つぶやきダイアリー
だってこの一日はやっぱり一度しかないのですから。。
明日があるさとは言っても書けるときに書こう!
それでは、私の日常大暴露大会。

2004年01月10日(土) 心の氷河

いつからか
心の中に大きな大きな氷のかたまりを
せおってしまった
幼い日々

若芽の頃であるのに
冬の厳しい寒さにいるかのように
氷におおわれた
気持ち・・・

凍てつく中で
私は陽射しを見た
校庭で子供たちが
笑ってる
それなのに どうして
私の心は
凍てついたままだったのか−?



2004年01月09日(金)

ただ星のことを
知りたいと思う
そんな強さが
私のほしいもの

ただ命のことを
知りたいと思う
そんな私が
私のほしいもの

世間とか、お金とか
名誉とか そういうものは
一切忘れて・・・
ただひたむきに
心のままに
時のままに
思索することができたら
私の一番の望み

そしてお墓でさえ
私の楽園
この世のはかなさ
一切の幻想
目にうつるものは
この地上の夢―

だけど大いなる光と
力が
中心から湧いてきて
この星の中心から
そして
私の中心から―



2004年01月08日(木) 高崎線

この電車に乗って
山々を見ながら
都会へむかうのが 好き
一人で思索にふけるのが 好き
もう何度も乗っているのに
都会へむかうときは なぜか
今でも どきどきする
見知らぬ これから会うものに
胸が どきどきする

今では 少しづつ 慣れてしまったけれど
読んでいる本から 少し疲れた目をあげると
遠くにつらなる峰
くっきりと 稜線をえがく この山
こんなに近かったっけ

まるで都会へむかう私を
見送っているかのように
並んでいる
どうして・・・?
心がいたくて
ふるさとの山は いつも
ずっとそこにとどまって 私をみてる

いとしくて いとしくて
ずっとそこに 立っていてほしいと思う
その山々は
どこにも行かないとわかっているのに
私は目をこらして 見つめる
そしてまた本に目をおとし
想いをふうじこめて
運ばれてゆく
山々にまた会う日まで



2004年01月07日(水) ベランダ

やっと手の届くようになった
ベランダのさくをのぼって
「さようなら」って
言ったの

おとうとは、はいはいをしながら
「いかないで」って
泣いてた

下には屋根と庭が
ゆらり
ゆれていた

ちょっと驚かせようと思っただけ

ここから飛んだら
鳥になれるのかな
私、どこへゆくのかな
ちょっとお別れを言ってみたかったんだ
やさしいけれど いつも私のこと
あれこれいう おかあさん
べんきょうしなさい!と
けわしい顔してる おとうさん
やっぱりおしゃべりな おばあちゃん

みんなみんな・・・
どういう気持ちになって
どんなこと思うんだろう
私がトンダラ・・・?

わかんない
ううんでもそれは想像の世界
私が一人で飛んでゆける世界も
あるって思うと
ちょっと安心したの

だからもうその遊びはやめた
おとうとは 泣き止んで 私たち
いつものように あそんだ



2004年01月06日(火) G。M。

母の実家のおばあちゃんと
おじいちゃんが
旅だってしまった
それを知ってるから
うちのおばあちゃんは
「こんどはわたしのばん」だって
「毎日毎日、はやいね 一日がすぎて
一年がすぎて そして
死んでいくんだよ 人生は」って
言って 立ったまま 話してる

いろんなつらいこと 私の生まれる前のことも
ぜんぶ知ってるおばあちゃん
たまにはにくまれぐちをたたいても
それさえも生きているあかし
歳をとっていって
とくべつ に見られるようになって
それでも、皆を
支えようとしてる
皆が支えようとしてる
一人でほとんどの時間をすごして
そういう存在になるって
どんな気持ちだろう?
わからないけれど
私はせいいっぱいにいった
「大丈夫、ほとけさまが見ててくれるよ」
私も 同じだから
一人一人がむきあうものだから
それをおしえてくれた 私の人生の源だから・・・
私のうちにわきおこる この涙は
うそじゃない



2004年01月04日(日) ともだち

あの人・・・
両腕をともだちに支えられて
よろめきながら歩いてた
「重い病気なんだって・・・」
どこからともなく聞こえてくるこえ
みなでさわいで宴会してそのあとで
まっさおなかお
「むちゃしてるよ」
かかえられながら よろめいて
投げやりに
「大丈夫、もうすぐ死ぬから」
って
あの人は・・・
自分は深い真実のような何かを知っていて
どうしようもない
鋭い眼をしてる

私はなぜか あの人が うらやましかった
なぜか なぜか
両腕を ともだちに支えられてる彼を
そんなふうに 言い放ってしまえる彼を
何かを 知ってる 彼を―
ただ うしろ姿を 見送った

それから一年
あの人は旅だったと聞いた
「やっぱりね・・もう悪かったから」
ともだちはそう言って おどろいてないみたい

私は 私は
あの時の あの人の瞳を
忘れることができなかった―



2004年01月03日(土) トタン屋根

小さい頃 ベランダから
この屋根におりたことがあるの
晴れてる日 弟と二人で
屋根の上であそんだ
はじめておりた日はやっぱりこわかった
でもその屋根の先に 何があるのか
知りたくて
本当にわくわくする感じだったんだ
ぐるりとつたって、広いばしょに
でたときは お庭を下に
見渡せて
遠くまで おーい と叫びたくなった
裏側までいって
物置の方まで行ったときは
ひかげの暗闇に
どきどきした
小さなえんとつが 細長くのびている
「ここからサンタさん入るのかなあ」
物置のやねは 斜めになりすぎていて
おりられなかった やってみたかったけど

屋根の上を歩くと 足のうらがあったかくて
パタン パタンと音をたてる
覚えてる
どうしてそんなことしたのか
今ではわからない
だけど
この屋根は まだ残っていて
色も変わってしまったけれど
やっぱりあるのは
あの頃がたしかにあったという
証拠 いつまでも あの頃は―。


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