日々の泡

2013年10月25日(金) パトリシア・モイーズ著「ブルームーン亭の秘密」読了

思った通り、従兄の調子の良い男が犯人だった。大叔父さんの遺産として貰ったボロボロのブルームーン亭だったが、実はその付近に大きな工場ができることになり、高額で売れることになっていたことがそのしかけ。○○亭という名前がついているミステリーにはついわくわくしてしまう。



2013年10月23日(水) イサク・ディネーセン著「バベットの晩餐会」


デンマークの作家。芸術まで高められた食事が信者間の不和をやわらげ、至福千年の時を彼らは一時間だけ与えられたのだ。将軍がマチーヌの手をとると、黙って長いこと握りしめていた。「私はこれまでずっと...彼はやっと言った。毎日あなたとともにいたのです。「お答えください。あなたもそれをご存じだったことを」「ええ、その通りです」久しぶりに感動したラブストーリーとも言えよう。



2013年10月22日(火) 「お菓子の家」読了

同じ幼稚園の卒業生である44歳の男女が次々に殺されている。当時のいじめの復讐。しかし、一番罪のと犯人が判定したのは教師だった。生徒に無関心だった女性。
単にいじめの風潮を批判しているわけでもなく、いじめる側もいじめられる側も家庭が不幸でたったことが強調されている。犯人のカテリーナは父親はわからず、母親一人に厳しく育てられ、しかもそこには愛がなかった。不思議なのだが、初めから一人の郵便係りの男性トーマスが犯人だと誘導されていたにもかかわらず、私はそれは違うと直感的にわかっていたことだ。



2013年10月19日(土) カーリン・イェルハルドセン著「お菓子の家」途中

単純に題名に惹かれて図書館に予約しておいた一冊。
引き取り期限が金曜日だったため珍しくもこのものぐさな私が帰宅後図書館に電話をして、特別に1日だけ延期してもらった。夜の9時の電話なら図書館も譲歩するというものだろう。ある虐められっ子だった少年が長じて殺人者に変貌する。44歳の男女が次々に殺されていく。



2013年10月12日(土) トマス・H・クック著「キャサリン・カーの終わりなき旅」途中

文中にキャサリン・カーが書いた小説が出てくる。どうもこういった形式は苦手なのだが重要なポイントらしいので仕方なくまとめて読む。少しだけおもしろさがわかってきた。 手帳を読み直したら、メモ書きがあった。「万物は汝にとって未知の技術であるすべての偶然は汝には見えない掟だ。いっさいの不調和は汝の理解を超えた調和であり部分的な悪はひとつ残らず全体的な善なのだ
アレキサンダー・ポープ『人間について』 不思議な小説だ。何層にもなっている。これは意味のあることなのか。早老病の少女。子供を7年前に殺害された男、夫を失ってしまった女性、キャサリン・カー。



2013年10月09日(水) 小路幸也著「レディマドンナ」読了

読書好きには二通りあり、物語がひたすら好きな人、本自体も好きで、本棚にきれいに管理している人。私は明らかに前者だ。昔(中学・高校の頃)は、本を読み終えると書棚に並べるのが大好きだった。一人ずつ作家を攻略し、並べ立てて喜んでいた。自分の存在証明のように思っていた。いつか書庫に乱雑に放り込むようになってしまった。生活に余裕がないせいだろう。残念なことである。



2013年10月08日(火) 小路幸也著「オブラディオブラダ」読了

9月から始まった妹一押しの亀梨氏主演ドラマの原作本 バンドワゴンという名前の古本屋と喫茶店を営む大人数家族の話。お互いのことを思いやりながら生活している様子が微笑ましくうらやましい。ちょっと鬱陶しいと思わないこともないが。



2013年10月03日(木) アンクリーヴス著「青雷の光る秋」読了

衝撃的なラストシーンだった。ペレスの婚約者であるフランが最後に犠牲者になってしまう。行きの通勤電車で読み終えたのに今布団の中に入っている時間になってもまだ悲しみを引きずっている。今回の舞台はペレスの故郷であるフェア島。フランを両親に紹介すべく一緒に実家に逗留中に野鳥ウォッチセンター?で殺人が起こる。野鳥研究では名が知れている女性がペレスの婚約パーティーの夜、何者かによって殺される。頭には鳥の羽が飾られていた。センターには一人の女性が調理人として雇われていたが、彼女も殺されてしまう。センターには何人かの野鳥ファンが泊まり込んで観察をしていた。結局、最初に殺されたセンター長の妻でもある野鳥研究者はかつて一人の男の発見を横取りして世の中に出た。それをうらんだ男が、妻と一緒に過去を忘れたようなふりをして泊まり込み、女性に復讐したのだった。嵐にも襲われ、島は一種の監禁状態となる。フランを失ったペレスは警察もやめて故郷の牧場に戻ろうと考える。何の気力もなくなってしまったのだ。しかし、最後の場面で両親がペレスにフランのスケッチブックを見せる。そこには行きの小型飛行機で死ぬ思いをしたフランが冗談半分に書き綴った遺書が書いてあった。自分に何かあった場合は、娘のキャシーをペレスに託すというものだった。ペレスは、自暴自棄になることもできず、キャシーを育てるために警察をやめることもできなくなった。彼は、いままでの心優しさを失い、冷徹な景観となるだろうというようなことが書かれて印象的だった。


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