鍋 - 2004年01月14日(水) うちの旦那は健康に良いと言われるものには目がない。 例えば、昨年流行ったアミノ酸。 その熱の入れようは相当なもので、 飲むものと言えばほとんどがアミノ酸飲料で、 私の前でぐびぐびとそれを飲み干しては、 「あ〜、体にバリン ロイシン イソロイシンが入っていくぅ〜」 などと、その度に訳のわからないことを言う始末。 そして今、そんな彼が注目しているのは豆乳。 いや、もともと彼は無類の豆好きで、 納豆、豆腐、枝豆等々・・、彼は豆という字さえついていれば ”血豆”以外はなんでも食うのだが、ここに来ていっそう 彼を惹きつけている原因は、どうやら、最近、世間で注目される ようになった栄養成分、イソフラボンにあるようだ。 というわけで、昨日の私達の夕飯は「究極大豆料理」と言っても 過言ではない、「豆乳鍋」であった。 それは、スーパーで「豆乳鍋の素」というものを目ざとく 見つけて来た、旦那のリクエストによるもの。 野菜を切り、深めのホットプレートにそれを流し入れると、 それは、料理の一種というより、水で溶いたホットケーキミックスといった お菓子みたいな外観だったが、 味はこくがあって、緩いホワイトソースにかつおや昆布で取った出汁 を入れたような感じで結構イケた。 食事が済んだ後、旦那は空気をいっぱい吸ったカエルのような腹を 天井に向けて「いっぱい食べちゃったな〜」と言いつつひっくりかえっていた。 彼はおおいに満足したようであった。 意外にも美味しい上に、体にいいイソフラボンまでたくさん採れた私達。 けれど、この豆乳鍋、汁が白くて不透明なので、 鍋料理で大きなウエイトを占める白菜なんかは どこにあるか見分けるのに困るし、ネギも青い部分をツテに探すしかなかった。 豚肉も火が通ると白っぽくなるので、探すのにひと苦労で、 ましてや、私の大好物の鱈の切り身にいたっては・・・ なかなか見つけられなくて、ほとんど旦那に食べられた。 ここだけの話・・・もう当分やりたくない。 おしまい。 ... 愛の重さ - 2004年01月13日(火) バイト先のスタッフの照明Aさんは、 この前結婚したばかりの新婚ホヤホヤさんだ。 「結婚して初めてのお正月はどうでしたか〜?」なんて からかうと、熊五郎のような顔を緩ませて、 「べ、別にぃ〜〜普通っすよ〜」と言いつつ、とてもうれしそうである。 そんな彼が昨日、手編みのマフラーをしているのを発見。 ベージュのそれは、ざっくりとした大きな網目が 「さぞ、空気をたくさん含んで暖かいでしょう」といった感じだ。 機械編みの既製品が多く出回るこの世の中だが やはり、手編みはいい。 ひと目、ひと目に編む人の愛情がこもっている。 恥ずかしながら、私も新婚時代、そんな気持ちを込めた時があった。 空っ風が吹きすさぶ冬空の下、旦那が寒さに凍えないよう、 私の暖かい愛で包んであげたくて、慣れない手つきでマフラーを編んだのだ。 けれど、あれから7年。 今、マフラーは押入れの中。 私の愛情がこもったそれを、彼は一度しかしてくれなかった。 何故なら、 選んだ毛糸がしっかりした極太で、 本に書かれていた長さまで編んでも、中々首に巻きつかなかったため、 どんどん長くしていったら、 出来上り寸法が旦那の身長と同じぐらいになっちゃって、 それを巻いた旦那は、 まさに「アオダイショウにこれから食われる小動物」といった感じで、 しかも「心なしかこれをつけると肩が凝る」とのクレームから、 試しに体重計で重さを量ったら、1.5キロもあったから。 おしまい。 ... 勇気。 - 2004年01月11日(日) 今日は夜旦那が飲み会なので、 バイトの帰りに、地元の駅前にできたばかりの 中華屋で食事を済ませることにした。 店に入り、大好物のタン麺を注文。 旨い、普通に旨かった。 あっという間にそれを食べ挙げ、店を出て数分後、 家までの途中のコンビニで、鮭のおにぎりを買った。 その様子は、 まさに羞恥心の前に屈した女のなれの果て・・という感じであった。 私は後悔していた。 何故、あの時に言わなかったのかと。 何故、あの時「チャーハンもください!」と 勇気を持って注文できなかったのかと。 おしまい。 ...
|
|