日々の泡

2008年08月26日(火) 諸田玲子著「恋縫」読了

短編集。図書館で借りた文庫本である。恋縫、路地の奥、竹薮をぬけて、花火。どれも良い意味でも悪い意味でもしたたかな強い女性が描かれている。「恋縫」では 古着屋をやっているお縫いは、年季奉公に上がっている龍次が年季があけ戻ってくると喜んでいる。実は、悪い仲間に引き込まれ、追い出されたのである。 其の仲間と一緒に押し込み強盗にはいろうとしていた一夜、お縫いの父親は、どうあっても龍次をどこにも行かせてはいけないとお縫いに命じて出かけていく。お縫いに「お前ならできる筈」と言い残して。止めるお縫いを振り切って走り去ろうとする龍次、お縫いは川に飛び込む。この純粋な気持ちが実を結び、物語は明るい未来を予感させて終わる。なかなか感動的だった。他にも自分の子供を跡継ぎにするために前妻の子供を川に沈める女など、たくましい女性が描かれる。どの作品も楽しめた。



2008年08月25日(月) 20080825小物の手芸本

エコの一環で最近ブックカバーを愛用。というか買いあさっている。自分で作ってみようと、こんな本を購入。結局作りかけたが、挫折。



2008年08月24日(日) 貫井徳郎「追憶のかけら」途中

最近買ったように思うが記憶がない。手許の諸田玲子が尽きてしまったのでとりあえず読み始める。3年前に夫婦喧嘩の挙句に家を出てしまった妻がその一週間後に事故死したと言う過去を持つ大学の非常勤講師、松嶋は娘を妻の実家に奪われてしまった状態で鬱々とした日々を送っている。妻の父は勤めている大学の教授である。娘を取り戻すためには彼に自分の力を見せるしかない。そんな折、彼は若くして自殺した作家の手記を入手する。

金曜日に新宿のSHERRYで買ったブックカバー。なかなか気に入っている。



2008年08月23日(土) 久しぶりに図書館に

またまた諸田玲子を8冊借りる。恋縫、かってまま、其の一日、仇花、希以子、紅の袖、かん婦にあらず..。7冊??? 今日は図書館のロータスカフェにて少々寒かったがオレンジソフトをチョイス。 



2008年08月21日(木) 諸田玲子著「木もれ陽の街で」読了

帰り、駅に着いた時点で1頁を残していたため、何年かぶりにプラットフォームを歩きながら本を読む。のんびりした日常が綴られている小説かと思えば次から次へとご近所で事件が持ち上がる。ヒロイン公子の身辺も同様だ。それにしてもかなり早い段階で 公子が想いを寄せている片岡に接近しているのが公子の大親友である祥子であるということが読者にはわかるしかけになっている。アトリエにあった描きかけの顔のない女性の絵の服装があきらかに祥子を思い出させるからである。それでもこの小説がハッピーエンドで終わることを疑っていなかったのだが、どうしても恋のために全てを捨てることができなかった公子は敗者となる。それは少女時代の二人に既に顕著であった性格の違いであった。全てを捨てて飛び込むことにできなかった公子をあきらめ、片岡は祥子と駆け落ちをする。失恋したのはヒロインであるのに、なぜか自分が失恋したような気になり、むなしい気分になった。それにしても、この小説には恋をあきらめた大叔母、恋人が戦死した叔母、自分が浮気をして一家心中をする隣人、浮気をしてしまったために子供を置いてたたき出されてしまうお向かいの家の二号さん 恋愛をめぐるさまざまに不幸な女性が描かれていてなかなか楽しかった。



2008年08月20日(水) 諸田玲子著「木もれ陽の街で」途中

図書館で借りた諸田玲子の最後の一冊。通勤に単行本を持っていくのは久しぶりだ。諸田玲子も現代物を書くらしい。もっとも舞台は戦後まもなくの東京であるが。ヒロインの公子は23歳。諸田玲子は私と同い年であるから、ちょうど母親の年代であろう。まだ父権が確立していた時代で、母親は娘たちの躾に心をくだいている。叔母からの見合いをことわったばかりの公子であるが、ある日恩師の家で甥だという画家に出会う。いきなり初対面で絵のモデルになってほしいと言われるが、真意が掴めずことわる。その後偶然の出会いから、美術展に行ったり食事をしたりと交際が始まる。なにかクラシックな雰囲気が好ましい。
                          



2008年08月19日(火) 諸田玲子著「恋ほおずき」途中

堕胎を専門とする医者である江与



2008年08月18日(月) 諸田玲子著「犬吉」読了

夏休みを終わり、初出社のお供は 休暇前にルミネの書店で購入しておいたこの一冊。休み中は図書館で借りた単行本を読んでいたが、やはり列車通勤には文庫が楽だ。あまり期待していなかったのだが、なかなか面白かったし、主人公の通称「犬吉」にも好感が持てた。生類憐みの令で悪評の高い綱吉の時代、まさにそのお犬様の居住地である「御囲」での赤穂浪士討ち入りの日の出来事が描かれている。お祭りのように浮かれ騒ぐ中、お吉は通常通りお犬様の世話をするが、いつも近くには死んでしまった雷光という名の犬がはべっていてお吉の話し相手をしてくれる。このお吉を守ろうとして斬られた犬の話はひどく悲しい。お吉は生きていくために身売りをしているが、心は純粋で正義感と愛にあふれた女性だ。この事件を通して知り合う依田という武士に心引かれるが、事件解決後に家に来るようにと請われながらも結局は江戸に向かって歩き出すところでこの短編は終わる。 読後感は清清しかった。後書きに御囲が中野にあったと書かれていて、そこで初めてそういえば中野のクッキングスクールにたまに行っていた頃、綱吉の時代に由来する数匹の犬の銅像群があったことを思い出した。割と新しいものであったように記憶する。ところで、諸田玲子の経歴は見ないようにしていたのだが、ふと昭和29年生まれの上智大英文科卒であることがわかった。この「犬吉」の序文の部分にシェイクスピアの「マクベス」からの引用も頷ける。「明日、また明日、また明日と時は小刻みな足どりで一日一日を歩み、ついには歴史の最後の一瞬にたどりつく。(後略」懐かしい。 授業で習ったところだ。Tomorrow,tomorro,and tomorrow



2008年08月17日(日) 夏休み2008年終了

諸田玲子で始まり、諸田玲子で終わった9日間の夏季休暇だった。

ところで、最近ECOの一環で?ブックカバーを愛用している。
書店のブックカバーも好きなので、断るのは少々残念な時があるが、このところ4,5枚布製のブックカバーを買ったので頑張って利用したいと思う。



2008年08月14日(木) 諸田玲子著「天女湯 おれん」途中

天女湯と呼ばれている銭湯を経営しているおれんの日常が様々な事件を織り込んで綴られる。実は銭湯の裏家業もある。役人、商売敵、使用人との丁々発止のやりとりが楽しい。図書館で単行本を借りる。


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