日々の泡

2010年09月16日(木) 「ボヌール デ ダム百貨店」ゾラ著読了

面白かった



2010年09月11日(土) ゾラ著「ボヌール・デ・ダム百貨店」(デパートの誕生)途中

先週の日曜日に図書館で借りた一冊。ゾラ・セレクションの5巻目らしい。新刊書の棚で見つけた。普通なら素通りしたと思うが、先日読んでいたドライサーのシスターキャリーの中にデパートができた頃の情景が描かれていてその時代に興味を抱いたのだ。作品はやはりキャリー同様に田舎からやってきた若い女性を中心に描かれていく。キャリーは結局デパートに憧れながらも雇ってもらうことができなかったのだが、ドゥニーズというこちらのヒロインはデパートの中でしっかり組み込まれて生きている。 ドゥニーズは小さな布地を売るデパートのまん前にある店を営むおじ夫婦を頼って弟二人を連れて田舎を出てくる。両親はいない。叔父はデパートに顧客を取られ、日々デパートを憎んで生きている。商業のあり方に大きな変化があった時代である。小売業とデパート、勝者は決まりきっている。かなり厚い単行本であるが、結構見た目より軽量で通勤列車の中でもなんとか読んでいる。面白い。このセレクションには敢えて「居酒屋」と「ナナ」は入っていないらしい。そういえば「ナナ」は途中でやめてしまっている。どうやらホテルで自殺するらしいことがこの百貨店を読んでいるうちにわかってしまった。



2010年09月09日(木) 「食堂かたつむり」DVDを借りる

封切り当初からDVDが出たら見ようと思っていた一作。恋人にふられた挙句に食堂を開こうと思っていた貯金を全て持ち逃げされてしまった倫子。生い立ちは父なし子ということで、不倫の倫子とからかわれ続けたために祖母の家に逃げ込み、そこで料理の習って育つ。話は前後してしまったが、失意の倫子は声を失い、しかたなくバーを営みながら豚を飼い優雅に暮らす母の元に戻る。そこで倫子は庭にあった物置を改築して食堂を始める。メニューもなく、一日一組の客だけ。はじめの客は昔からの知り合いで店を手伝ってくれる中年の男性(ブラザートム)である。彼は倫子のカレーを食べた夜、別れた妻から久しぶりに電話をもらい、幸せを感じる。次の客は高校生のカップルだが、スープを飲んで、一方的な片思いから両思いになる。倫子の料理は人を幸せにする力があるらしい。と、ここまではとても楽しく見ていたのだが、母親が余命いくばくもないことがわかったり、可愛がっていたエルメスをいう豚を母親の結婚式の料理として食べることになったり、(もちろんこれには深い思いがあるのではあるが)私としてはとても考えられない展開になってしまった。一応最後までは見たものの、倫子が声を取り戻すきっかけも、話のはじめからときおり鳴いていた鳩を料理しておもわず「美味しい」と声を漏らすのであり、私にはダメだった。



2010年09月07日(火) 村松友視著「海猫屋の客」読了

昨夜から読み始めたが、体に浸み込むように面白く、やっぱり小説は良いと思ったが、三分の二くらいから新興宗教の教団が出てきたり殺人話になったりあまり読後感は良くなかった。なんというか非日常すぎ、私が求めていたものと違っていたというだけのことなのだが。かつての繁栄を記憶に残しながら、衰退していく小樽だからこそ、人々は優しいというのもどこか図式的過ぎるように思った。



2010年09月01日(水) クレオ・コイル著「エスプレッソと不機嫌な花嫁」読了

以前からこのシリーズのことは知っていたが、何しろ猫好きの私すら敬遠したくなるほど、可愛すぎる猫の表紙のため、内容も子供向けかと思っていたが、たまたま背表紙だけで図書館でチョイス。表紙を見てあらあらと思ったが、どうして、大人向けだった。「新進気鋭のパティシエによる豪華スイーツに幻の豆を使った究極のエスプレッソーー夢のような絶品に彩られた豪華結婚式がメトロポリタン美術館で開かれることになった。ヒロインクレアの元夫のマテオと「トレンド」の編集長ブリアンソマーの結婚式。妙なことから、マテオのバチェラーパーティに出席してしまうことになったクレア。その席に突如固くバチェラーパティーをマテオに禁じていたブリアンが登場する。と、思ったら実はサプライズで俳優の卵である若い女性が演じたものだった。彼女とマテオ、クレオはクレオが経営するコーヒーショップに向かって歩き出すが、突然女性は銃で撃たれて死んでしまう。クレオは元夫の母親と一緒にコーヒーショップを営んでいた。結局ブリアンの元夫の少々気の触れた化学者の仕業と思いきや結局はマテオの再婚式の案内状にショックを受けて自殺をした女性の父親の犯罪であった。それにしても、クレオの現在の恋人は警部補である。確か例のクッキングママのヒロインも警察官だった。結構女流小説家は警察官が好みなのかもしれないと思ったり。そうそう、二人のヒロインのカフェイン好きも同じだ。



2010年08月31日(火) 小松易「たった一分間で人生が変わる片付けの習慣」購入

「物が少ないほど、人生は豊かで幸せで充実する」「片付けは人生を変えるためのいちばん身近でシンプルな方法」ついついこんな言葉を新聞の広告で読んでしまうともう買うしかない。会社の外出のついでにシオドメの「芳林堂書店」にて購入。結局今回もそれほど技が書かれているわけでもなくひたすらどんなに片付けによって人生が変わるかがこれでもかというほど、書かれているだけだった。もうわかっていることなのだが。片付けたくても片付けられない、物を捨てられない私にないかよい助言がほしいものだ。ただ、食べ物に賞味期限があるように、モノにも賞味期限があるという言葉はなかなか沁みた。確かに高かった服はあまり現在は着たくないのだが、いずれ来る年金生活の時には役立つのではないかとかちょっと豪華な普段着になるしと思い、捨てられないが、実際賞味期限が切れているのなら捨てるべきなのではないかと思えたのは拾い物である。



2010年08月22日(日) ドライサー著「シスター・キャリー」上下 読了予定

図書館に返却に行く前にとりあえず。やはりこの手の小説が私には一番合うらしい、としみじみ感じた。「アメリカ中西部の田舎から姉夫婦をたよってシカゴへやってきたキャリーは生活に慣れるにしたがい、次第に都会の華やかな物質文明の魅力に取り付かれてゆく。そのあげく妻子ある酒場の支配人ハーストウッドと親しくなってニューヨークに駆け落ちする。都市小説の先駆となったドライサー(1871〜1945)の代表作



2010年08月15日(日) 村松友視著「海猫屋の客」を購入

小樽旅行が決まったため、とりあえずAMAZONで購入。送られてきた本を見て、がっかりした。旅行に持っていくはずだったのだが、なんと単行本だった。荷物を極力減らしているところに、これはちょっとした衝撃だった。さんざん悩んでやはり置いていくことにする。事前に読むつもりだったが、結局一ページも開く暇がなかった。ただ、残念ながら旅行ガイドでも一押しのこの店を、外から見ることもできなかったため、かえって良かったと思うことしきり。



2010年08月13日(金) カトリーヌ・アルレー著「わらの女」読了

夏休みも残すところあと2日。9日からの二泊三日の小樽旅行にも持っていったが苦手な飛行機の中では集中して読めなかった。(特に帰りは盛大にゆれたため)昔、確かに読んだ筈だが全く記憶にない。最後までヒルデガルデの無実の罪は晴れると思っていた。独房でストッキングを使っての縊死とは驚いた。(やはり読んでいないのだろうか)大富豪リッチモンドの秘書をしていたアントン・コルフという人品骨柄あやしからぬ男の術策にはまるわけだが、後半は為すすべもないヒルデガルドの姿にいらだちすら覚えるが前半の野心にあふれて、美貌と才知で我侭なリッチモンドを虜にしていく彼女は爽快で楽しい。自分の綿密な計画をひけらかすコルフが後半の見物かもしれない。次は忘れないようにあらすじを書き写しておく。「翻訳の仕事をする知的で打算的なドイツ人女性ヒルデガルデ、34歳独身。彼女が見つけた新聞の求縁広告は(莫大な資産あり。なるべくハンブルク出身の未婚の方、家族係累なく」というものだった。こうしてすべてが始まった。彼女は億万長者の妻の座に。しかしそこには思いもよらぬわなが待ち受けていた。」いずれにしても、冒頭の貧しいヒルデガルデがパンと牛乳の朝食の支度をし、新聞をとりあげるくだりが、これからの展開を期待させる素晴らしい導入部分であると思う。



2010年08月06日(金) 小山慶太著「書斎のワンダーランド」読了

1.トワイライト・ゾーンに潜む巨大生物
  ハナス湖の紅大魚
  「白鯨」に描かれた怪物
  漂着したダイオウイカ
  南太平洋のネッシー
  トワイライト・ゾーンに広がる波紋
2.嘘のスペクトル
  科学に紛れ込む嘘
  業績第一主義の世界
  欺瞞の構図
  スーパースターの転落
  自殺した生物学者(獲得形質の遺伝を実証したカンメラーの話。以前
           この話を扱った「サンバガエルの謎」を読んだ)
  実験の奇術師
  捏造の疑惑
  優しい嘘
3.伝説の虚実
  歴史のエピソード
  ニュートンのりんご
  ウィリアム・テルのりんご
  歴史から消滅した英雄
  二十歳の数学者(ガロアの話。二十歳で決闘のため夭折)
  決闘の前夜
  神話になった天才
  夭折の美学
4.イリュージョンは夢の中に
  サンタクロースっているんでしょうか
  妖精っているんでしょうか
  宇宙人っているんでしょうか
  円盤に乗ったかぐや姫
  オズの魔法使い
  地球の特殊性
  進化の道のり
5・シュミレーションの遊戯
  ヴィーナスの発掘
  失われた腕
  片腕のフェティシズム
  観音菩薩の復元
  モーツァルト没後200年
  漱石の「明暗」
  残された手がかり
  「明暗」の結末
6.肖像画にえがかれた不思議な物語
  ジョゼフィーヌの憂い
  先祖がえりを記録した肖像画
  肖像画を残さなかった天才
  美貌の暗殺者
  処刑直前に描かれた肖像画
  ドリアングレイの肖像
7. 侍日本の数学者
  ウイスキーの世界制覇
  科学の世界制覇
  日本になぜ科学は生まれなかったか
  和算の発展
  江戸文化と数学
  武士の算法
  絵馬を使った数学合戦
  算額にこめられたトリック(面白そうな小説が紹介されていた「算額武士               道」小野寺公二著 読んだ記憶がある)
8.恋愛へのノスタルジー
  恋の結晶作用(スタンダールを読んだ記憶がある)
  燃え上がる恋
  心中の精神風土
  心中のベテラン
  歌人と物理学者
  キューリー夫人のスキャンダル(夫の死後、5年後に同僚の年下である
                 妻子ある学者と不倫関係にあった
                 らしい。子供のころ尊敬する人として
                 私も名を挙げた記憶があるのに驚きだ)
  現代の恋愛

まさかこんなに書き写すとは思わなかったが、一週間前に読んだ内容を覚えているかどうか、この容量はどのくらいあるのかを試したくて実行してみた。


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