日々の泡

2008年05月30日(金) 帚木蓬生著「空山」途中

図書館で借りたが、返却期限が過ぎているので慌てて読む。空夜の5年後の話が展開されている。年下の恋人を事故で失った俊子が驚くことに、夫が病気で倒れた後、会社を経営し、その上市会議員になっている。今のところゴミ処理の話に終始している。府中市民として興味あるところではあるが、空夜とは全く違う小説の雰囲気に驚く。 



2008年05月29日(木) イアン・マーキュアン著「贖罪」上下購入

BOOK CUMU(ブックキューム)朝日新聞本社店で購入。黒いブックカバーがなかなか素敵だ。それにしてもここは近藤書店だったのにいつの間にか内装が変わったと思ったら書店自身が変わっていたらしい。買ってから映画化されることを知る。恋愛小説らしいが数行読んで放り出した。



2008年05月28日(水) サラ・パレツキー「ダウンタウンシスター」読了

ヒロインの誰彼となくつっかかっている喧嘩腰のせりふは少々体調を崩していた私には、かなりつらかったが、テーマが見えたあたりからなかなか面白く読めた。何気ないヴィクが昔から面倒を見てきたキャロラインの父親探しから始まり化学薬品業界の環境・公害問題に展開していく。ミズ・チグウェルという事件に巻き込まれた兄を持つ79歳の女性が登場するが、非常に気丈で思わず拍手を送りたくなるシーンもあった。ヴィクが40年後も彼女のようにタフでありたいと思うのも当然だろう。ところでこの文庫本、1989年発刊で自分で買ったらしいが、今回どのようにして読み出すことになったのか記憶にない。降ってわいてきたらしい。春先に新しくできた古書店で単行本の「ガーディアンエンジェル」を買っていたことを思い出す。いずれ読んでみたい。



2008年05月21日(水) 諸田玲子著「灼熱」読了

公家の娘である染子と将軍綱吉、そして柳沢吉保の不思議な三角関係がこの小説のテーマかもしれない。柳沢吉保と言えば綱吉の寵愛を良いことに権勢をふるった人間というイメージがあるが、この小説の中では清廉潔白な人間として描かれる。綱吉との関係も非常に精神的である。2日間で読んだがなかなか面白かった。諸田玲子はサンケイの書評でよく見かける名前だが今まで手に取ったこともなかった。これをきっかけに読んでみたいと思う。



2008年05月07日(水) 帚木蓬生著「空夜(くうや)」読了

昨日も少し読んだかもしれない。今日のGW明けの出勤の往復及び就寝前に何ページか読んで読了。2組の夫婦が出てくるが、1組は代々酒屋の老舗、1組の方の妻は洋品店を開いている。今はワインも作っている老舗の一人娘は子供がいるが、婿養子の夫とは無味乾燥な間柄だ。そこへ10数年ぶりに幼馴染の今は医師となった同級生が診療所にやってくる。村おこしの一連の薪能、ワイン祭りの開催、コスモス、桜、花火、露天風呂 そんな観光地への忍ぶ旅の様子など。どちらも夫は典型的な駄目な男に描写されている。それはかなりありきたりで陳腐ではないか。理想的な不倫相手との対比においてどんどん貶められているのは気の毒とも思える。そんなことで不倫が正当化されるわけでもないだろうが。洋裁店を開いている妻の相手が事故で急死し、そのことが今まで口に出さなかった愛を相手に向けて発するところで小説は終わる。



2008年05月02日(金) 図書館にて帚木蓬生著「空山」他借りる

他に同著者による「空夜」/よくわかる税法入門/ベーシック労働法 浜村彰著/社会保障法入門 西村健一郎著 



2008年04月26日(土) 帚木蓬生著「千日紅の恋人」読了

一昨日JR構内の書店で購入。自動販売機のジュース、新聞、昼食も薬局で薬もこの本もJR構内でPASMOで購入したら、改札口でブザーが鳴った。そんな馬鹿なと駅員に説明するとなんとチャージ不足だった。いろいろ買った挙句にJRではチャージされないのが原因だ。便利なようで不便なこともある。それはさておき、とにかくこの本を選んだ朝の心境は「私の心に優しい本」。うってつけの本だった。この作者はこんな小説を書くタイプだっただろうか。帯に書いてあった「どこか懐かしいラブストーリー」というのがぴったりだ。最初はもっと中年の女性の話かと思ったらまだ38歳。感情移入はできないだろうと思ったが1回の死別と1回の離婚、別居しているとはいえ70歳代の母親の面倒を見、アパートの管理をし、老人ホームで働くこの女性に徐々に好ましい印象を覚える。母親とは週に一度カラオケクラブに一緒に通う。で、独身部屋とヒロイン時子が密かに名づけている部屋に新たにスーパーマーケットに勤める青年が現われる。 この青年が、ひどく良い。あまりに模範生で現実離れしているが、そんなところが突如現れた「王子様」と言った感があり、好感が持てる。別れ、そして再会。ヒロインの幸福に心から祝福を送れるほど、気持ちの良い読後感だった。それにしても、この王子様がヒロインに向かって言うプロポーズの言葉の中に、「一緒にお母さんのお世話をさせてください」という台詞があり、これも良かった。



2008年04月20日(日) アン・ブロンテ著「ワイルドフェル・ホールの住人」挫折

図書館のHPにアクセスしたとたんに「延滞資料があります」というポップが出た。たぶん1/3くらい読んだと思うが、主人公に共感を抱けないことや(恋敵を馬から落として半死半生の目に合わせるのはいかがなものか)とにかく重い!(重量が)ことからとりあえず図書館に一度返すことにする。GWにも多分家で読む気にはならないだろう。今年に入って古本屋で買ったブラッドベリの「たんぽぽのお酒」を通勤に何日か持って行くが、これもあまり面白くなくてやめてしまった。アシモフの「私はロボット」もとくに惹かれない。明日からの通勤のお供はどうしよう??



2008年04月12日(土) 「ダロウェイ夫人」途中

語る主体が次々と入れ替わる。それも断続というのではなく。



2008年03月28日(金) シャーロット・ブロンテ「シャーリー」読了



2巻に亘る結構ボリュームのある小説だった。途中「非居住者・外国法人の源泉徴収」「社会保険・労働保険」「労働保険の実務相談」などを読んでいたため、随分時間がかかってしまった。冒頭のかなりの紙面を割いて当時の宗教界の批判をしていたため、なかなかのめりこめなかったのも原因かもしれない。おまけに読者はこの小説にロマンスを期待してはいけないなどと書いてあった。にもかかわらず、後半は二組の男女の恋愛に終始していた。女相続人シャーリーと牧師の姪であるキャロラインは正反対の性格を持ちながら会ったとたんに無二の親友となる。かたやムア兄弟は、いまにも潰れそうな工場主の兄と家庭教師をしている弟で、社会的地位は低い。解説によるとこの二人の女性はシャーロットが身の回りの女性を投影しているそうで、それぞれ複数の自分の姉妹や知人の性格を合わせ持つ。そのため、執筆途中で亡くなってしまった妹のアンを投影していたキャロラインを作品中で幸福を味あわせてやりたくなり、方向変換をしたらしい。なるほどと思われる。そもそもこの作品集の解説は、最近のあとがきがほめるる一方であるのに対して、かなり辛口の批評が展開されている。それだけ真摯に作品に取り組んでいるのだろう。しかし矛盾に満ちた箇所をいちいち書き連ねるのは作品への興味を失いかねない。 もっともこの作品集はある意味専門書なのだろう。なによりも本の価格がどれも6千円から9千円と高額である。社会情勢を描いたこと、女性の心情を描いたことがこの本が高く評価されているようだ。私はキャロラインのムアに対する心情がなかなか好きだった。久しぶりに恋愛小説を読んだような気がする。


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