台所のすみっちょ...風子

 

 

広辞苑。 - 2003年06月07日(土)

ちょいと事情があって、

”かわいさ余って憎さ100倍”というお馴染みの

ことわざをの意味を、正式に調べてみようと思い立ち、

広辞苑を開いたら、

そこに書かれていた言い回しが、なんだかとっても

難しく、まどろっこしかったので、

カーペットにゴロンと横になっていた旦那に

その意味を聞いたところ、

「それはさ〜、普段俺が愛するおまえのことを

かわいい、かわいい、と思っていたとするだろ〜

でも、そんな俺の気持ちを裏切って、

突然おまえに浮気されたとするぅ〜。

そうした日にゃ〜、、かわいいと思っていた気持ちの分だけ、

一転して、それが憎しみに変わる、ってことさ〜」と、

過去、そういうことが別の女との間であったかの

ように、するすると答えられ、

「な〜るほど〜!」とものすごく意味を理解できた私。


さすが、「国語の成績は良かった」と日頃から自慢

するだけのことはある。


私の旦那は辞書よりも頼りになる男である。


おしまい。


...

肝っ玉 - 2003年06月06日(金)

メールやら電話やら、あれだけあったペルー人の友人Sから

の連絡が、ここんとこぱったりと途絶えている。

最後にメールをもらって、3週間ほど音沙汰ナシ。

一週間前から彼の自宅に何度か電話をしてみるものの

一向につながらない。


あれやこれや考えたすえに、、、、


「ある日、Yahooを使って祖国ペルーの何かを

調べようとしていた彼が、「ペルー」というキーワードで、

うっかりこの日記にぶち当たってしまい、

”無断で自分のことが書かれている”、ということに気分を害し、

それ以降、ナンバーディスプレイの表示が私の電話番号であった場合、

意図的に受話器を取らないようにしているのでは・・?」


などという、訳の分からない結論に達した私は、

たった今、Yahooで「ペルー」と検索し、

その真偽を確かめてしまった女。



もちろん・・・出なかったさ。

「台所のすみっちょ」なんて。



18で親元を離れ、この東京で幾年月。

時に山が、時に深い谷が、私の行く手を何度も阻み、

一生懸命、乗り切ってきたつもりであったのに・・。

その肝っ玉は、意外なほど小さい。


おしまい。









...

器。 - 2003年06月05日(木)

私の旦那は形よ〜し!肉付きよ〜し!の尻を持つ

男である。

顔を含めて全身がっしりしている彼をもってして、

尻だけが何故かプリプリしている。


で、私はとても心配。

毎週土曜日、サーフインに行った彼が潮に流されて、私の大好きなその尻が

どんぶらこっこ、どんぶらこっこ、と沖の方へ流されて行きはしないか・・と。


そこで、前日の夜ともなると、

「気をつけてよ!」

「無理なんかしちゃダメだよ!」

を、私は彼の耳に向かって、タコができるほど繰り返す。

しかし、その反応は何度言っても、、タリラリラ〜ン。


日本列島に台風が近づいていた先週金曜日もそうであった。

「大丈夫だろうか?波に呑み込まれて、
 今度こそ本当にアメリカ大陸までどんぶらこっこでは?」

などと心配する私の声をBGMに、彼が熱心にWebで調べていたのは、

予想される風の強さでも、波の高さでもない、

台風情報でお馴染みの気圧をあらわす単位・・、

「ヘクトパスカル」について。

「いや〜どういう語源なのかと思って〜ヘヘヘ〜、」

と、その顔ったらとても楽しげ。


次の日。

先に帰っていた旦那に、バイトから帰るやいなや、

「今日、危なくなかったぁ〜?大丈夫だったぁ〜?」と聞いてみると、

「あ〜、、ぜんぜん平気だった。それよりさ〜早速、ヘクトパスカルの
 意味説明しちゃったよ〜。みんな知らなくてさぁ〜。ヘクトは100倍って
 意味でぇ〜、パスカルってのは”人間は考える葦である”の、
あの哲学者のパスカルの名前から来てるらしいよ〜って言ったら、
へ〜、どうして知ってるの?って驚かれたよ〜」

とお得意顔。



彼の鼻はピノキオばりに伸びていた。

前の日、Webで熱心に調べていたことなど、もちろん

言ってないという。

とっても見栄っ張りである。


旦那、30代半ば。

転職5回の「人生山あり谷あり」な男。

しかし、その器はまだまだ小さい。



おしまい。


...




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