とアニメと
by まいける2004
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■仕事さぼって・・・笑
一介の役者にとどまらない非凡な才能を彼は持っています。ゲストや相棒そして自分を含めたすべての演出(しかも個性を生かし、その人の性格や持ち味などの良さを引き出す演出とキャラ作り、ゲテモノであったり綺麗どころであたったりが交互にコントラストよく出てはじけられるような演出)が秀逸。人を楽しませたい、一緒に楽しみたいの根底に、人の善意とか優しさがあり、暖かい思いやりの気持ちが鉄壁の布陣で配置されているからこそ、あそこまで居心地がよくて快適で程よく馬鹿笑いできて楽しめる、まるで居間でお茶をのみながらお菓子を食べてお笑いを見ているような錯覚を与えてしまう、そんな空間を創出できるのだろうなぁと、思う次第です。
しかも、これでもかというほどに客席を巻き込み、劇場空間全部を舞台にして演出し、登場人物はお決まりのように、2階も1階もすべての空間をかけめぐり練り歩き、どこまでもどこまでも等身大でありながらも、観客をダイナミックに刺激し続ける(キャッツの舞台がそうですね)演劇の王道はしっかり踏襲しているのが、この手のお笑いイベントにはありえないダイナミズムと親近感とどきどき感をあたえつづけてくれてくれるノウハウになっています。過去の幾多の失敗や反省が、彼をしてここまでのイベントをさらりと自分の器量でだけで開催いして成功をやってのける、そんな現状にたどり着いているのだと思います。
一見、非常に泥臭いイベントでもあります。独特の学芸会風の乗り。わざとチープでキッチュな衣装(でも非常に凝ってます)、簡素な舞台演出(今回は花だけですが、結構コストかかったのでは?以前はたいがいバルーンアートでしたが、それもキッチュで面白いです)。
しかし、そのシンプルさの中に潜ませた、数々のお笑い脱力系イベントのノウハウは、過去に外伝を含めるとおそらく40回近い場数の成果でもあります。少ないスタッフできめこまやかくイベントそのものをオーガナイズする実力は特級、ここまで手作り感を大切に保持する感覚は希少価値でもあります。手作り感を放棄してイベント屋に頼れば、いくらでも自分達が楽できるのは数限りないイベントに参加しているご本人が一番よくわかっていることと思います。(まあ、時間配分などはたまに失敗してますが、今回は時間配分も含めて大成功でしたね。笑)会場では、ドアの警備係や案内担当のアルバイトひとりひとりの立ち居振る舞いや態度にいたるまで、すべてきちんと指示が徹底されていて、イベントとしては親近感と併せ持つ非常にオーガナイズされ洗練された部分が、さすがだと思わせてれる部分でもあります。けっしてあのチケット代でまかなえるとは思えない価値のあるイベントです。
おそらく過去から現在に至るまで、動員する観客の数はどんどん増えています。それはご本人と相方二人のホストの知名度、役者としての魅力や実力や業界での地位もありますし、呼ばれるゲストの知名度や人気度も原因してますが・・・
とはいえ、その分、外で見る以上に相当な手間もかかるに違いないわけで、あのチケット代では小劇団の興行とおなじく、採算ラインはかなりきわどいはず、ゲストにギャラが出るのが不思議なぐらい。眞に森川さんの趣味の世界の具現化なのだと思います。
それを理解した上で参加しているスタッフやゲスト、そして古株のファン、みんなが彼の才能に惚れて彼の人柄に惹かれているからこそ、実現できるイベントでもあり、そういう意味では繰り返しあそこに集まる観客やスタッフやゲストというのは、ほとんど全員が同穴の住人なのだと・・・昨日の夜の部をベランダという格好の高みの見物ポジションで、しかも想像以上に舞台がちかく、森川さんのくせや立ち位置のおかげで、かなりの長時間、彼の目線、表情や立ち居ふるまいを上からじっくり観察できて、つくづく感心したのでした。
いい年の取り方してる男だなぁとか、頼もしい役者になったなぁとか、ファン冥利だなぁとか、妙にいろいろ感慨深い夜でした。
こんな時間に日記をアップするいけない社員ですみません、社長様(笑)。
さて、残業覚悟で仕事仕事・・・
07月09日(月)
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