日記雑記
ソンナモノハ妄想ダ 表紙|以前|以後
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| 2008年12月05日(金) |
「ボーイズインブラック」四巻。 |
「ボーイズインブラック 雨が上がれば…」読了。 シリーズ四冊目にして完結編。もっと続くかと思ったのですが…(泣)。 シリアス路線で伏線を急ピッチで回収してます。
しょっぱなから随分とアレで「また狙ってんなあ」と思いました。公式でも試し読みが出来るのですが、何もそんなタケルのベッドに収容するところで切らなくても!(笑) しかし、後の方に平仮名を頑張って習得したりココアを貰ったりする(「それは甘い?トリコになる?」)エピソードが挟まってて、「儚いしのぶよりはこういうトンチキなしのぶのほうが可愛くて好きだな」とほのぼのとしました。ま、ギャップ萌えですね。初期ってそんなにツンケンしてたっけ…と思い出そうとしてみたりした。
こういう終わり方をするとは思わなかったです。萌え系エロコメ(ひどい)の気になってしまうけど存外シリアスだった…。 血の繋がりとか種族の違いだとかを越えて、結びついていく人たちの話だったんだな、と。
YAレーベルでありながら、いっそ潔いくらいの勢いでライトBL風味だったけど(これは出版社側の狙いなのかもしれない)、なんだかんだでエピソードとか設定とかちゃんと考えてあって私は好きでした。 基本は児童書系の作家さんなんだろうなあ、という気がします。 いくらかオイオイと思う場面もあったけども(笑)。匙加減は難しいですね。
番外編とか再会編とかも書けそうだけれど、これはこれで切なくていいかもな、と。 きっといつか再び二人は出会うんだよな、と読者は心の中で彼らの思い出をいとおしみますよ。 うん……でも第二部とかあったらガッツリ食いつくな、私は。
あとまさにラノベ的に挿絵効果絶大でした。昨今の児童書ってかなりコミックとかラノベとかと近付きつつあるのだなーと。 この作家さんの別作品、機会があれば読んでみようかなと思うけど、近作はやっぱり可愛い絵が多いみたいです。
「性愛の日本中世」田中貴子 読了。硬めの論文もやわらかい歴史案内みたいなのも。 わりと戦闘的。面白い。
稚児関係の文章が興味深かったけど、ものを書く女の話が読んでて面白かった。記録する仕事であるという側面。
稚児物語の話は現在のBLとも対比されてた。 以下ほとんどBLの話。本文とはあんまり関係ない。
考えてみるに、基本的には稚児や受(「犯される側」って書かれてた)はやっぱり普通の「男」とは違う風に書かれがちなわけです。BLに「平等な男同士の恋愛」を見ようとするのは難しいよなあ、と。いや、そういうのを目指す(好む)腐女子もたくさんいるけど。 ただやっぱり大多数は基本的には限りなくヘテロセクシュアル的な男同士の恋愛な気がします。少女漫画的っていうか。 萌えるのと、研究者が問題点を指摘していくのは全く別の話だけど、なんていうか、BLはBLであって男性同性愛そのものでないってことは意識したほうがいいんだろうなとは思います。 私はあまりBL読みつけてないので偉そうな事いえないんですけど、最近はBLも可能性を広げているみたいです…いろいろ読みたいなー(←私の結論)。
まあ、当たり前だけど、稚児物語と実際の稚児とは違うんでしょうね、と。 本気で稚児視点の古文ってないのかなぁ。ちょっと見てみたい。 というか稚児物語も読んでみたい(←結論)。
ジェンダーがセックスに縛られないというのは分かるけど、さらにセックスも揺れるというのがわかるようなわからないようなだった。
それと「髪へのフェティシズム」が個人的に凄く楽しかった。 女性の髪の描写が静かだったりたおやかだったりするのに対して、稚児の場合は「ゆらぎ」や「乱れ」という要素が強いそうです………… 素 敵 で す 。 やっぱり乱れたり風になぶられたりするのがいいんですよ長い髪は! 僧でなくてもときめきます。 その長髪、戦士なのに邪魔じゃないのとか、手入れ大変じゃないのという突っ込みも野暮なのですよ(もう稚児とか関係ないし)。 …と、もうほんと髪フェチでごめんなさいという気分になりました。
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