日々の泡

2013年02月25日(月) 坂木司著「先生と僕」読了

妹から借りた一冊。職業シリーズという点からいえば、まさに家庭教師ではあるが、先生というのは自分のことではなく、なんと中学一年生の教え子である。主人公の新入ほやほやの大学生である僕は、勧められて怖いことは苦手であるにもかかわらずミステリークラブに入ることになる。ほとんどミステリーは読んだことがない。一方本屋で家庭教師としてスカウトした小学生は、ミステリーが大好きで実際にも優れた推理能力を発揮する。教えられることばかりの日々であるが、楽しければいいかという結論に達する。今、これを書くにあたり、文庫あとがきを読み直していたら、なんとその後ろに「特別便」があることに気が付いた。ホリデーとホテルと僕 戸いう題名がついている。 もしやホテルジューシー? と、思ったが一行目からこれはなんと宅急便の話だ。大学の構内に沖縄にいるらしい学生から教授への宅急便を届けに行く。ここには例の家庭教師である二葉君も通学している。ホテルジューシーの女子大生とはまさに同じ大学だったというわけだ。北村薫「六宮の姫君」芥川龍之介 単なるメモである。



2013年02月24日(日) 坂木司著「ホテルジューシー」あと少し

いろいろな職場シリーズとでもいうのだろうか。クリーニング屋、宅急便のお兄さん、和菓子屋さん そして今度はなつやすみのアルバイトではあるが、那覇のホテルで働く女子大生が主人公。ごく普通の女性ではあるが、子沢山の家の長女に生まれたために家事万能、恐ろしいまでにしっかりした道徳観念をもっていることからいろいろな事件に遭遇し、解決していく。しかも、少し柔軟な性格になりつつある。



2013年02月21日(木) 吉田篤弘著「それからはスープのことばかり考えて暮らした」読了

朝の通勤時にほとんど読み終えた。以前この作者の「つむじ風食堂の夜」を読んだ。今回はたまたまAmazonを物色していたら、見つけた。つむじ風とこの小説は姉妹編になるそうだ。そういえば月舟町という名前が同じだ。2両しかない路面電車は世田谷線のイメージらしい。主人公の青年はいてもたってもいられなくなってかいしゃをやめて教会の十字架が見えるあぱーとにすんでいる。なかなか仕事が見つからない上にとなり町の小さな映画館で大好きな女優がでる映画を見るのがなによりも好きだ。やがて、すごくおいしいサンドイッチ屋さんに雇われる。大評判の店だったがライバル店賀できると、客足が鈍る。おまけに寒い冬になるとサンドイッチは不人気らしい。そこで考えたのがスープ作りだった。よく映画館で出会う老婦人はかつての大好きな女優だった。いい人ばかりが出てくる小説を読んでいると、少々嫉妬をかんじたりするものだ。それで、あまりおもしろくなかったと結論付けるのは狭量だと思ったり。



2013年02月20日(水) 森見登美彦著「宵山万華鏡」読了

会社のOさんから借りた一冊。連作短編集。最後まで読むと最初の短編の謎が解けてくる。宵山祭りはあまり知らないが、子供時代に感じたお祭りの不気味さをふと思い出した。赤い浴衣を着て、祭りの町中を楽しげに走り回る金魚のような女の子たち。実は宵山様の正体はこれらの一群の少女たちであった。乙川もまた、不気味な存在である。友人の頭の天窓を開くために、偽宵山祭りを何か月も前から計画し、実施する。偽宵山祭りと真の宵山祭りが重なるように、異次元で開催される。毎日繰り返される宵山祭りの日。昔見たうる星やつらの映画版、毎日繰り返される文化祭の前日の話を思い出した。あまりの楽しさに永遠にこの日が続けばよいと願ったラムちゃんの妄想が現実となったのだった。



2013年02月15日(金) 浅田次郎著「椿山課長の七日間」途中

Kindle本である、安売りをしていたので、ついつい買ってしまった。今みたら500円で売っているが、おとといは250円だった。ラッキーである。以前船越英二?の息子主演でドラマ化されたような気がする。なれたのかキンドルもつかれずに読めるようになってきた。電車でも多少重いが、頁をめくるのが楽なので結構使える。すでに30冊くらいはダウンロードしただろう。無料本も多い。読書録をつけておきたいが、読んだという実感が希薄なのでそういえば、全く記載していなかった。魯山人の短編も随分読んだ。



2013年02月14日(木) セス・グレアム・スミス共著「高慢と偏見とゾンビ」読了

学生時代、山手線でドアのあたりに立って読んでいたことをはっきり覚えている。まさにダーシーがエリザベスにプロポーズする場面。思わず本を閉じて胸に当てぼ〜〜っとしたところで、どこかの中年のおじさんと目があって赤面した記憶がある。大好きな一冊。この続編を書いた人もいた。ペンバリー物語。ひどい出来だった。そしてこのゾンビ。もちろん題名に惹かれて図書館で借りた。なんというか、不思議な本だ。パロディー本かと思えばほとんど原作通り。8割がそのままだそうだ。なんといったらよいのか、ただ、言い争う場面は多々あったが、それらはもちろん取っ組み合いまでも行かないただの舌戦だった。それが武器を手に、生死をかけて相手と渡り合うのだ。(ゾンビ相手は別に大したことはない。ダーシーとエリザベス、エリザベスとダーシーの叔母の戦いぶりはすさまじかった。心象風景がそのまま実践の場となっただけのような気すらしてくる、いずれにしても2日で読み終えたのはひたすら原作の面白さによるものだ。それにしても、一体、私は元に戻れるのだろうか。あの原作を、邪心なくまた楽しむことができるのだろうが。不安である。



2013年02月11日(月) 今井絵美子著「秋の蝶」読了

昨夜11時から1時にかけて、床の中で読んだ。様々な事件があり、様々な傷を受けた人々がおりききの救われ、生きる術を見つけていく。おなごの幸せは、想う男の人と寄り添って生きることだけではないと言う言葉が今さらではあるが心にのこった。



2013年02月10日(日) クレオ・コイル著「モカマジックの誘惑」読了

とにかく人気のあるシリーズの最新刊で、山のような予約者が後ろの控えている状態、しかも返却予定日は昨日だった。ということで、許されるだろうか、この1時間30分ほどで飛ばし読みをしてしまったということを。舞台はなかなか面白い。Web上のショッピングサイトで君臨するのはアフロディテ、7人のシスターがそれぞれの分野の品物をサイトで売るのだが、訪れる人間の多寡で地位が確立されるらしい。あ 2013/1/4 自室の掃除をしたら読書メモがでてきたので、書き写す「今回も主役になるべく犯人の独白から始まる。全身黒をまとった女性だ。何やら偽装自殺をするらしい。復讐をするために。NY グリニッチビレッジ 刑事のマイク。私はこのカップルはあまり好きではない。歩道に巨大な牛の目を書いてそれをめがけて飛び降りる青年。



2013年02月09日(土) 今井絵美子著「行合橋」読了

立場茶屋おりきシリーズ第3巻目 はまゆう 行合橋、秋の果て、名草の芽、別れ霜 おりき一家に次々に吸い寄せられたかのように過去に傷を持つ人間が加わっている。馴染んでいく姿には癒されるような気がする。



2013年02月08日(金) 阿川佐和子著「聞く力」読了

水曜夜の部署の新年会の席で、他部署のTさんから以前貸していた典座和尚の精進料理と一緒にいただいた。翌日の通勤の往復で読了。まえがきから一気に引き込まれる。「(本書を刊行してよいものか)躊躇する第一の理由はまず私が新書など出す柄ではないという事です」この一言に笑いつつ、既に著者の虜である。もともと一歳年上の著者には親近感を覚えているのでなおさらだ。あきることなく、苦痛を覚えることなく最後の一行まで読み終えた。充実感もある。


 < 過去  INDEX  未来 >


para