昼には、ちょっと遠出して友達(とりさん)とバーミヤンへ行き、前につくった絵本を見せてもらった。虫歯にならないように歯磨きをしようっていう本で、顔の絵の口に一本生えてる歯だけ別の紙で出来てて、ぽろっとおちちゃったりする。そういうことを考え付くのってほんとにいいなと思うから、私はとりさんの絵本が出版されたらいいと思っている。 私のCD「水の音」も一緒に出版されたらいいなとも思う。
夜は、原宿の小さな絵本のおいてあるカフェに、ザバダックのシークレットライブへ行った。ギターと歌だけの二人構成で、ノンマイク。そして本人から1メートルの至近距離。二人でアイルランド風のオリジナル曲を歌ってくれた…あのザバダック様なのだけれど、そういう小さなスペースで聴くと、とても身近な存在に思えてきて、同じように私達も歌ってるんだなって、思える。だけど、やっぱり曲と人のパワーがすごく大きくて、音楽にあわせて世界ができてくる。お母さんと一緒で使われている、という曲がすごくよかった。
てみ姫さんの家で目を覚まし、ここはどこだ・・?!と思う間もなく、あったかい和風の朝食を頂き大満足。こんな風に大きな畳のおうちで目を覚ますのって何年振りだろう。今日は敬老の日!ということを思い出して、祖父・祖母に電報を打つ。驚いて喜んでくれますように。そうこうしつつ、もうお昼近くになっていた(!)ので、さっそく曲を聴きはじめ、流れ流れて全曲きまり、あとは個人のアレンジと、お知らせをするのみ!アイルランドの音楽に歌をのせると、お琴がこんなにマッチするなんて…感動。ピアノも歌もがんばらなくちゃ。 夜は、おうちに帰って早く眠ろうとしたところが…この間散歩の途中でビデオ屋で借りた「タイタニック」前編・後編があることを思い出し、30分だけ観てねよう。と思いきや、全部観てしまいました。これは途中でやめられるはずないですね!忘れかけていた本当の愛を思い出しました。生きてるって、いいな。「今を大切に」というジャックの言葉、本当にそうだな。観てよかった、本当に。映画っていいな。これからは、悩んでる暇があったら、映画も観よう。
お琴の大平光美さん(てみ姫さん)の、大宮のご自宅へいって、9.29のライブのリハーサルをやりました!てみ姫さんのおうちは2回目なんだけど、毛のふさふさした可愛い犬のいる、畳屋さんで、風流なおうちです。畳の香りがして、懐かしい感じ。リハの前にご飯でも・・とてみ姫さんがたらこマッシュルームパスタを作ってくれて、おいしく頂いているところへ、ギターの瀧野さんとコカリナの中村さんが到着!さっそく曲にとりかかりました。アイルランドの民謡をコカリナとお琴とギターとピアノで、いい感じにしてみよう。という試みです。そうしたら、思った以上に、お琴の音がアイリッシュに合う…幻想的かつ繊細な音は島国特有の物悲しいメロディに合うのです。とっても楽しみになってきました。 そして、夜は、180度かわって、小柳ゆきさんのコンサートに、市川へ。お笑いユニット「あびばっち」の木村くんが、チケットを無料でたくさんもらったということで、声をかけていただいて、サンタクローチェの澤口さんはじめスタッフの皆様に急遽足を運んでいただき、皆で鑑賞。小柳ゆきさんは一生懸命でパワフルなところが素晴らしかった!それからMCで自分の気持を正直に話していて、歌うことに悩んだりしてたんだって・・それを聞いて、なんだか親しみがわきました。ライブっていいな。これからはぼーっとしている暇があったらライブを聴こう。
| 2002年07月03日(水) |
猫が私にはじめて鳴いた。 |
夜家に帰り、ゴミを捨てようとドアをあけると、そこには三毛猫のたまちゃんが…(!)こっちを見上げている。ちょっとびっくりしたけど、ああ来てくれたんだと思って、いつものように、用意しているキャットフードと、自分で食べようと思っていたツナ缶をあけて、お皿に盛り付けて、玄関に差し出す。たまちゃんも、いつものように少し不安そうにこちらをうかがいながら、そろそろとお皿に近づき、召し上がり始める。最近、雨が降っていたから、ずっと来なくて心配していたのだが、今日はたまちゃんのほうから来てくれたので安心した。あっという間にたいらげて、そしてたまちゃんは満足そうに座っているので、前に人からもらった黄色いネコじゃらしのおもちゃで、ためしに遊んでみた。するとたまちゃんは、かかってきてくれた。普段あんまりコミュニケーションできないから、何か嬉しい。そして、ハッと気づくと私の隣にゴミの袋の山が・・そう私はゴミを出しに行く途中だったのだ。うちの玄関は狭いので、たまちゃんがいると、通れない。仕方ないのでたまちゃんに「ゴミ出しにいくから、どいて」と言って、歩き出すと、たまちゃんはトコトコ階段を降りていくので、私も降りていく。ゴミを出しにいって帰ってくると、たまちゃんがうちの前の道路で、背中を地面にこすりつけながら、おなかをだしてくるくるまわってる。何してんだろ…と思いながら見ているが一向にやめないので、背中がかゆいのかな。と思い、また階段をのぼりはじめると、たまちゃんが起き上がりついてくる・・2回も来るなんて珍しい。部屋に入ると、なんとたまちゃんもスタスタ入ってきて、台所に立った私の顔をみて、「みゃー」と言った。たまの声を初めて聴いた!普段、やってきては黙々とえさを食べ、そして気づくと居なくなってしまうものだから、私としては嬉しかった。そうして、たぶん野良だから、まだあんまり手を出せないんだけど、そのうちに毛並みを撫でさせてくれる日も来るだろうことを願っている。…そんなことをしているうちに、日付が変わってしまう今日このごろ。
今日の一曲 「月ぬ美しゃ」 琉球(八重山)民謡 友達から借りている 「Vita Nova」というグループのアルバム「Laulu」に収録されているバージョンを聴いた。このグループは、上野洋子さん、遊佐未森さん、Epoさんなどの歌姫たちが参加しており、ケルトや各国民謡をさまざまな解釈で奏でる。心あらわれる素晴らしい一枚! そしてこの曲は聴いていると、夜の海辺で満天の星のなか、ひときわ明るく輝く月に雲がかかっていて、それがだんだん晴れていく情景を見ているような気持にさせられる。
以前みちるさやかでお世話になっていた、サンタクローチェ(音楽事務所)で、同じ事務所の宮澤篤司くんの、ラジオ番組の収録があるので、伺った。事務所の一角にある第三スタジオで、収録がスタートする。ギャラリーの囲む中、オープニングの音楽が流れ、ストップウオッチを片手に、トークを開始する宮澤くん。「3分12秒で」とか、具体的な長さが決まっている中で話をするんだから、大変だ。でも、手際あざやか。宮澤くんは、デビューしてから、北海道のラジオ番組のレギュラーでずっと活躍していたということで、そういう時間感覚とか、トークの冴えが常人とは違う。やっぱり芸能人となるには、そういう感覚が必要なんだ。などと考えながら、さわやかなトークを聴いている。少しすると、先日北海道へ、宮澤くんのCDのリリース記念ツアーに行ったときの様子を話すということで、ゲストで、ドラムのテツモトさんと一緒に、私も出演することに。何でも、私あてにFAXを送ってくださった方がいたとのことで、驚いた。「さやかちゃんコーナー係」と、書いてあって、本当はそういうコーナーは無いのに、面白いので書いてくれたようだ。そのFAXを読み上げることができたので、楽しかった。マイクの前っていうのは、やっぱり楽しい。でも、基本的にマイクの前で人が変わってしまうのは、どういうわけなんだろう?人のさが?マイクっていいね。この一本で、別人になれる! そういう理由から、私も3年くらい前に、マイ・マイクを買った。人前でも、歌えるようになるために、まずマイクから用意しようと思って、秋葉原のイケベ楽器に買いにいった。家に置いて練習して、気持ちをきりかえ、自分はマイクを手にできる、という暗示をかけたかった。その頃はまだ勇気がなくて歌えなかったけど、今は歌えるようになったから、それだけでも進歩だと思う。あの時マイクを買ってよかった。 …そんなこんなで収録が終わり、いつものように、事務所の社長が手料理をつくってくれた。今日は、ペペロンチーノのスパゲティだった。みんなで、にぎやかにお話しながら食べて、麦茶やチューハイを飲んでる。それが、家族みたいで、いつも、あったかい。
「今日の一曲」 ”水色” by UA 昨日の夜から、ふと気づくと頭の中をまわっていた曲。何だったかなー…沖縄の曲?と思い出していたけど、UAさんの曲だった。うしろに尺八も入っていて、和を感じさせるメロディ。
道で、知り合いにあったら、前とちょっと変わったね、と言われて、嬉しいような?複雑な気持ちだった。よい風に変わったというので安心した。これからも必死でよい風に変わって行こう。
『今日の一曲』(勝手にはじめたコーナーです)(^^; 奄美大島の民謡「行きゅんにゃ加那」という、あさざきいくえさんという歌手の方の、曲を、昨日初めて聴き、ピアノと歌と三線と、波の音が、この世のものとも思えないほど哀しくて愛しくて…海に生まれ、海に還る歌ってこういうんだって思った!元ちとせさんのデビューで今注目の奄美大島民謡、おすすめです!今度ぜったい弾き語りでやるんだ。
コカリナの皆さんとの稽古で、浦和に行った。森の中、切り株にすわって聴くコカリナの調べ…というように、コカリナは、コロボックルが吹いていそうな木の笛。野鳥にそっくりの声も出て、すごい!人の世界と鳥の世界を結ぶ楽器かも。と密かに思っている。 そういう理由かどうかわからないのだが、コカリナを吹く方に何人かお会いしたのだが、皆、どことなく鳥に似ているような気がする…(ごめんなさい;;)それも、かしこそうで、愛らしい鳥。うーん…たとえば、ツグミとか、ツバメとか、キジバトとか。その目で、高いところから、遠くにいる仲間とか、虫とかを発見する。人からは想像つかないような高度の高いところで、飛んで生活する。それで、みんな、実は手のうちに羽根を隠していて、休日には飛んで、コカリナの音でおしゃべりするとか(!)きっとそうに違いない。 P.S.……コカリナの音色は本当に透き通っていて、妖精の声のようです。そして、これはエッセイですからね。時々フィクションが入ります。じつは、私、エッセイストを目指してるんですよ。ほんとに!だから3割引いて読んでくださいますようお願い申し上げます(^^;
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