ミドルエイジのビジネスマン
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2005年08月07日(日) クールビズでの初出勤

2005年8月1日は大部長の記念すべき異動発令の日だった。同じ仕事を4年半やってきたので環境を変えるにはなかなか良いタイミングではある。色々感傷的に書こうかとも思ったが、異動が決まったのは大分以前のことで既に高揚感もピークを過ぎたし、後に残る同僚達にも大体言いたいことは伝えてきたはずだ。言い残したのは次の言葉。「T君、土曜日に漫画喫茶に行って「部長 島耕作」全13巻のうち5巻まで読んできたからね。」

先週、今度行く職場に挨拶に参上したところ、「クールビズ」推奨だというので、喜んで派手目のワイシャツを買ってきた。しかし、この「クールビズ」なるもの、結局のところ、大概のオジサンたちにとってはスーツ姿からネクタイを外しただけのことなので、なんだか間の抜けた姿になっている。暑いからネクタイをしないというのであれば、上着も着ない方が理にかなっているし、かっこいいと思う。どうしても上着を着るのであれば、カジュアルなジャケットにしなければサマにならないと思うが、いかがなものだろうか。

それから、どうしても気になるのはワイシャツの襟元から覗(のぞ)く下着の襟。見えるのを見越して新しい丸首のTシャツを買う人、Vネックのシャツにして見えないようにする人、外人張りに下着を着ない人の3タイプの人々がいると思う。大部長はユニクロで売っていたメッシュの紺のTシャツがいいのではないかと、8月8日の出勤初日に備えている。


2005年07月31日(日) いや、まあいいやゴルフ(その2)

ただ単にゴルフをして、宴会に参加し、夜中の12時までカラオケをやっただけでも、確かに気づくこともある。それでどうこう、ということもないのだが、「サザンオールスターズ」とともに学生時代があっただろうと容易に想像させる奴や、きっと心の真っ直ぐな人だろうと小学校のときから思っていたら、やはり、人の選んだ「オフコース」の曲を一緒に口ずさんでいた女の人、そして演歌だけしか歌わない男。

同窓生のゴルフに参加させてもらいたいと思った動機として、それぞれがどのように人生を選択し、どのように暮らしてきたのか、そして今、どのようなテーマ関心を寄せているかを語り合いたいということもあったのだが、そのことは段々、どうでも良くなってきたような気がする。まあ、ゴルフの打ち上げで「貴様の人生を語れ」と言われても困るだろうな、普通。いずれ、何かの折に小さな飲み会もあるだろうから、そういうときの楽しみに取っておこう。

中越地震で一躍有名になった「山古志村」には一戸当たり3千万円もの義捐金が集まったという。テレビ報道で有名になったので、山古志村の復興のために使って欲しいと特定して送ってくるものが多いのだそうだ。教えてくれた人は、多分「自分たちの町も被害を受けたのに」という言葉を「大人のたしなみ」として呑み込んだのだと思う。マスコミ報道の一極集中が生み出した偏りだろう。ちなみに、当時強いリーダーシップを発揮して全村避難の命令を出し、男を上げた村長さんは、4月に長岡市と合併してからは市の復興担当部署の偉い人になっているそうだ。

その昔、人口が膨張したために、豊かな生活を求めて山の奥まで水田を開発し住みついたのであれば、人口の歯車が逆回転し始めた段階での「復興」も何十年か先の地域の姿を見据えて、どのような形がいいのか良く考えて実行して欲しい。


2005年07月24日(日) 地震の被害を乗り越えて

中越地震で被害の少ない地域だったとはいえ、中学校の同級生たちは、家屋の復旧に百万円単位の支出を強いられたようだ。もっとも被害の大きそうなのは新興住宅地に住んでいて、住宅が半壊した。みんな、いい年をした大人なので、ここぞとばかりに言い募ったりしなかったが、ある人は床にしゃがみ込んだまま、そのうち地割れが走ってその中に落ちて死んでしまうと思ったそうだ。また、何回目かの揺れのときに、持っていたキャベツを胸に抱えたまま飛び出し、あとで気がつくと家の前の道路にポツンとそのキャベツが置いてあったそうだ。地震に備えて持ち出し袋など用意しても、何の役にも立たないと言っていた。
阪神大震災に遭遇した人の話を聞いたことがあるが、外見はそれまでと変化はないのに、明らかに「人生観が変わった」と言っておられた。お話が上手な方(ほう)ではなかったが、どうも心の持ち方が透明になり物欲が小さくなったという趣旨のことを述べられていた。ずっとそうなのか、喉元過ぎれば、元通りなのかは分からない。


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