日記
文緒



 

過ぎてしまえば全部夢。


うまくいった事もいかなかった事も、
悲しかった事も嬉しかった事も、
現実の出来事も空想も、
過ぎてしまえば大した違いは無い。


最後に残るものは何なんだろう。


今の私に残っているものって何だろう。

本当は分かってるんだけどね。


それを見つけたところで、
それを自覚したところで、
切ないだけ。


だから、
気付かないふり、
見えないふり、
知らないふり。



月を見る度に、
その表面に乗っかって、
あっというまに凍え死んでしまいたいと思う。



宇宙に放り出されて、
一瞬のうちに消滅してしまいたいと思う。


それでも私は、
自分で稼いで自分で消費して、
この先何十年とそれを続けるんだろうな。




2004年12月06日(月)



 

結局すべてはタイミングなのかな。


タイミングがずれて、ずれまくって
周回遅れで、また一緒に走れたりしないものかな。





2004年12月07日(火)



 

比べた結果あなたが一番と言われれば単純に嬉しい。
そこに嘘や計算があったとしても、私はそれで構わない。
何も言われないよりはマシ。

2004年12月11日(土)



 

やっぱり泣いてしまった。
いくつになったら、解放されるのかな、この感情から。

2004年12月19日(日)



 

寺島しのぶのヴァイブレータを見て、昨日から泣けて泣けて仕方ない。

「気持ちが悪い」といって自分の頭をたたきまくっているシーン。
「頭の中に虫がいっぱいいるの!」と泣いて夫に訴えた昔の私とだぶってしまい、泣けて泣けて仕方ない。


殴られた事なんてないのに、人が信じられない。
愛された事もあるはずなのに、人を愛せない。



どうしてなんだろう。

2004年12月21日(火)



 

お願いだから、「かみさん」とか言わないでよ。
ばか。


2004年12月25日(土)



 

どうやら私は家庭的にみえるらしい。私の事そういう女だと思って近付いてくる人がいて、ありがたいやら申し訳ないやら。



2004年12月29日(水)
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