台所のすみっちょ...風子

 

 

組閣 - 2003年09月26日(金)


小泉第二次内閣がスタートした。

で、タッタと大臣などが決まったわけだが、

今回の内閣人事、マスコミによると”サプライズ”がなかったそうである。

「サプライズがなかった」ということは

「あっと驚くことがなかった」ということ。

が、驚く人事ならいくらでもできるはず、と私は考える。

それはズバリ「ノーベル賞的人事方式」。

つまり、

昨年いちサラリーマンであった田中さんを、

ノーベル財団がノミネートし、周りをサプライズさせたように、

有名でなくても、実力がある人をどんどん登用するやり方だ。



例えば、長年何百件もの家々を建て、数々のファミリーに

幸せを運んだ、大工の棟梁を国土交通大臣に任命する。

また、事業に失敗したり、何度も転職したりで、バブル崩壊後の

世の中で、大変苦労したオヤジが厚生労働大臣とか、

町の安全に地道に取り組んできた駐在所のお巡りさんが、

法務大臣でもいいだろう。


そう、こういう人たちの方が、机上でいろいろ議論している先生方より、

ずっと国民の気持ちが分かるに違いない。

それに、大臣になってからの細かいことはどうせ官僚がやってくれるんだし。

国民のためにもなるし、内閣も「サプライズ」を提供できるってんで、

まさに一石二鳥。


と、そんなことになったら、

旦那の持ってくる給料で、8年間も家計を切り盛りしてきたこの私にも、

もしかして財務大臣の椅子がまわってくるかもしれない。


困ったなぁ〜


家庭との両立ができるだろうか・・


今からその時が心配である。


おしまい。


...

機転 - 2003年09月25日(木)


私の妹はとっても料理が上手。

彼女の家には今まで何回もご飯を

食べに行っている私だが、その度に

「これは試してみたい!」というような料理が、

必ず一品はあって、本当に私の血縁か?と

疑ってしまうほどである。


で、先日お邪魔したときにも、やはりとっておきの一品をごちそう

になった。

そのメニューの名は「韓国風味噌スープ」

椀に鼻を近づけるとほんのりゴマの香ばしい臭いがし、

味噌ベースの汁がピリッといい感じで辛く、

中に入ってるもやしや韮にもしっかり味が染みて、

奥さん、これがとっても旨いのなんのって。


早速レシピを聞いた。

鶏がらスープをベースに、もやしや韮などのお好みの

具を入れ、味噌とすりゴマ、練りゴマ、煎りゴマ、コチジャン

などで味をつけ、仕上げにゴマ油を垂らすそうである。

入ってる調味料の数は決して多くはない。


だが、私は気が遠くなりそうであった。

ゴマ関係だけで4種類、「もうこれ以上何のしようもありません!」

というぐらい、あらゆる方法で加工されたゴマが入ってる上に、

コチジャンときた。

味噌、醤油、酒、砂糖、塩、こしょうといった基本調味料でしか

料理をしない私にとって、その存在はあまりにも遠い。

例えて言うなら、日本とブエノスアイレスぐらいの距離感である。


しかし、結婚して早丸8年。

マンネリ気味の料理に一石を投じたいところ。


作ってみた。

帰ってきた旦那に味を見てもらうと、

彼は「なんか違う」と言うのだった。

さすが。

実はこの料理を作るにあたって、忠実に揃えたのは

もやしと韮、煎りごま、それに味噌だけ。

鶏がらスープのもとを買うのを忘れ、出汁は本だしかつお風味。

ごま油も、切らしていたので、ごま風味の油であればいいだろう・・と

オリーブオイルでいりごまを炒めて、ごま油もどきを作って代用。

コチジャンにいたっては、”距離の近い”キムチを使用し、

練りごまもなかったので、黒い煎りゴマを大量に入れてみた。

おかげで、汁の色は食欲をそそらないダークグレー。

出来上がりの時点でもうそれは、妹のものとは遥かに違っていたのである。




この世に生を受けて三十うん年。

今まで、機転を効かせ数々の問題をクリアーしてきた私。

だが、この時、私は思ったのだった。



料理だけはダメなのね〜〜ん・・と。


おしまい。


...

もうちょっと頑張りましょ〜。 - 2003年09月23日(火)

「子供から教えてもらうことっていっぱいあるよ〜
 そうだなぁ〜、子供から学ぶっていうか〜」

子供を持つ友人は、皆、口々にそんなことを言う。

私は子供がいないから、もちろんそういった経験はない。

だが、自分と違う誰かと一緒に暮らすという時、

「それは十分あり得る話だ」とは想像できる。

例えば、私が時々旦那の脳天気さ加減に勇気付けられたり、

考えさせられたりするように。

だから、もし一緒にいる者が、穢れのない、純真な、目をキラキラさせている

ような子供であったなら、もっともっと、心に感じるものがあるだろうと。


昨日、廊下で隣のHさん親子に会った。

奥さんと5歳ぐらいの男の子と3歳ぐらいの女の子。

向こうから挨拶が来ることはまずない。

「こんにちは〜」
「こんばんは〜」

一声はいつも私のからで、彼女の方はというと、

蚊の泣くような声でポソポソと、やっと、といった様子で返すのみ。

いや、それどころか私に対して、なぜか怯えたようにソワソワし、

そそくさと家の中に入ってしまうのだ。

明らかに私を恐れている、といった感じ。

妖怪扱いか・・?

それとも私がいったい何をした?


と、いうわけで、昨日も口火を切ったのはこっちであった。

「こんにちは〜」といつものように挨拶をする私に、

奥さんは「めんどくさいな〜」といった面持ちで、

やはり「こ・・ん・・に・・ち・・は・・」

と消え入りそうな声で答えたのだった。

だが、昨日は少し様子が違った。

横にいた男の子が私の側に寄って来たかと思うと、

クッと顔を上げ、私を見つめながら満面の笑みを浮かべ、

「こんにちは!!」と元気良く言ったのだ。

それは、そんなふうに挨拶されたら正月でなくとも、

お年玉の一つでもあげてしまおうか・・という気にさせるぐらい、

可愛く感じの良いものだった。


う〜ん、、Hさんちは、お母さんより子供の方がなんだか偉い。


そう考えると、彼女は子供からその姿をもっと学んだ方がいい。

いや、ぜひ学ぶべきだ。


お母さん、もううちょっと頑張りましょ〜!


おしまい。


...




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