ミドルエイジのビジネスマン
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元若者が六本木ヒルズの会社に居るというので、押しかけて中を見せてもらった。受付からして六本木ヒルズ、若々しく賢そうなお姉さんが軽やかに迎えてくれた。
軽量の白い椅子に座って待っていると、周りでは20代と思(おぼ)しき若者たちが真剣に商談をしている。おじさんがひとりもいない。こんなに沢山の若者同士が話をしている情景を見たことがない。まるで、学生がみんなで劇をしているようだ。迎えに出てきた元若者に向かって、思わず「なんか、ウソっぽいねえ」と正直な感想を述べてしまった。
避難誘導用なのか、単なるアクセントなのか、廊下の床に青い灯りが点々と点いている。オフィスの中はほとんどガラス張り。沢山の社員が仕事をしていても、やはり、おじさんがほとんどおらず、落ち着かないことこの上ない。
会社の見晴らしの良い食堂にも案内してもらった。講堂ほどもある食堂はやはりテーブルやカウンターが白で、窓際が曲面になっている。見本として出ていた焼魚定食が却って現実感を失って居心地が悪そうだった。
挨拶も早々、早めのランチに毛利庭園に面しているイタリアンでピザを食べることにした。サラダや前菜を自分で取って、軽く食べながら焼きあがるのを待つという趣向だ。やっと少し落ち着いて何気なく斜め上を見ると、中二階のガラス越しに若奥様たちが、赤ワインを満たした大きなワイングラスで乾杯しているではないか。おお、あれがうわさのセレブな奥様方だ。という訳で、VIPルームのセレブな若奥様方に見下ろされながら、ピザを食べてきたのだった。
ちなみに元若者は小さい所帯ながら部長を張っているので、チームの一体化に心を砕いているということなど言っていたような気がするが、こちらは気が動転していて、何も覚えていない。ゴメン、ごめん。
六本木ヒルズ、おじさんの平常心を失わせる若者の天国だ。
| 2006年09月03日(日) |
万歩計付きのウォークマン発売 |
多分、万歩計付きのウォークマンなどと言ってはいけないのだろう。ソニーから、歩数や、距離、消費エネルギーなどを測ることのできるスティック型のウォークマンが発売されるそうだ。広告を見ると若い女性が腕につけて走っているので、まあ、そういう使い方を念頭においているのだろうが、腰を痛めたお父さんとしては、ベルトに挟んで、一日歩いた歩数を確認できれば十分だ。電池は18時間持つと書いてあるので、一日中電源を入れておいて万歩計として使えそうだ。それが確かめられたら欲しいなあ。
この秋には、スーツの裾が風に揺れて翻(ひるがえ)ると腰に未来型のスティックがキラリと輝く、カッコいい大部長が見られるかもしれない。まさかただの万歩計とは誰も思うまい。
| 2006年08月27日(日) |
不動産投資セミナーに参加 |
週末、仕事を持ち帰って忙しいにもかかわらず、自腹を切って不動産投資セミナーに参加。セミナーと言っても、不動産会社が主催するものではなく、既にアパートやマンションを一棟まるごと、それも沢山買って運営している人のお話だ。
講師の人たちは、年齢的にはまだ三十前だと思うが、2〜3年の間に資産数億円になってしまった。見た目も性格も全く違う二人の講師の共通点は、類まれな行動力、詳細な調査能力、確立された自分の投資基準、ゆるがない価値観、そして、あっさりと会社を辞めて独立してしまったというところだろうか。そう、ブログの世界でカリスマとして君臨しているところも共通点だ。ブログのカリスマ作者と直(じか)に会ってみたいという気持ちも強かったのだ。
ふた昔くらい前であれば、いや10年前でも、このような社会的地位も高くはなく資金もそれほど持っていない若者たちが賃貸不動産の取引市場に参入することはとてもできなかっただろう。現在でも、大企業で朝から深夜まで拘束されているエリートビジネスマンには時間的に困難だ。経済環境も、人々の意識も変化してきて、特殊なITビジネスに携わる人たちの中からではなく、お金も地位もない普通の若者たちの中から新しい階層が台頭してきたのだ。
久しぶりに痛快な一日だった。
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