日々の泡

2013年04月30日(火) 和田はつ子著「夏まぐろ」読み始め

料理人季蔵捕物控シリーズ 最新刊の秋はまぐりを予約していたところ、ようやく順番が回ってきたため、あわてて読んでいる。はじめは、幸せの絶頂で簡単に登場人物を殺してしまうので、敬遠していたが やはり江戸と食べ物のドッキングという事で、ついつい読んでしまうシリーズである。まぐろは江戸時代は下賤な食べ物だったらしい。なんといってももてはやされていたのが鯛。前半は鯛素麺などがでてきたが、いよいよ後半、物好きたちによる「まぐろ尽くし」膳がどうなるのか、楽しみである。



2013年04月28日(日) 和田はつ子著「旅うなぎ」読み始め

料理人季蔵捕物帖5巻目。図書館で借りながら読んでいなかったのだが、最新刊の秋はまぐりを予約していたところ、順番が回ってきたというので今日借りてきた。ゴールデンウィーク2日目。まだ余裕綽々である。夜、床の中で半分ほど読む。



2013年04月27日(土) 「夜は短し、歩けよ乙女」読了

Kindle 本である。著者が京大出出身であることは、最近読んだ太陽の塔で知った。会社の京大の人に聞いたらあれは有りのままの姿らしい。たしかに読んでいても作り物のような気がしない。著者の力量が成すところかとも思ったのだが。



2013年04月25日(木) 恒川光太郎著「夜市」読了

Oさんから借りた一冊。以前借りたアンソロジーに入っていた作家で、Oさんもすっかりはまったらしい。他に「風の古道」を収録。恐ろしい恐ろしい話であった。



2013年04月24日(水) 宮下奈都著「太陽のパスタ、豆のスープ」読了

結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽。失意のどん底にいる彼女に叔母のロッカが提案したのは「やりたいことリスト」の作成だった。自分の心を見つめ直すことで、明日羽は少しずつ成長してゆく…。図書館のHPより。とにかく書名に惹かれて図書館に予約しておいた。確か、本屋で平積みになっているのを見て、買おうかと思ったが、結構題名から思うような呑気な話ではなさそうだったので、やめた記憶有。確かに婚約破棄など、いかにも現実的な話から始まるが、その後はのったりと進む。ただ、やはり人に恵まれすぎている。幼馴染の女装している京や、両親、兄、叔母の六花ことロッカさん、同僚の郁ちゃん、フリーマーケットでは、なぜか一目ぼれされたりもしている。これだけ周りの人に恵まれている人間の自分探しは贅沢以外の何物でもない。太陽のパスタは料理音痴のロッカさんが作ったミニトマト入りスパゲッティ、豆のスープは、豆同好会の郁ちゃんが作ったスープ。 まあ、食べ物がふんだんに出てくるし、ルクルーゼでつくるラタトイユもでてきて、美味しそうなので一応面白かったことにしておこう。周りに恵まれすぎ云々は自分と比べての僻みかもしれないし。予約状況を見たら、8人も後ろに並んでいるらしいので、今日返すことにする。結婚と言う目標がなくなって気力をなくしているあすはに、ドリフターズリストをロッカが教える。まず鍋を買うというのは素敵だ。黄色いルクルーゼを選んだけれど、私だったら絶対に赤だ。



2013年04月23日(火) 森見登美彦著「太陽の塔」読了

ひどく気に入った竹林よりも、さらに抱腹絶倒の一冊だった。これは決して虚構ではないだろう。村上春樹の新刊を2回読み返し、他の本を読むのが惜しいほどの境地に達していたが、所詮私はこんな雑音の中で暮らしていくのが好きなのだろう。



2013年04月14日(日) 清水義範著「50代から上手に生きる人、ムダに生きる人

50代から上手に生きる人、ムダに生きる人 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生  知的生きかた文庫 「徒然草」の中から50代の人生に即応用できる部分を抜粋し、現代語訳をそえながら、老後論を語る。「楽しいかどうかを判断基準にする」「持たない幸せを味わう」など、50代が賢くおもしろくなる習慣が満載。以上、図書館のHPからコピーアンドペイスト。



2013年04月13日(土) 中町信著「模倣の殺意」読了

4/9に啓文堂にて購入。母に頼まれたNHKテキストの今日の料理を買いに行ったついでに。平積みになっていたので新刊かと思ったら、たまたま次の日に会社のTさんと廊下で立ち話をしていて、かなり昔刊行されたものの改訂版であることを知る。面白かったですか?と尋ねたら、まあ、読んでみてくださいと、微妙な表情だった。 で、あと数ページと言うところで昨夜は眠ってしまったので(このあたりからも、いかに盛り上がりに欠けているかがわかるが)朝、床の中で読み終える。なんというか、やはりポイントとなった2点は早々にわかった。ミステリーの大御所と新人賞をとったばかりで、その後の作が採用されない駆け出しの新人小説家が同じ小説がそれぞれ雑誌に掲載される。当然新人が盗作したと思われるが...しかも新人小説家は自らの小説「7月7日夜7時の死」という題名の通り、自殺をしてのける。それぞれのつながりから、事件の真相に迫ろうとする男と女。 まずこれが逆盗作であろうという事はぴんときた。さらにこれは被害者が2人いるのではないかということは、同じ坂井正夫に対して、描写が異なること。バリバリの女性記者で、ミステリーの大御所の娘である中田秋子が惹かれたというには、あまりに貧相な人間像しか浮かび上がらない一方で語られる坂井正夫。これは二人いるに違いないと直感的に思った。というか、ミステリーの王道のトリックがあるらしいということがかなりのヒントになったが。これは解説に気づく人は気づく伏線らしく、少々得意であった私はがっかりした。結局は、駆け出しの新人であった坂井正夫という人物が二人いて、一人は中田秋子とつきあっていた人物でこちらは新人賞をとっていない。この人物の作品を大御所が盗作したのだが、人妻が生んだ坂井の子が生まれつき脳性まひだったために、その妻が夫に内緒で坂井の手引きで脳性まひの専門施設に誘拐と偽って預ける。結局手術は成功したのだが、一生障害者として生きなければならないわが子を悲観して坂井はそっと濡れたガーゼをわが子の口にあて死に至らせる。自責の念から坂井は7月7日に自殺をする。 坂井は四万十川の旅館で、自分の自信作を執筆していたのだが、子供の手術が早まったためあわてて帰京し、その際に自分の創作ノートを旅館に置いてきてしまった。たまたまミステリー雑誌で坂井(違う坂井である)の名を知っていた番頭が、その坂井にノートを送る。当時新人賞を取りながらも、次の作を次々に没にされていた坂井は、そのノートに書かれている小説を自らの作品として編集者に送り、それは採用されることになる。坂井はその後、既に大御所が他の雑誌にその作品を掲載していることに気づき、同時に大御所が盗作したことを知る。結末は、そのことをネタにいずれ脅かされることを予測した中田秋子が父の名誉のためその坂井を自殺にみせかけて殺害したのだった。2つの事件の間にちょうど一年という期間があったこと などなど面白い趣向ではあるが、なんといっても坂井正夫と言う同姓同名の新進作家が存在するはずがないということが、この作品の致命的な欠陥であろうと思われる。中町新は2009年没とのこと。



2013年04月12日(金) 村上春樹著「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」届く

Amazonで予約していたが、発売日が11日だったそうなので、翌日到着したということか。夜、一体なんだったかと不審に思いつつ開梱する。発売前から重版と書いてあったので、初版ゲットは難しいかと思っていたらちゃんと4月15日初版だった。重版と言うのは初版を重ねるという事だろうか。



2013年04月10日(水) 平岩弓枝著「女の顔」上下読了

日曜日に図書館で借り、まずはこの上下から読み始めた。中学か高校の頃にTVドラマで見た。友人のIさんが夢中になっていた。宇都宮雅代、おいで俊、田村亮が出ていた。みんな、若くて素敵だった。幼いころに父のいない子供として、母と日本を逃げるように出て、アメリカで小料理屋に勤めていたまさき。海外にいたわりに母に厳しく日本女性として育てられ、日本人よりも日本人らしい女性に育った。母の遺骨を故郷の九州に埋めるために来日するが、暖かく迎えてくれる親戚はいなかった。母は、出征間近の軍人と恋におち、戦死後にまさきを産み落としたのだった。帰りの飛行機に乗り合わせた料理屋の女将と親しくなり、その後ずっと親身になって世話を焼いてもらう縁となる。



2013年04月07日(日) 久生十蘭著「顎十郎捕物帖」途中

kindle本、しかも無料本である。何かで面白いと推奨されていて、昨年図書館で検索し、閉架式書棚からなぜか下巻を借りた。その時はもぬけのからとなって漂っていた囚人を輸送する舟の話を読んだだけで期限切れとなり、またいつか借りようと思っていたのでkindle本のリストで見たときは嬉しかった。どれもやはり面白い。最近、現代作家の時代しょう失せ小説ばかり読んでいたので、逆に新鮮に感じる。強風の中、図書館に行く。予約していた本が準備できたというメールが入ったからだが、清水義範著「50代から上手に生きる人、無駄に生きる人 徒然草に学ぶ後悔しない人生」だった。10冊くらい予約しているが、一番期待していない一冊だったので少しがっかりする。本日返却された本の中に平岩弓枝の「女の顔」上下があったので、すかさず借りる。高校の頃か、ドラマ化されて池田さんが夢中になってみていた。田村亮が素敵だった。女優さんの顔は思い浮かぶが名前を思い出せない。あらすじを読んでみて、そうそう!お手伝いさんになる密やかな女性という役だったと思い出す。母のたのみで3回目だが、吉行和子の「老嬢は今日も上機嫌」を借りる。他にまたまた食関係の江戸物を借りてきた。 



2013年04月06日(土) 石川啄木著「初めて見たる小樽」読了

読了と言ってもkindle本で数ページである。風物詩だと思い日曜の朝、のんびりと布団の中で読み始めたのだが、冒頭から文明と自由についての攻撃的な文章が続き、題名と中身が違っているのではないかと思ったぐらいだ。著者は自由をもとめて北海道という未拓の地にやってきたそうで、函館、札幌に物足りなさを感じ、小樽にきて初めて満足したようだ。いずれも自然ではなく、人びとの気風が語られている。小樽の悪道は日本一だと喜んでいる。執着心がないのが小樽人の特徴だと好意的に書いている。生まれて3ヶ月しかいなかった小樽であるがそう言われると似通ったものがあるようで、少し嬉しいような気がする。



2013年04月03日(水) 小川貢一著「おさかな食堂」購入

会社の帰りに府中の啓文堂で買う。料理本である。著者は築地「魚河岸三代目千秋」の店主とのこと。魚を食べることが少ないので、家のメニューに積極的にとりいれる必要をひしひしと感じていたところだった。表紙の鮭のグラタンが美味しそうだ。



2013年04月01日(月) 森見登美彦著「美女と竹林」読み始め

Oさんに借りた3冊の最後の一冊だ。別に面白そうだからとっておいたわけでもないが、これがダントツに面白かった。竹にこれほど拘った小説は初めてだし、着眼点が素晴らしいと思う。確かに竹にまつわる話は非常に多い。竹カフェも竹林の庵も五合庵を思い出させて癒される。少々冗長になった部分もあるが、面白かった。もしキンドルで売り出されたら買いたいと思う。


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