日々の泡

2011年01月11日(火) ジル・チャーチル著「豚たちの沈黙」読了

住宅街の中のデリカテッセンのオープニングパーティに始まる殺人。長男のマイクが一夏アルバイトをすることになっている店だったため、ジェーンも必然的に事件に巻き込まれることに。犯人は、店の主人だった。自分たちのたった一人の子供を妻のミスで亡くした夫の長年のうらみつらみが怖かった。日常のあれこれは楽しかった。



2011年01月09日(日) ジル・チャーチル著「ここより賭場に」

ジェインとその隣人シェリーの一家、そしてなぜかメルも一緒に白銀のリゾート地に休暇を過ごしにやってきた。シェリーの夫が出資者としてそのリゾートを視察に来るにあたり便乗したのだ。そこへネイティブ・インディアン、白人の系図を調べるグループなどが登場する。今回は自宅を離れていたのでジェインが家事にあたふたする場面がなく、ちょっと残念だった。インディアンの保有地をめぐり、一大賭場を作ろうと目論んでいた人間



2011年01月04日(火) 「クラスの動物園」やっと読了

一週間の年始年末休暇が入ってしまったため、ほんのわずか残っていたページをようやく新大久保に行く京王線の中で読み終わる。そう言えば図書館で借りたこの本、12/28仕事納めの日に、行きの京王線で電車の中に忘れてくると言う大失態をしてしまったが、夕刻電話をすると、新宿の事務所にあると言うので会社の帰りに無事引き取ってきた。で、今日読み終えたわけだが、今回、少々印象が異なるのは、シェリーが妙に静かで精彩に欠けていたせいだろう。彼女が学生時代は、冴えない女子学生だったことがこの巻で暴露されている。それはそうと、読み終えてから初めの方を拾い読みしていたのだが、合宿用に借りたオープン前のホテルの中の図書館の描写で「ジェーンは背表紙が橙色で統一されたペイパーバックの棚に近づいた。「P.G.ウッドハウス!これあなたの?中略 「白髪になるのを本当にとめる方法は一つしかない。考案したのはフランス人だった。つけた名前がギロチン」ジェーンは引用した。「判事は鼬の血がちょっぴり入った梟のような顔をしていた」エドガーが言い返す。 こんな楽しい会話が入っていた。最初に読んだときは気がつかなかったのだが。あのウッドハウスだ。



2010年12月23日(木) ジル・チャーチル著「クラスの動物園」読み始め

天皇誕生日。 何ヶ月も前から頭の隅にあった北欧家具のキャビネットを朝一番で伊勢丹に買いに行く。一点物なのでまだ売れていなくて良かった。その後昼食をとりに家に戻り、その後今度は吉祥寺に。まだもみじの紅葉が残っていてきれいだった。で、読み始めたのがこの本。どちらかというとウォッシュバーンの
「休日には向かないクラブ・ケーキ」を読むのが筋?なのだが、やはりウォッシュバーンのシリーズはどこか暗く重い。ジル・チャーチの登場人物のほうがユーモアがあって楽しいのだ。今回も設定が楽しい。もちろん殺人事件に発展するのだから楽しい設定も何もないのではあるが。シェリーの母校の同窓会が催されることになった。シェリーが気楽に招待状に自分の家に泊まるように呼びかけたのがきっかけで7,8名のあまり仲が良いとは思えないクラブの面々が何日かを共同生活をすることになる。合宿所として借りたのが、オープンを間近に控えた民宿。昔は判事一家の家だった。 この家の息子は例の同窓会の同期であったが、プロムの夜に家で自殺をしていた。冒頭から不穏な謎の女性の述懐から始まるこの巻、妙に波乱を思わせる。一体どうなっていくか、先が楽しみである。ユーモアも相変わらず冴えている。書き忘れたが、ジェーンは合宿所で皆の世話をすることをたのまれている。一人一人の女性が、個性的で生き生きと描かれている。



2010年12月22日(水) リヴィア・j・ウォッシュバーン著「桃のデザートには隠し味」読了

何冊か読んだ定年退職した教師が4人、共同生活しているというシチュエーションのミステリーの第1巻目。唯一の男性であるサムが入居した時には、他に女性が4人住んでいた! マティ、80台後半の元女性教師。最終シーンは彼女の葬儀のあと、墓地を歩いているところ。落ち込んでいるフィリスに、他の3人がけしかける。料理コンテストはピーチコンテストだけではない。チリ・コンテスト、パイ・コンテスト、ラム肉シチュー・コンテスト、バーベキューにイチゴに、ピーナッツ祭りもあったな。 サムが言う。彼らは車を停めた場所に向かった。晩夏の日差し。ところどころにコナラの木陰。花壇に墓石。死から生へ。こうして墓地から出る頃には新たな思いが生まれていた。サムが言ったように、テキサスには料理コンテストやお菓子コンテストがいっぱいある。その半分に参加するだけでも忙しいし、さまざまな風景を楽しむことも出来る。それに、コンテストで忙しければ、二度と殺人事件に遭遇することもないだろう。そんなフィリスの思いでこのストーリーは終わるのだが。もちろん、その先の巻を読んだ私にはそれが大間違いであることがわかっているのだが。 とにかく、この巻でのフィリスの出品作品はピーチコブラーという私には馴染みのないデザート。しかも桃なのに、生姜のスパイスが入ると言う、摩訶不思議な食べ物だが、テキサスでは一般的な家庭料理らしい。話は戻るが、マティは、自分が愛するものを傷つけた人間を、この世から消すべく殺害を繰り返すのだが、それも脳腫瘍の進行によるものであった。 同居のキャサリン、イブのキャラクターがあまり好ましくないが、サムの登場でなかなか楽しい展開が期待できる。 そうそう、このシリーズは、よくあるように恋人が警察関係ではないが、その代わりに息子のマイクがバリバリの副保安官である。



2010年12月17日(金) ジル・チャーチ著「エンドウと平和」読了

話は、1863年から始まる。というか、ジェーンとシェリーは真夏のさなかにエンドウ畑で当時の紛争をして汗だくになりながら再現劇に出演していた。かつて豆王と言われたスネレンがエンドウ豆に関する博物館を設立、そこを舞台に郡のえんどう祭りが開催される。再現劇は、シェリーが勝手に申し込んだボランティアの一環だった。その再現劇の中で、殺人が起こる。犠牲者は博物館長のレジーナだった。結局犯人は、彼女の友人で、博物館の広報係をしているリズだった。彼女とレジーナは同性愛関係にあり、レジーナが博物館改築を行った建築家と今にも結婚しようとしていることに、嫉妬から彼女を殺したのだった。例によって、この豆で一儲けした財閥の一族は、無能な人間が多かったが、誰もが財産の権利を主張し、博物館に関しても権限をもとうとしていた。また、事件にちょっと味付けしているエピソードとしては、20年前に、栽培されていた豆は、一緒に植えていた作物の出来を格段に良くしたため、注文が殺到していた。このためこの豆に特殊な能力があるのだろうということになり、その豆の権利をめぐっての争いとも思われるところである。剥製にされてしまった猫のハイディもなかなかの出来である。



2010年12月15日(水) ジル・チャーチル著「死の拙文」読み始め

ジルとその母セシリー・グラントは、地域センターでの一週間の自分史作成講座をとる。受講生は老若男女取り揃えた中、アグネス・プライスと言う将軍夫人は、一時間目から受講生に当り散らし、みんなの顰蹙を買う。講座開始に先立ち、先生を押し付けられたロマンス作家のミッシーは、皆の試作品のコピーを全員に配る。プライス夫人の既に完成した「自分史」も別冊として配布された。で、もちろん血祭りに上げられたのは、この将軍夫人だった。と、言っても毒殺ではあるが。怪しい人間は、何人もいた。初めに夫人に罵倒された双子の姉妹も怪しかったし、なんとミッシーは、受講生の一人 妻がもう何年も昏睡状態になりながら、保険でまかなっている治療費が離婚すると貰えなくなることから、独身のような生活をしているグレイディと浮気をしていた。結局犯人は双子の妹だった。彼女は、捕虜時代に、プライス夫人の正義に燃えた密告から母を失い、不幸な人生を歩んできた。死病にかかった今、例のプライス夫人の自分史から彼女が母の死の原因であったことを知り殺害したのだった。この物語を複雑にしていたのは双子の姉で、妹の犯罪に気づいてからは、隠したいと思う一方、妹がプライス夫人のみならず、家政婦(かつて姉妹を救ってくれた)までも、犠牲者にしてしまったことから、妹に罪を償わせようとして、フィリスに犯人を示唆するものを何度も送っていたためだ。相変わらずシェリーの存在が楽しかった。



2010年12月14日(火) ジル・チャーチル「毛糸よさらば」読了

フルーツケーキは世界に200個しかない!犯人は、フィオナに決定したかに見える。だが、彼女は夫の罪をかぶり、死を選ぶ。ラジオを抱えて水を張った湯船に入ったのだ。なぜ手首を切らなかったのか?フィオナは血を見ることが何よりも苦手だった。そう、そんな彼女に2人も殺害できるはずがない。こうして、かつてのロックンローラーの罪が暴かれたのだった。こんな走り書きで何年も後に内容を思い出せるものだろうか?



2010年12月10日(金) ジル・チャーチルのユーモア

随所に出てくる小咄のようなちょっとした記述がおかしい。
・ジェーンが言う。「世界中にパウンドケーキは200個しか存在しないんですって」
「どうしよう、シェリイ、膝掛けにドアの取っ手編み込んじゃった!」シカゴの日常が描かれるのも面白い。日本との違いが興味深いが、その一つに学校への送迎当番がある。広い国柄か、学校に行くのに、歩いていく子供が書かれていたことはない、皆バスか車である。ここでは主婦たちが当番を決めて(一週間交替らしい)子供たちを送る。ある日ジェーンは3人の子供の当番に当たっていた。「郡中の子供と言う子供を送り迎えしている気分にさせられ、いっそスクールバスでも買ってしまいたくなる日のほうがずっと多い。」



2010年12月08日(水) ジル・チャーチル著「毛糸よさらば」読み始め

ジェーンとシェリイシリーズの第2弾。ジェーンの物語らしいが、隣人の主婦シェリイの存在は外すことが出来ないので、こう呼ぶことにした。ジェーンの友人フィリスがクリスマス前に突然遊びにやってくることになった。たまたま結婚した相手が事業に成功したため、夫婦でカリブの島を一つ、ほとんど買い占めて優雅に暮しているが、四季がないため、クリスマスなどの行事を楽しむことが出来ないのが不満らしい。彼女は地味で話も面白くないのでジェーンは少々憂鬱である。やがて彼女は到着し、驚いたことに一人の少年を連れてくる。彼はどうしようもない不良であったが、フィリスが高校生時代に出来た子供で、ずっと里子に出してあったのだがフェリスの夫チェットが彼女へのちょっとしたプレゼントのような気持ちで探して引き取ったのだ。ちょうどクリスマス前のため、ジェーンは慈善バザーの準備に忙しい。集まった品物はフィオナの家に集められるが、彼女はかつて世界中のアイドルであったリッチーの未亡人で、今ではなんの魅力もないハワードと結婚していた。フィオナの隣の家が空いたため、フィリスは息子とそこへ移り住むことになる、しかし引越し第一夜に自室で殺害される。ジェーンの疑いの目は息子であるボビーに向けられるが、警察が事情徴収のため連行したのはチェットであった。まもなく彼は戻ってくるがジェーンとシェリーの目の前で彼と彼の連れ子ジョンそしてボビーの間に聞くに堪えないいさかいが始まる。肝心なことを書き忘れていた。このバザーの品物としてジェーンはひざ掛けをずっと編み続けている。途中、叫び声をあげて、ひざ掛けにドアノブカバーが出来てしまった!と言うあたり笑える。そして殺されたフィリスは大の編み物好きであった。これが今回のポイントか。


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