日々の泡

2014年07月18日(金) 千野隆司著「木枯らしの朝」読了

蕎麦売り平次郎人情帖シリーズ完結編
元南町奉行所の同心だったが、妻と娘を自分が捉えた犯人の逆恨みから殺され、それを機に屋台の蕎麦売りに転身した平次郎が、娘婿となるはずだった同じく同心と次々に事件を解決していく。そこには蕎麦を仕入れている老人とその娘繍、そして長屋の人々が絡んでいく。いろいろな過去を持つ人間が多く登場するが、貧しくても前向きにひたむきに生きている。そして仲間の危機には必死になって自分ができることをして助けようとする。その姿がなんとも感動的だ。事件解決後にみんなで食事をする場面が特に好きかもしれない。多分シリーズは全部読んだはず。夏越しの夜 菊月の香、霜夜のなごり、母恋い桜、初蛍の数、と続く。そうそう、平治の蕎麦もおいしそうだが、隣の天ぷらやの屋台もおいしそうだ。江戸時代は火事が多発したので、火を使う料理の時限があったらしく、早めに天ぷらを揚げておくそうで、残り少なくなると平治の蕎麦屋台に託していったりする。なにか楽しい


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