ミドルエイジのビジネスマン
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せっかくの三連休だったが、仕事を持ち帰った。ある中堅企業を大部長御みずから分析することと相成り、昔を思い出しながら「資金運用表」を作ってみたりした。手仕事には手仕事の喜びがあり、「よし、ようやく貸借が合ったぞ」とか「なるほど、こんな財政構造になっているのか」などと、つぶやきながらの作業となった。地道ではあるが、地に足の着いた資料の読み込みや分析を自分の目と自分の手ですることによって理解が深まり、発言にもおのずと自信と深みが増すというものだ。ミドルエイジのビジネスマンにとって、部下がいないと何もできないという恥ずかしい事態にならないよう、実践で腕を磨いておくのが大切なこと。
洗面所の壁にバスタオル掛け(タオルバーと呼ぶそうだ)の取り付け。ずうっと、取付けたいと思っていたのだが、ここに付けるとドアを開けたときに当たってしまうだろうと思い込んでいた。実際に測ってみると、案に相違して、ドアのストッパーの方が飛び出しているので大丈夫だった。何年間も、お風呂に入るたびに、ウーンやっぱり駄目だろうなと思っていたのは一体なんだったのだ。考えているだけだと、あたかも重要な案件を慎重に検討しているように見えてカッコよさそうだが、堂々巡りしているだけというのは仕事でもよくあること。要はやってみることが重要だ。4個の木ねじで留めるだけのタオルバーの取り付けも奥が深い。
読んだ本 その1 「文明崩壊」(ジャレド ダイアモンド著) 正確に言うと、半分くらいしか読み進んでいない。古代マヤ文明や巨石文化のイースター島が他者の侵略を受けた訳でもないのに崩壊してしまったのはなぜか、環境の激変に応じて人々の生活がどのように変わっていったのか、衰退するのにどれ位の時間がかかったのかなど興味深いテーマが次々と説明されていく。重苦しいテーマなので、お正月のおめでた気分はぶち壊しだが、世界の多くの人々が読んだり、これをベースにスペクタクル映画でも制作して配給したら、環境保護のまたとない啓蒙になるだろう。
読んだ本 その2 「直伝 藤巻流「私の個人資産」運用法」(藤巻健史) 既に昨年株価は上昇した。高名な藤巻ディーラーのご託宣によれば、国内の長期金利は上がるし、ドルも上がるという。確かに昨年はじめのコンセンサスから15円も円安になったけど。ご意見には全く異議がないが、問題は上昇の起点とその幅だ。昨年の11月21日に初版が出ているので、本を買って直ちに行動に移した人は、もう、ご利益があったかもしれない。それに、金利が上がるから貯金するより銀行から借入れした方が得だといわれても、そんな大それたことができる人は一握りだと思うが。
インターネット その1 とあるネットの日記からユーセンが運営している「パソコンテレビGyaO(ギャオ)」は無料で登録できるということを知り、高倉健主演の映画「日本侠客伝」を観た。そういうサービスがあることは知っていたが、映画を無料で見ることができるとは知らなかったので、驚きだ。意外で笑ってしまったのは、テレビのように映画の途中でCMが入ることだった。もう、560万人も登録しているというのだから、大変な影響力だ。フジテレビやTBSが焦る訳だ。ちなみに、侠客たちは、抗争相手には命を張るが、抗争相手と結託している権力者(軍隊や官憲)には戦いを挑まない。なんか変だな。
インターネット その2 とあるネットの日記から、中国で生きたままの狸の皮剥ぎやっている場面をビデオ映像で見てしまった。動物保護の団体が声を上げているのだと思う。かわいい猫ちゃんの写真日記をつけている人たちが、こぞってリンクしている。これも、ネットの威力だ。
インターネット その3 とあるネットの日記から、姉歯事件の裏というか全貌を暴露している日記に行き着いた。国会議員の事務所とも交流があるようだ。書いている人がご自分でおっしゃるにはヘアーメイクのお姉ちゃんらしい。だが、ある者は架空の人物だとも言う。何もない日には日常的なことを書いているので、普通の人だと思うのだが。いずれにしても、この事件がウヤムヤにならないように頑張っていて、これまでのところ、確かに事件の進展に大変な影響力を及ぼしている。報道の客観性をいつでも求められたり、ニュースソースとしての権力者とは決定的な対立ができない既成のマスコミとは異なり、その人がキーパーソンだとネットの中で認められればすさまじい勢いで情報が集中していく。テレビの7時のニュースしか見ない人には、その存在も見えないという驚異的な時代に突入した。
| 2006年01月01日(日) |
2006年は巡航速度の年 |
昨年は誰もが世の中は変わったと実感した年だった。今年は、昨年の変化を受けて引続き巡航速度の年になるはずだ。ただし、それは全般的な話、つまり一般論であって、個々の分野やそれぞれの人によって、受ける影響や甘んじて受ける結果が異なる時代に入ったのだから、感受性を鋭敏にして世の中の流れを感じ取り、自分なりに受け止めることが重要だ。
自分の中で変わらぬ確固とした価値観と世の中の変化を認める柔軟性を併せ持つことが大切な時代にいるのだ。
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