日々の泡

2014年03月29日(土) 「日本近代短編小説選」

岩波文庫である。図書館で1〜3を借りてきた。平林たい子「施療室」にて。井伏鱒二「鯉」、佐多稲子「キャラメル工場」 いま北条民雄の「いのちの初夜」を読んでいる。この題名には記憶がある。ライ病になってしまった男の話。疲れているときは読みたくない。



2014年03月15日(土) エリザベス・ストラウト著「オリーヴ・キタリッジの生活」

早川書房 図書館の多分新刊書の棚で見つけた。なんとなく題名に惹かれて借りる。にもかかわらず、題名も忘れ1話目を読む。「薬局」ドラッグストアの焼くかと思ったらファーマシーだった。処方箋を扱う薬局だ。主人公は薬剤師である中年の男性だ。てっきり彼が中心人物かと思ったらちらりと出てくる彼の食えない?妻がオリーヴ・キタリッジ。ふと表紙を見たら、書名の女性だと知る。人に謝ったことのない女性。いつも人が悪くて自分は正しい。愛してきた一人息子は、ままならぬままに成人し、意に沿わない女性と結婚する。新居で いろいろなものを隠して、ささやかな嫌がらせをしてみる。しかも息子をアメリカの反対側に連れて行ってしまった挙句に離婚してしまう。だが、息子は帰ってこない。いつの間にか子連れの女性と同棲しているらしい。夫は半身不随で意識もはっきりしないままである。まさにふんだり蹴ったりの状態で、ほんのわずかだがオリーヴも何かがわかってくる。



2014年03月13日(木) 北原亞以子著「たからもの」読了

深川澪通り木戸番小屋シリーズである。著者は昨年春に亡くなった。残念なことである。それにしても、お捨がだんだん神格化されて人間臭さがなくなってきたように思うのは、作者の晩年の心境を映し出してのことか。それはともかく、私も番小屋に住んで、シンプルに生き、困った人を助けてみたいなどと思ったり。無理な話ではあるが。



2014年03月12日(水) 岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿2」読み始め

はっきり言って、これは私の年代が読む本ではない。十代くらいの学生が読むべきものだろう。それをついつい読んでしまって文句を言うのは筋違いというものだ。ヒロインのバリスタにもあまり魅力を感じないし...と、やはり文句を言ってしまう。しかしながら、文句なしのハッピーエンドでは決してない。登場人物が全員文句なしの善人でもない。



2014年03月11日(火) 北原亞以子著「雨の底」途中

こちらは慶次郎縁側日記シリーズ。 人は自分の娘を殺めた男の娘を許すことができるだろうか。 そんな思いで読んだ。



2014年03月06日(木) 東野圭吾著「ナミヤ雑貨店の奇跡」読了

ケイトモートンの「秘密」から一転して人情ものの世界に。予想とは全く違く内容だった。どこかの生協の話がヒントになったのか。一見バラバラに見えるエピソードが一つにつながっていき、感動になる。認識を変えることにより、人は幸せにも不幸にもなる。そんなことを考えた。



2014年03月04日(火) ケイト・モートン著「秘密」下巻読了

最後のどんでん返しはすごかった。今改めて上下巻の表紙を並べてみてみる。二人の若い女性。一方が手を伸ばして、もう一方の腕にからめている。仲の良さをアピールしているのがドリーだろう。もう片方の指には煙草を持っている。そうするとこちらがヴィヴィアンか。いわゆる家族の話である。幼いころに母が見知らぬ男を刺し殺す場面を目撃した長女ローレル。その後彼女は演劇を志し、いまでは国民的女優という存在になった。一家の母親が入院し、兄弟があつまる。あの殺された男は何者だったのだろうか。なぜ母は殺害したのか。ローレルは探索の旅に出かける。母ドリーと仲の良かった友人ヴィヴィアン。こちらは戦時中に亡くなっている。ドリーはある家のメイドをしていたが、近隣の豪邸の若夫人であるヴィヴィアンと仲良くなりたいと願っている。つきあっているジミーといろいろな冒険をすることもある。その上昇志向にジミーはとまどうこともある。野心的で夢多きドリーにはあまり共感は覚えない。ローレルの母親とは全く異なる性格で、生まれ変わったようだ。一方ヴィヴィアンは子供のころ自分の気まぐれから両親、兄弟が事故死したという強い罪悪感にとらわれている。私も、多分ほとんどの読者がヴィヴィアンに同情と共感を覚えているのではないだろうか。事件もすでに解明され、もう秘密はないはずだった。ローレルはある写真に目を留め、「私の母です」と言おうとしたが、「ヴィヴィアンの写真です」と先に言われる。なんと戦時中、空襲で死んでしまったドリーと暴力をふるう夫にあきらめていたヴィヴィアンは成り変わったのだった。不幸なヴィヴィアンが幸せな母となったという結末はうれしかった。前作の秘密の花園より面白かった。



2014年03月01日(土) Victoria Holt著「Kirkland Revels」

Amazonでいろいろ検索しているうちに、ホルトで一番最初に読んだ本を思い出す。 内容まではわからなかったが、古城に神秘的な青年が出てきて(若いころに青年だと思ったのだから、少年かもしれない)最後にバイオリンを弾く場面が非常に魅力的だった。もう一度読んでみたい。多分書庫に埋もれているはず。


 < 過去  INDEX  未来 >


para