台所のすみっちょ...風子

 

 

なんでもない日常 - 2003年04月13日(日)

バイト先から駅の間に一件のパン屋がある。


まずい。


けれど私は夜、バイトの遅番を終えてそこを通りかかると、

必ず中に入って食パン一包みと、総菜パンを2〜3個求めてしまう。

何故か?

お腹が空いて、大変ひもじいから。

とにかく何でもいいから口にいれたい、、という衝動が、

私にパン屋の自動ドアを踏ませるのである。

もちろん、買ってすぐ道ばたで食うわけではない。

家に帰り、着替えもそこそこにそれをほおばるのだが、

そのたんびに直面するまずさと堅さ、

そして”う〜んどうして買っちゃったんだろう感”

        
バイトに行く

ひもじくなる
↓ 
パンを買う

まずい

バイトに行く 

ひもじくなる

パンを買う

まずい・・・という繰り返し。


私は今日もパンを買ってしまった。

店を出た瞬間から、家でガックリしている自分が

もう想像できちゃってできちゃって。


家に着き、「ただいま〜」と靴を脱いで荷物を置く。

台所に行くと、塩おにぎりを一個発見した。

ご飯を炊いてくれていた旦那が、前日のあまりご飯で作ってくれたものだった。

食った。

うまかった。

良かった。

パン食べずにすんで。

だけど今、私はまた猛烈にひもじい。

夕飯の前に旦那が風呂に入ると言い出したからだ。



現在時刻は夜10時40分。

それにしても彼の風呂は長い。

まさかいつものように、ウッハウッハ洗い場で柔軟体操してるんじゃぁ・・。


もはやパンを食べるしかない。

お腹が空いて力が抜けている上にあのパンを口にするという脱力感で、

もうぶっ倒れそう。



助けて・・・。



おしまい。


...

ANSWER OF LOVE - 2003年04月11日(金)

昨日の夜のこと。

「ユンソナってかわいいよなぁ〜」という興奮ともうっとりとも付かない

旦那の声が、テレビを背にしてパソコンを打っていた私の耳に届いた。

振り返れば、小粒の真珠のようなユンソナがブラウン管の中で

ニコニコしている。

私はもうずいぶんと前から、アジア女性、特に韓国人、中国人、

ベトナム人の美しさに一目も二目も置いていたので、

ふん!何を今さら・・という感じではあったものの、

ユンソナの笑顔は同姓から見てもデレデレしてしまいそうなほどだったので、

私も「そうだよね〜かわいいよね〜」と同意をしてみて、またパチパチパチリと

軽快にパソコンを打ち始めたのだった。


パチパチパチパチ・・・・パチパチパチ・・・・パチパチパチパチ・・

「う〜〜ん、、ユンソナきれいだなぁ〜、、肌もつやつやだし〜」

パチパチパチ・・「韓国の人だからじゃん」・・パチパチパチパチパチ・・

「韓国人だからって問題かなぁ〜〜、、日本人だってきれいな人は
 いっぱいいるじゃん」

パチパチパチ・・ パチパチパチ・・・・ん?・・・ナニ?・・・・・


「日本人にもきれいな人はいっぱいいる・・・」

そのセリフは中年女の私を奮い立たせた。


私はそっと口にしてみた。

結婚前にはちょくちょくと・・けれど最近では

ずっと封印していたあのセリフを・・恥ずかしげに・・。

「じゃあ、私もきれい?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ねえ、、私は?」
「・・・・・・・・・・でさ〜、ユンソナってさぁ〜〜・・・・」


ふっ・・・・それは正直すぎる彼の ANSWER OF LOVE



そして今日、昼下がり2時。

旦那の携帯に電話を入れた。

今日飲み会だったっけ?と聞きたくて。

わざわざ。会社に。たったそれだけをすぐにでも確認しないと

気がすまなくなって。

(プルルル〜〜〜プルルルル〜〜〜)

「ハイ」
「あっ、、あったし〜〜〜」
「どうした?」
「今日飲み会でっすかぁ〜〜〜?」
「エッ?そうだけど・・。まさかそれだけ?」

それだけ?って言われても・・旦那はいつになくイライラモードであり、

その様子は一瞬にして私を「シマッタ状態」に陥れた。

気まぐれに電話をしてみたぁ〜などと口が裂けても言えないので、

咄嗟に

「なんだか声が聞きたくて・・・」

と甘えた声で繕ってみたら

「ハハぁ〜、、何いってんだよぉぉ〜(デレデレ)」と夫として

感激されるどころか、明らかに凍り付いている様子。

慌てて

「ねえ〜、、こういうのもたまに・・ふふ・・ダメかな〜」とさらに

クネクネ押す私に

「そういうのダメです!」ときっぱり。

「・・・・・・・・・・・・・・」


ふっ・・それは意外と鋭かった彼の ANSWER OF LOVE。


おしまい。


...

遭難 - 2003年04月10日(木)

私のバイト先に、入会申し込みの韓国な若い女性の留学生さんがやってきた。

「ここ・・・・できたい・・・・です・・・私・・・・・」といった感じで、

日本語がほとんどできないのであった。

大変困った。


あ〜あ、、韓国語ぐらいワールドカップ熱に便乗してかじっておくんだった

と思いつつ、

取り敢えず英語で「キャン ユー スピーク イングリッシュ?」と聞いてみる。

すると「イエス」の答え。



なおさら困った。



まず、「この区に在住か在勤ですか?」と聞かねばならない。

英語で。

そしてその後に、
         ↓
「まず会員になってもらいます。その際写真を撮って会員証を
 作らせていただきます」
         ↓
「使用量は一時間で100円です。次回からはこの会員証をお持ちください。」

を、説明しなければならない。

英語で。

さらに、今日さっそくやりたい的なそぶりを見せた場合、

「会員登録をしていただければ、すぐご利用になれます。」
       
         ↓
「先に登録料100円をいただいて、今日の分の使用量はお帰りの際、
 別途いただきます。」

も、説明しなければならない。

英語で。



ふふ・・私は自慢じゃないが、大学生の頃、当時住んでいた最寄りの駅の

ホームで、インターナショナルスクールの生徒だと思われる少年に、

「阿佐ヶ谷はどっち方面ですか?」みたいなことを英語で訪ねられ、

東京方面を指さしながら「あ〜は〜ん、こっちでぇ〜〜〜すぅ〜」と

抑揚だけが英語の日本語を思いっきりかましてしまい、一緒にいた妹から

「大学に行っても、そんなもんか・・」と言い切られてしまった女であり、

またある時は、遠くの方で電話をしていた外人さんに時間を聞かれ、

答えられずにそこまでダッシュし、時計をじかに見せてしまった

アスリートでもある。


しかし、いつまでも困ってるわけにはいかなかった。

途方に暮れながらも「分かりましたよ、英語でしょ英語、、中学の時の成績は

そこそこだったんだから・・、」と、学生時代のおさらいをするように、

頭の中で教科書のページなどめくる私。

だが、思い出すのは、ペンやらリンゴやら・・大きい人と小さい人が

並んでる絵とかで、思わず「This is an apple.」と、リンゴであること

を説明したり、「How Told are you?」と、

身長を聞いてしまいそうである。


で、人というのは不思議なもんで、口が思うようにいかないと

自然とアクションが大きくなる。

肘を大きく伸ばして「あなた」。肘を大きく引いて手を自分の胸に引き寄せ

「こちらで」などと必死になってやるさまは、「大きな栗の木の下で〜」と

お遊戯のよう。

それでも、通じていないことも何度かあって、疲れも出てきた後半は、

もう、自分でもわけが分からなくなり、お遊戯なんか通り越し、

身振り手振りも秩序なく、ただあっぷあっぷともがいているといった有様。

私は明らかに異国の言葉の波に呑み込まれようとしていたのだった。


フロアーを人々が通りすぐてゆく。

彼らは私を見て思ったに違いない。

ジタバタ手を振るそのしぐさ。

「なぜあの人は”SOS”を発信しているのか?」と。





おしまい。


...




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