ミドルエイジのビジネスマン
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2009年09月23日(水) 5連休終わる

白いネットのハンモックはゆっくりと左右に揺れる。
少し冷たくなってきた風が、背中をなでていく。
庭先の木に停まったトンボはライバルを追い散らして、また自分の枝にもどる。
鳥の巣箱を自分の家にしてしまったアマガエルは入り口の丸い穴に座ったまま身動き一つしない。
高い青空に、薄く雲がたなびく。
傾き始めたお日様が、遠くの森に夕暮れの淡い色を付けようとしている。

のんびりした秋の5連休が終わるのだ。敬老の日という認識も、秋分の日という実感も連休という強いインパクトの中に埋没した。

休み中にやったことは飾り柱のペンキ塗り。テレビのワイヤレスヘッドホンの買い替え。お昼のビール。仕事で1日オフィスに出社。

休みの直前に判明した締切りのある仕事がなければ、もっと優雅だったに違いないが。


2009年09月13日(日) おじさんは、なぜ時代小説を読むのか

若い頃は、五十過ぎのおじさんが電車の中で文庫本の時代小説などを読んでいると、この人はもう、人生終わったのかなあと眺めていたものだが、先週、山本一力の「峠越え」という小説を通勤電車の中で読み終えた。

現在の自分と全く利害関係のない江戸時代の人々の物語。あちこちに、知っている地名や、彼らが食べていた食事の内容がでてきたり、所々に人生訓がちりばめられていて、なるほどと感心したり。やたら、眼の力や胆力が人生を切り開くきっかけになり、そうかと思えば、現代と同じように一流となる者は、あらゆる事象に対する観察力を磨いている。

あまたの要素の中で最も大きい要素は、やはり現実からの逃避だろう。新聞の連載小説をこの作者が書いているので、図書館でふと眼にした本を借り出したのだった。最初はハンモックの上で風に吹かれながら読むにちょうどよいと思った程度だったものが、深入りして通勤電車で読むようになってしまった。おじさん、今から現実逃避してどうするんだよ。


2009年09月06日(日) 「アルゼンチン化」の危機迫る 堺屋太一

衆議院選挙は民主308、自民119と平均的なマスコミ予測を超えて、民主圧勝だった。

選挙の前に、堺屋太一が日経ビジネスの8月24日号で、現在の日本は最適農業社会を形成し、そこからの変革ができずに衰退したアルゼンチンとそっくりで最適工業社会を作り上げたまでは良かったが、その後の知価社会に対応できずに衰退していく可能性が高いと警告している。

全く、そのとおりだと思う。


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