日記雑記



日記雑記
ソンナモノハ妄想ダ
表紙以前以後読書メーター


2008年01月17日(木) 「厭犬伝」

読んだ:「厭犬伝」弘也英明
この間のファンタジーノベル大賞の受賞作品。
格闘ゲーム系の和風異世界もの。
雰囲気としてはゲームセンターなのだろうけど、個人的にはビーダマンとかベイブレードとかを思い出してしまった。そういう少年漫画っぽい正統さがある。
フィールドの上で人型のものを操って戦わせる形式のゲーム。と言ってしまうとありがちなのですが何を隠そう何かやわらかいかんじの仏が死闘を繰り広げるというのが独特。しかもこの仏、死体が変じたという木「汚木」(やっぱりやわらかい)からできる。非常に変。
妙な設定が、ああーファンタジーノベル大賞だなあと思う。史書風な末部に滲む大河っぽさも。

やっていることはほんとに正統で、ちょっと格闘(「合」という)シーンが長すぎることをのぞけば安心して楽しめた。主人公の厭太郎も、相手方に当たる犬千代も、情念のしがらみと戦っている。そんな話。

主人公が文字通りの「女と見紛う美少年」なので興味がある方は是非(笑)。
私個人としては美少年と醜男(…)のバディものかと思っていたら冒頭20頁で相方が殺害されて悲しかった。かなり人死にその他痛い系に容赦ないので要注意。
因みに犬千代は後暗い仕事をしてた父を持つ権力者の娘さん。健気で勝気。二人とも魅力的なのでもうちょっと淡い期待をしていたらやっぱり容赦なかった。

書評系のブログで第二章のページ下部が誤植だとの指摘があり、見返してみたらほんとに十数頁続けて「厭犬郎」になってて面白かった。


2008年01月16日(水) 「ドグラ・マグラ」

帰り際にさりげなく雪が降り出していた。寒いわけです。

「ドグラ・マグラ」、やっと読み終わったー。全体はやっぱりそういう構造になってるんだ…予想通りの複雑怪奇だった。
一人の人がこれだけ色々なスタイルで文章を書いてひとつの作品に寄せ集めたというのが凄いとおもう。特に正木博士の威力はすさまじい。妙に説得力がある。
探偵小説かどうかという以前にとても奇妙な物語。それにしても角川文庫版の表紙の手に取り辛いことといったら。むしろこの作品自体の雰囲気はグロ系ではないかと思う。九相図とか。(やっぱり手に取れませんよ!)
因みに私はちくま文庫で読んだ。


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