日々の泡

2013年08月29日(木) 三島有紀子著「しあわせのパン」読了

同名の映画のDVDをTSUTAYAで何度も手に取りながら、借りていなかった。見る前から内容がわかるような気がしたからだ。なんだか感動するのが億劫だったというか。一瞬の安らぎがほしくて、図書館で借りた。まあまあ面白かった。自作の童話が別についていて、なかなか凝ったつくりだった。 こういった食べ物系はやっぱり癒される。



2013年08月26日(月) 「アンソロジー カレーライス!!」読み始め

月曜の朝から読む本でもないとは思いながら、土曜にようやく予約していたのが手に入る。なんと紙までちょっと黄色っぽい。考えていた物よりかなり渋い。まずは目次を見てのけぞる。池波正太郎、井上靖、向田邦子、中島らも、内館牧子、安西水丸(この人だけ知らない)林真理子、伊集院静、小津安二郎、井上ひさし、町田康、寺山修司、伊丹十三、獅子文六 とりあえず、今日読んだところまで書き写して見た。すごいメンバーである。このあとも著名人が続く。楽しみだ。同じテーマでずらりと並ぶと、作家の力量などとは言わないが、比較検討ができてかなり楽しい。それにしても、カレーとはよいテーマを思いついたものだ。日本人なら誰でも一くさり話したくなる話題には違いない。



2013年08月23日(金) ネレ・ノイハウス著「白雪姫には死んでもらう」読了

空軍基地跡地の燃料貯蔵層から人骨が発見された。検死の結果、11年前の連続少女殺害事件の被害者だと判明。折しも犯人として逮捕された逮捕された男が刑期を終え、故郷に戻っていた。彼は冤罪だと主張していたが、村人たちに受け入れられず。暴力をふるわれ、母親まで歩道橋から突き落とされてしまう。捜査に当たる刑事オリヴぁーとピア。人間のおぞましさと魅力を書いた衝撃の警察小説。冤罪で刑に服していたとビアス、不良少女のアメリア とビアスに昔から恋した挙句に女優になり、刑事オリヴぁーは妻のコジマの不倫に悩み続け、最後には首を絞めようとすらする。殺人者の心境をリアルに感じてしまい落ち込んだり、非常に人間的な、人間の弱みと一方強さも感じる小説だった。最近読んだミステリーの中では断トツの面白だった。



2013年08月22日(木) 桜木紫乃著「ホテルローヤル」読了

オール読み物が平積みにされていた。直木賞受賞作品が載っていると書いてある。もともとホテル○○という題名には惹かれるタイプである。ということでオール読物なるものを初めて購入。中身は私の期待するものとは違った。残念。



2013年08月21日(水) 木皿泉著「昨夜のカレー、明日のパン」読了

さすがに「すいか 」のプロデューサーだけあって、ギフとテツコの暮らしぶりは、ひどく魅力的だ。第三者の岩井の描写によって初めてそれがわかるしくみだ。朝食のヒトコマが可笑しい。ギフはコンロに金網を置いてパンを焼く。この金網がただ者ではない。京都で買った食パン用の金網なのである。焼き上がったパンにバターを塗り、ギフは瓶詰めの海苔を塗って食べ、その傍らでテツコは練りうにを塗って食べている。食器用の洗剤は緑色の瓶に詰め替えられていて、オレンジの香りがするらしい。すんでいる人たちが何年もかかって作り上げた暮らしだとテツコに好意を寄せる岩井は思う。ギフが酔って言った言葉が印象的だ。「人は変わっていくんだよ。それはとても残酷なことだと思う。でもね、でも同時にそのことだけが、人を救ってくれるのよ」



2013年08月19日(月) 木皿泉著「昨夜のカレー、明日のパン」読み始め

義父と嫁。夫が死んでからもずっとギフとテツコは一つ屋根の下、家族とも同居人ともつかない形で暮らしてきた。二人を取り巻く、血縁のある人、ない人。いろいろなつながり。一話一話、がらりと語り口が変わる。テツコに結婚しても良いと思う男性が現れた。ちょっと先が楽しみである。



2013年08月18日(日) 川上弘美著「パスタマシーンの幽霊」読了

読了と書いてから、あと1話残っていることを思い出した。不思議な短編が続く。第一話 海石 これを読んだのは随分、昔のような気がする、7月で、まだ夏休みまでちょっとある、一年で一番輝かしいかもしれないひととき。そんな時に、図書館で借りたあと、1Fでコーラを飲みながら読んだ。不思議な短編だった。海の底にこびりついているイソギンチャクのようなもの?? この著者の登場人物には、いつも共感できずに終わる。いろいろな人が出てきて、いろいろな接点ができる。



2013年08月16日(金) ワード編「京のつめたいもん」読む

表紙には色とりどりのアイスキャンデーが並ぶ。暑い時にはこんなものでも眺めて涼しくなろうと、図書館で借りる。 以前から京都には素敵な喫茶店が多いようだとは思っていたが、どこも行ってみたいお店ばかりだ。祇園のぎおん楽楽というお店の「あめちゃんみたいなかき氷」がとにかく可愛くて涼しげだ。こういう発想のかき氷は東京にはないだろう。



2013年08月15日(木) 小路幸也著「マイ・ブルーヘブン」読了

慶子に借りた例のバンドワゴンシリーズ。番外編 舞台はいきなり昭和27年4月に。ずっと暮らしていたらしい、ジョーとマリアの旅立ち。そしてさらに7年前にさかのぼる。なんと語り手のサチさんは、華族の出身だった。ごくフツーの古本屋だった筈のバンドワゴンはいまや、エリート集団となっている。作家の趣味だろうか。



2013年08月13日(火) 山本兼一著「千両花嫁」読了

たまたま本日返却された本の棚でみつけた本。なかなか面白かった。京で屈指の茶道具屋の娘・ゆずと奉公人の真之介は、駆け落ち同然で夫婦となり、道具や「とびきり屋」を三条木屋町に開く。そこでは近藤や芹沢、竜馬が客としてやってきては、騒動が起こり。 混乱する幕末の京を舞台に見立てと度胸で難題を乗り切っていく夫婦を描く「はんなり」系痛快時代小説。 裏表紙解説より。



2013年08月10日(土) 岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿」読了

9日間の夏休みという事で、始まる前は涼しい部屋で読書三昧のはずが、夏を乗り切るための部屋の模様替えに終始し、読み終えたのはこの一冊だけ。しかも、昨夜眠れないままに夜中に読んだ。まあ、大どんでん返しとでも言うのだろうか。後にまだ予約している人が30人もいるのだから、評判の良い本なのだろうし、まあ面白かったから読め通せたのだろうが。まあ、私は読者としては少々高齢だということだろう。



2013年08月02日(金) 岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿」読み始め

良い珈琲とは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い。シャルル・モーリス・ド・タレーラン(フランス 1754~1838)この言葉を知らなかったため、題名のタレーランはあのタレーランか?などと疑問に思っていた。書店では気になる一冊だったが買うまでには至らず(表紙が漫画風である)図書館で予約をしておいた。かなり長い間かかったような気がする。今流行の日常的なミステリーの謎解きで、他愛のないエピソードが続くが、まあまあ読めると言ったところ。この珈琲店は狭い路地を抜けていくと出現する平屋の作りらしく、他にアップルパイやナポリタンもバリスタのお勧めらしい。そんな設定がちょっと素敵だった。



2013年08月01日(木) 山本一力著「おたふく」読了

5月ごろに書店で見つけ、買おうかと思ったが、繰り返し読むこともないと思い、家で図書館で検索し、予約をしておいた。図書館のHPで予約者数をしばしば確認したが、あと2人になってから1ヶ月以上待たされたような気がする。ようやく、間もなく準備ができるという表示に変わって、何度かHPの更新をしている内にようやく準備ができたという表示になり、喜び勇んで図書館に行ったのが先週日曜日のなんと16:30。で、読み始めたがいつもの山本一力とちょっと違う。札差屋などの話や妙に堅苦しいエピソードが続く。メインは弁当屋の仕出しの話で、これは面白かったのだが。まあ、美味しいおにぎり弁当がわりとあっさりと完成したことには少々ものたりなさを感じないでもなかった。あとがきをみて納得した。昨年日経新聞に連載されたらしい。さもありなんである。私のイメージではおたふくと言われれば、多分あまり美人ではない女性が頑張って小料理屋などで成功していく話だと思ったので、かなりがっかりした。おたふく、=お多福、万人の幸福を意味するらしい。


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