2002年01月07日(月)  カレーライフ

■ひさしぶりの会社。ひさしぶりの地下鉄。ひさしぶりのエレベーター。ひさしぶりの上司。ひさしぶりの同僚。ひさしぶりのランチタイム。税込み820円の定食は青山では破格で行列ができている。天ぷらが食べたい食べたいと思っていたので天重にしたら、油が古くて胸やけ。年始の挨拶品や帰省土産でお菓子タイムはうるおう。■青春アドベンチャーぎりぎりの時間に帰宅。今日からはじまる青春グルメグラフティー『カレーライフ』を聴く。原作の竹内真さんって小説で賞を取りまくってた人ではないだろか。カレーライスは、子ども時代の記憶につながる。どうして子どもの頃はあんなに競いあっておかわりしたんだろう。大きくふくらんだおなかを自慢しあって、笑い転げたのだろう。小学何年生かのとき、『カレーの日』論争があった。「カレーの日を定めて、その日に全国の小学校の給食でカレーを出そう」という運動に対して「価値観の押し付けだ」と反対の声があがり、大人も子どもも巻き込んだ「議論反論オブジェクション」状態になっていた。子ども心に「なんでカレーごときにこんな騒ぎになるのか」と首をかしげ、寄ってたかってかき回されている罪のないカレーライスに同情したりした。そして「よかれと思ったことも、強制すると反発を食らう」ということを学んで、なんだか淋しくなったのだった。
(後日、カレーライフ著者の竹内真さんに、「あの竹内さんですか」とメールを出すと、返事が来てご本人だとわかった。2004年6月、青春アドベンチャー『カレーライフ』再放送を聴き、このエピソードを思い出す。前回、2年前の放送のときはお元気だった演出の松本順氏は、2003年3月に亡くなられた。青春アドベンチャー『不思議屋旅行代理店』の制作統括としてお世話になった方。かけてくれる言葉がいつもあったかい人だった。その人柄を偲びながら、二度目のカレーを味わった)。


2002年01月06日(日)  非戦

■小さい本(文庫本)以外ほとんど買わないが、白地に黒字で大きく書かれたタイトルにひかれて、坂本龍一編集の『非戦
非戦』を買う。裏表紙は『NO WAR』。英題は『War is not the answer』。「テロ以前に何があったのかが報道されていない」「報復は暴力の悪循環を生むだけ」「亡くなった息子は、仕返しを望まない」「アメリカもアフガンも命の重さは同じ」「無計画に自然を破壊し国土を荒らす環境テロは許されるのか」…。全部読むころには、9/11以来もやもやしていたことが、少しは整理されてくるだろうか。それとも余計に混乱するのだろうか。わたしが自分の非力を嘆いている間に坂本龍一はアンソロジーを編み、世界に問いを投げかけた。言葉にも、何かできることがあるのかもしれない。


2002年01月05日(土)  知ってるつもり

■小石川まで散歩して、モデルルームをひやかしに行く。年末年始にバンバンCM打ってた高級マンション。チラシを見るのも好きだが、本物を見るのはもっと楽しい。「お勤めはどちらですか?」と案内の兄ちゃんに聞かれて会社名を答えると、「業界で5位ぐらいでしたっけ?」と聞かれる。「いえいえ、10位ぐらいですよ」と答えつつ、うちの会社も案外有名なのかといい気になっていたら、ダンナが「知らない会社名を聞いたときのうまい答えだよ。少なくとも5位内に入ってないという確信があるから言うんだ」。なるほど。■NHK-FMシアター『赤い長靴』を聴く。音だけに集中して想像力を働かせる豊かな50分。白い雪の上を走り回る赤い長靴が見えた。


2002年01月04日(金)  ひだまりでウェイクアップネッド

■日当たりにはうるさい。8年間住んだマンションは1階で、まるで日が射さない部屋だったので、今の家を探すときは「日当たり、日当たり」とアホのひとつ覚えみたいに言ってたら、ひだまりのできる部屋が見つかった。ふだんワープロ打ちをしているダイニングまでは光が届かないので、ひだまりにワープロを持ちこむ。太陽の光で仕事するのはきもちいい。■『ウェイクアップ!ネッド(WAKING NED)』をビデオで観る。バカバカしくて最高。じいちゃんが元気な映画は大好き。■『愛と青春の宝塚』後編も引きこまれて見る。女優さんたちがとても魅力的。米倉涼子を見直す。脚本(大石静さん)のチカラを感じる。■今日のお茶うけは、ロイヤルのスイートポテト。福岡空港で販売を始めて、スチュワーデスから人気に火がついたとか。蓬莱の豚まんに匹敵する幸福度。うまい!


2002年01月03日(木)  留守番

■ダンナが仕事にでかけたので、これ幸いとシナリオに向かう。今日のお茶うけは、クイーンズシェフ伊勢丹のプリンマフィン。「プリンの風味と食感を閉じこめました」というPOPにつられて買ったら、なかなかプリンなマフィンだった。たしかにマフィンを食べているはずなのに、プリンを食べている錯覚を味わえる。■フジテレビの『愛と青春の宝塚〜恋よりも生命よりも〜』をだまされたと思って見たら、見事にはまる。藤原紀香が関西弁でまくしたてる役を一度見てみたいという念願がかなう。ネイティブの迫力。明日の後編も見なくては。


2002年01月02日(水)  パワーの源

■2002年ワープロはじめ。考えごとをすると、やたら甘いものが食べたくなる。ブドウ糖は頭の回転をよくする潤滑油なのだ、たぶん。今日は、まず引き出物のマロングラッセに手を出す。その昔アレキサンダー大王の軍が道に迷ったとき、大王は妻のために遠征先で特注したマロングラッセを部下たちにふるまい、軍を飢えから救ったのだとか。以来マロングラッセは「永遠の愛を誓う贈りもの」として重宝されているのだそうな。というウンチクをフムフムと読むうちに3粒ぺロリ。余計におなかがすいて、さらにウエハース12枚を平らげる。このカロリー、全部アタマで消費できればいいんだけど…。■ひさしぶりに本を読んだ。浅田次郎の『プリズンホテル』。巣鴨プリズンの話かと思っていたら、極道の話。ゲラゲラ笑ってしまうので、電車の中では読めない。それにしても、いい台詞書くなあ。■なんとなくNHKをつけていたら、いきなりドラマが始まった。タイトルは『韓国のおばちゃんはえらい』。ダンナが単身赴任する韓国で、妻と幼い娘二人が同居をはじめる奮闘記。面白くて最後まで見る。


2002年01月01日(火)  幸先

■うさぎの毛のリュックの肩ひもが突然取れた(不吉!)ので修理する。指先を何度も刺す。毛足が2センチほどあるので、どっから針が出てくるかわからないのだ。だから手術のときに毛を剃るのか、と新年早々アホなことを考える。苦労して縫い終えたら、左右の肩ひもの位置がずれてた。大丈夫か2002年。■活字だけの年賀状が多い。宛名もプリントアウトで、どこにも本人の字がない。名前を見ただけで懐かしくなる人なのに、一年で一度きりの便りだったりするのに、何も言うことないのかなと淋しくなる。「元気ですか」でも「元気です」でもいいのだが…。たとえ千通出す立場になっても、わたしは一言書き添えようと思う。

1999年01月01日(金)  テスト


2001年12月31日(月)  祈り

■午後、北鎌倉を訪ねる。池袋から一本で行ける。便利。駅のすぐそばに、風情たっぷりのお寺がふたつ。『財浄』の箱を見つけるたび、願をかける。作品の成功と家族の幸せと世の中の平和と。手入れの行き届いた庭にはさまれた小道を歩く人影はまばらで、俳句でもひねりたくなるような趣があるのだが、半日後には初詣客でごった返すのだろう。年末年始臨時列車を案内する駅のポスターには「神様 仏様 皆様を乗せて走ります」と八百万の神の国らしいキャッチコピー。■夜九時。紅白のバックで踊っています…というのは嘘で、年賀状書きのラストスパート。今年一年お世話になった一人ひとりの顔を思い浮かべながら、来年もみなさんに抱えきれない贈りものがあるよう、お祈りする。■そばが食べられないので、義弟夫妻の大阪土産、蓬来の豚まんで年越し。

2000年12月31日(日)  2000年12月のおきらくレシピ


2001年12月30日(日)  アナログ

■年賀状を書きまくる。去年、いや今年受け取った年賀状を見ながら宛名書き。つい文面を読んでしまったり、書いた後で住所変更のハガキガ見つかったり、効率が悪い。住所録を作っておいて印刷すれば楽なのになあと毎年思いつつ、今年もやらずじまい。■お正月は東京でのんびりしつつ、シナリオ書きと企画出し。大量のプリントアウトに備えて、ワープロ用感熱紙百枚入りを三冊買う。パソコンのプリンターはあるのだが、接続のし方がわからない。


2001年12月28日(金)  捨て身

■ひたすら年賀状を書く一日。毎年枚数が増えている。ひくにひけない『年賀状界の小林幸子』の苦しみ。裏を返せば快感でもあるのだけど。『パコダテ人』DMを兼ねた2002年度年賀状は、レイアウトしたデザイナー自ら「こんなん出して大丈夫?」と不安になった問題作。これも、かわいい作品を売るための捨て身のサービスなのだ。でも、来年の年賀状は減るかもしれない。

<<<前の日記  次の日記>>>