| 2012年08月30日(木) |
ジル・マゴーン著「騙し絵の檻」読み始め |
翻訳は中村有希。そもそもこのミステリーを図書館で検索してまで借りたのは、先日この翻訳家によるフェラーズのミステリーのあとがきを読んだためだ。出版社と翻訳者と原書の関係が垣間見えたようなあとがきだった。この翻訳家が訳した小説なら面白いだろうと思ったら案の定、サラ・ウォーターズの初めの2作を訳していた。訳した中にこの書名があったというわけだ。思った通り、面白い。刑務所を仮釈放されたビルは、冤罪を晴らそうと当時の関係者に会って話を聞き出す。
| 2012年08月29日(水) |
D.M.ディヴァイン著「三本の緑の小壜」読了 |
先週美容院で(わざわざ図書館の本を持って行ったのだが)2011年のミステリーベスト10を特集していたのだが、その第一位がこの本だった、手帳にベストテンまで書き留め、先週の土曜、まさか借りられるとは思わず検索していたら、なんと書架にあるらしい。あわてて夕方借りに出かける。月曜から読み始めたが、とても面白かった、ただ、狂った人間の犯行というのは、いつもあまり納得できない。一人一人、よく書き込んではいるが、どこか定型的だ。
| 2012年08月25日(土) |
P.G.ウッドハウス著「エムズワース卿の受難録」 |
例のジーブスシリーズではなく、ブランディングズ城シリーズである。なかなか面白い、
| 2012年08月23日(木) |
アン。クリーヴス著「大鴉の啼く冬」挫折 |
また機会があったら読んでみたいが、今読みたい本が山積みの状態で、おちおち読んでいられないというのが正直なところ。シェトランドが舞台。最近よく遭遇する島である。
| 2012年08月22日(水) |
エリザベス・フェラーズ著「ひよこはなぜ道を渡る」読了 |
自然死と殺人による死体 入り組んだ結果は。 トビー&ジョージシリーズとのことだが、「猿きたりなば」という4作目から翻訳されたと訳者あとがきにあった。シリーズ物というのは、順番にすべて訳されるものと思っていたが、評判をみながら編集者が調整していくらしい。「その死者の名は」「細工は流々」「自殺の殺人」「猿きたりなば」そして「ひよこ」が5作目らしい。 中村有希という訳者は紹介によるとウォーターズの「半身」「荊の城」、ソーヤーの「老人たちの生活と推理」を訳している。私がたいへん面白く読んだものばかりだ。結構自分の好む作品を訳しているようなので「騙し絵の檻」マゴーン著、その他のフェラーズも読んでみたいと思う。
| 2012年08月15日(水) |
林京子全集3 「三界の家 道」 |
毎年、この季節になるとこの作家のものを読みたくなる、と言うか読まなくてはいけないような気になる。何冊か読んだが、この一冊は、上海からの引き揚げのモチーフが何度も出てくる。この機にウィキペディアで作家の生い立ちを調べてみた。「1930年8月28日、長崎県長崎市出身。誕生の翌年、父(三井物産社員)の勤務地・上海に移住し、1945年に帰国し、長崎県立長崎高等女学校3年に編入学。同年8月9日、市内大橋にある三菱兵器工場に学徒動員中、被爆した。爆心地に近かったが奇跡的に助かったと言われている。」短編の「無事」「雨名月」など。「無事」は 工場日記に 原爆が投下された当日生き残った生徒の名前の下には無事と書いてあったが、その後のことはわからない。その時点で生き残っていても、生き延びることができたかどうかわからないところが原爆のすさまじいさだろう。繰り返し繰り返し原爆を語る著者はこんな風にも評されているらしい。「原爆を特権化する姿勢があるとして批判もあり、中上健次は「原爆ファシスト」と呼んだことがある」
| 2012年08月08日(水) |
李承雨著「生の裏面」 |
「ある本で、この世での生は人間が脱け出そうとしてあがいている悪夢であるという比喩を用いている文章を読んだことがある。ジェイムズジョイスだったか。もしかして違っているかもしれない。」こんなふうにして、欧米の小説家の文章が引用されている。「文章は「私の言葉」の代弁である時だけ、本当の意味を持つ。その他の文章はゴミか案山子だ。ごみは使い道がなくなって捨てられたもので、案山子にはだれも話しかけない。生、すなわち悪夢、眼を開けて見る、だからよけいぞっとする。」生と真摯に向かい合っている作家。
| 2012年08月07日(火) |
千早茜著「森の家」読み始め |
何の気なしに図書館で借りた一冊だが、他の本を延長しようとして、この本に5人も後ろに予約者が待機していることを知る。気が乗らないながら読み始める。「佐藤さん」という男性とその息子のまりも君と和洋折衷の佐藤さんの亡くなった妻の生家で同棲している30代の女性。一方で読んでいる「生の裏面」とは全く異なる世界。人の生の多様性にあらためて思い至る。こういう生活感のない女性を描いた小説に最近よく遭遇する。読んでも読まなくてもどちらでもよいような小説。
| 2012年08月03日(金) |
李承雨著「生の裏面」読み始め |
津村節子の短編集を読んでいる途中だが、昨夜図書館のHPで延長しようとしたら、この本に予約している人が5人もいることを知る。そういえば、私も予約をしたのだが、確かすぐに借りられた筈。意外に世の中と同じような動きをしている自分に驚く。この小説は、小説家である「私」が作家探究シリーズで小説家のパク・プギルについて原稿を書くことになり、彼の著作等からその生い立ちを調べだす。なかなか示唆に富んだ文章がでてくる。全部書き留めたくなるほどだ。
| 2012年08月02日(木) |
津村節子著「青ほおずき」途中 |
昨日「分別と多感」を読み終えたので、今朝はこれをチョイス。ジーブスに戻るべきかとも思ったが、どうも今はあのユーモアは少し暑苦しいような気がする。しっとり日本文学気分なのだ。
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