そしてやっぱりラボも楽しいのである。 楽しいと思えることが多いってのはいいことだね。
様々な不安要素を抱えながらでも、子供はとにかく成長する。 親としてはそれを見守る、のだ。
頑張れ、ミニラ君。
今日の1冊:「古事記」
「この頃修練が楽しいんだよ〜」と。 ほほぉ・・・そりゃあいいわね。
そもそもは、心の強い子になって欲しいと思って、何か武道をと探してみつけた少林寺拳法。 最初に夫が夢中になり、当然ミニラは入会し、強引に入会させられた感のある私。 今では夫はボクシングな人になってしまった。 ミニラはあらゆる習い事に対して「嫌だ」と言ったことが無いので、なんとな〜く全部続けているだけで、少林寺拳法をどう思っているのかなんて聞いたこともほとんどなかったのよね。
好きならいいや、好きなら。 でも一番好きなのは「体操」なんだけどね(なんでじゃ・・・)。
今日の1冊:「古事記」
ラボから帰って晩御飯を食べ、お風呂に入ってあとは寝るだけ。 ミニラは古事記を読んでいた。 神々の名前が長いなどと言いつつ。
暫くすると、突然泣き出した。 理由を聞いても答えない。 こういう時は落ち着くまで無理に聞き出さないことにしている。
寝ようと布団に入ったところで。 「ママ・・・僕は無力だね。僕には何の力もない。東北の人達のために何もできない。僕はどうしてこんなに無力なんだろう」と言ってまた泣いた。
私は私自身がこの震災についてどう思うか、ミニラに話したことは無い。 夫との会話の中で、原子力発電について云々言い合ったぐらいだ。 ミニラには起きたことを伝え、今の東北、日本の状況を私が知っている範囲で伝え、でも、「だからこうあるべきだ」と言ったことはない。 私は私の主観でミニラを動かしたくないという思いがあるからだ。 私とミニラは別の人間だし。
だから何故ミニラがそう思ったのかは私にはわからない。 でもね。 「そっかあ、そうね、ミニラはまだ子供だから大人よりはできる事は少ないわね」 「ママは募金とか、物を送ったりとかしてるけど、僕には何もできない」 (この人って、自らのお小遣いから少林寺での募金に協力したのは忘れてるのかしら)
「今はね、被災地の方々以外の人間は、元気でいることが一番大事なの。元気で普通に生活してちゃんとお金も使う。そうでないと日本という国自体が成り立たなくなってしまうからね。ミニラは自分には何もできないと思っているかもしれないけれど、ミニラが笑顔でいてくれるとまずママが元気になるでしょう?ママが元気になれば少なくともママは自分のできる範囲の協力を東北の人達のためにできるわけで、お仕事に行って少しは社会にも貢献できるわけで、ミニラの笑顔は一番ママの力になってくれてるのよ。それをず〜〜っとたどれば、いずれは東北の方々の力になってるってことになるんじゃない?」
「そっかあ、でも、でも僕・・・お小遣い、やっぱり全部募金に回したい」
ひょ〜〜〜え〜〜〜〜! せっかく貯めたお金だけど?
1000年に一度の震災だという。 それを子供の頃に経験してしまった子供達の未来がどうなるのか、今の段階ではわからない。 私は子供の力を信じたい。 これをきっかけに、本当にクリーンで力のあるエネルギーを作り出す子供が出てくるかもしれない。 子供達は無力じゃない。 子供達の笑顔に癒され、若い力に引っ張られ、復興はされていくんじゃないかしら。 頑張りましょう、日本。
今日の1冊:「古事記」
職場で子供の名前の話が出て。 ミニラの名前はちょっと変わっている。 そこからこども病院の話になり。
「ミニラ君って今何センチになったの?」 「135ぐらいですね」 「じゃあ中学までに140にはならないね」 「そうですね〜」 「小さいね」 「成長ホルモンが出てませんからね」 「伸びないの?」
はい、だから病院に行ってるんですが・・・(笑)。 ま、事実を淡々と。 こういう事には慣れていかないとね。 気にしない気にしない。
そのミニラ君。 学校の後、体操に行き、帰宅して食事。 食事の後、私を手招きして部屋に引っ張り込むので何かと思ったら。 「ママ、これ・・・」
きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! 息子君への初めてのラブレターじゃん! 何と言う熱烈な文面。 って、ママに見せちゃいかんでしょ・・・。 いやいや、小学生だとこんなものかな。
「どうしたらいいかわかんないんだけれど」 困ったなあ、ママにもわからないわよ。 なんせ付き合って欲しい、の上に、期限を切って返事を欲しいとある。 びっくり〜〜〜。
「ミニラがこれでいいと思ったようにしたらいいと思うんだけれど」 「う〜ん」
期限は2週間後ぐらいなので(笑)、それまでにどうしようか考えましょ。 あ〜、驚いた。
今日の1冊:「三国志」
| 2011年04月13日(水) |
「三国志」と「インド式計算法」 |
学校の宿題に「自学」というのがある。 これは何を学ぶか自分で決めていいそうで、今息子が毎日やっているのが「インド式計算法」。
以前も一度これにはまって、自分で本を買って何やらしていたが、今はその時より頭がずっとクリアなので、様々なことをどんどん覚えているようだ。 (ようだ・・・というのは私にはま〜ったく意味がわからないから)。
「ママ〜、インド式計算法って本当に凄いよ!」
そうかそうか、頑張りたまえ。 宿題が全て終わったら「三国志」。 これも以前一度読んだものだが、今の方がずっと面白く感じるらしく。 出てくる登場人物の名を一々説明してくれるのだが。 覚えてないって、私(笑)。
津波で大勢の子供が亡くなった小学校がある。 小学校4年生の男の子のお母さんが「あの子は私の宝でした。怖がっていたのか、それとも頑張っていたか、せめて亡くなった時の様子を知りたい」とおっしゃっていた。
親にとって子供はかけがえのない存在だ。 赤ちゃんの頃からずっとその成長を見てきて、どれだけ子供に癒されてきたか。 その子供が・・・自分の知らないところで命を落とす。 聞いただけでも胸が張り裂けそうだ。
子供達の魂が、せめて少しでも安らかでありますように。 合掌。
今日の1冊:「三国志」
大きな余震があった。 みんなが「地震だ!」と言って机の下に潜り始めてから、「地震なんだ」と思ったと。 「わからなかったの?」 「全然気がつかなかったよ、みんな早いんだもん」
って、こら。 君には野生の本能ってものは・・・て、野生じゃないか。 前の余震の時も歩いてて気がつかなかったって言ってたし。 大丈夫か?
一瞬の判断が生死を分けるかもしれないのに。 と思ったが、感じない人に感じろと言っても無理。 「じゃあみんなが机の下に入ったら、とりあえずあなたも入りなさい」なんて言ってみる。
福島第一原発の事故はレベル7になったそうだ。 自分の無知を恥じる。 次世代のためにね。
今日の1冊:「三国志」
震災から1ヶ月。 良いお天気だ。
今があることに感謝してミニラを送り出す。 学校にいてくれる方が安全だなあ。 校庭はとりあえず広いし。
英会話教室での地震では、先生の言動に甚く感心したようだ。 続く地震に「まるでしつこい幽霊のようだ」と言って笑っていたんだって。
もちろん子供を怖がらせないため、ということもあったのだろうけれど。 先生が英語で(当たり前だけれど)カラッと笑って言ってくれてとても安心したらしい。 「レ○って凄いよね〜」と(先生も呼び捨てでござんす)。
「レ○とかパパって、落ち着いてるよね」
わかってらっしゃる(笑)。 レ○先生が落ち着いてらっしゃるのは、器の大きさ。 パパが落ち着いているのは、超現実主義者だから。 どちらにしても、ママとは違う個性であるってわかっているだけ偉い。
あなたは本当に恵まれているね。 素晴らしい先生方に関わって頂いている。 感謝ですね。
今日の1冊:「三国志」
ミニラとルビ子と一緒に桜の下を散歩。 それができる有難さを感じろと言っても、子供にはまだまだ難しい。 桜の下をはしゃぎ回って、落ちてくる花びらを拾おうとする。
この頃になって何度か「地震が怖い」と言い出している。 せめて少しでも気持ちが明るくなればね。
小学校の入学の時を思い出す。 用水路を挟んだ反対側の桜は植えたばかりで全部細かった。 それが今年は立派な花を沢山着けている。
桜、育て。 綺麗に綺麗に育て。 子供達も一緒。 大きく大きく育て。 頑張れ。
今日の1冊:「ナルニア国物語 さいごの戦い」
小学生の息子さんを震災で亡くされた方の記事を読む。
駄目だ・・・。 どうしても泣けてしまう。 でもこういう時は泣いた方がいいそうなので、泣く。 とにかく一度泣いて落ち着くことだ。
本当に、どんなにかどんなにか悲しかろう。 かける言葉もみつからない。
ミニラは生きている。 この時代に生きる事で、何かしらを得て欲しい。 「地震が怖い」とこの頃よく言うが、怖くていいのだ、それが正常。 沢山「怖い」って言いなさい。 我慢をしないでね。
息子が生きて、ここにいることに感謝。 繋ぐ手と抱きしめられる身体があることに感謝。
お子さんを亡くされた沢山の方々のお心が、少しでも穏やかになられますように。 合掌。
今日の1冊:「ナルニア国物語 さいごの戦い」
仲良しT君がやってた図書係になったんですと。 本当は去年と同じ放送係が良かったんだけれど、去年やった人は譲ってと言われたそうで。 図書係も放送係も好きな分野なので、どちらでも良かったらしい。
その他諸々色々あったようだけれど、自分にとって不愉快なことは、もうあまり私に詳しくは言わないのね。 私も根掘り葉掘りはしない。 楽しい時間を大切にしよう。
今日の1冊:「ナルニア国物語 さいごの戦い」
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