日々の泡

2012年07月30日(月) ジェイン・オースティン著「分別と多感」読み始め

題名はもちろんなじみがある。原題も少々スペルは怪しいながら、わかる。センスアンドセンシビリティだ。にもかかわらず、全く内容に記憶がないのはどうしてだろう。絶対に読んだはずなのだ。読み終えた今も全く記憶に触れない。学生時代はともかく、何度か襲ってきたオースティン マイブームの時に読んでいないなどあり得ない話である。



2012年07月28日(土) 「永平寺の心と精進料理」

図書館で借りた一冊。返却期限がせまっているので、とりあえず作ってみたい献立の写真を撮る。なんといっても精進料理ということで、野菜料理がメインなのが嬉しい。写真を見ているだけで楽しいのは器や盛り付け方など、コーディネートがすてきなせいだろう。参考になる。あとは作るだけ...。筍団子の精進酢豚、茄子のマーボ豆腐が美味しそうだ。胡麻豆腐の手作りは既に夢の一つだ。



2012年07月27日(金) P.G.ウッドハウス著「お呼びだ、ジーヴス」読み始め

一体何巻目にあたるのかはわからないが、「本日返却された棚」で見つけたので早速借りる。普通ならシリーズ物は一気に読むのが好みだが、これはたまに読むのが良いような気がする。今回はいつものバーティ・ウースターとジーブスのコンビではなく、ロースター伯爵ウィリアムなるバーティの友人を主人として仕えるジーブスが活躍をする。どうしてこんなことになったかは、この本を読む限りではジーブスの口から、現在バーティーはあらゆる日常的な常識を含めて学ぶ寄宿舎に入っていてそこは執事つきそいは禁止されているためと説明しているが、なにしろ前巻を読んでいないので、真偽のほどは不明だ。どうやらこの
ロースター伯爵は、広大な古い館を維持しきれなくなり、競馬で詐欺を行ったりなんとか延命に四苦八苦のようだ。それもジーブスの指導によるところであり、いつもと趣が異なり、それなりに楽しい。



2012年07月25日(水) 庄野潤三著「野菜讃歌」

短編集である。表題の一編をまず読む。(随筆というらしい)80代の作品であるから、このところ凝っている洒落た野菜料理とはかなり違い、昔から馴染んだ献立が列挙されている。ホウレンソウ、小松菜。チリメンジャコと合わせたものが特に好みだと書かれている。しかも妻に料理名を確認したりしている。自分では調理などをしたことのない世代であろう。ポパイにもちりめんじゃことをからませたものを一度食べさせたいなどと書いてあるのは精一杯のユーモアだろうか。老夫婦の昼食はトーストと温野菜の皿らしい。この温野菜には必ず玉葱がはいる。他にニンジンとグリンピース、玉蜀黍をスープで煮たもので、一年を通してトーストに添えられるとのことでこのあたりはおしゃれだ。白菜と薄揚げを似たのも美味しいとある。同感である。



2012年07月19日(木) ピーター・アントニイ著「ベヴァリー・クラブ」読み始め

図書館で借りた一冊。既に返却期限を過ぎているが題名に惹かれて借りたので是非お味見だけでもと通勤のお供にする。面白い。1926年に英国で刊行されたらしい。どうりで古色蒼然たる味わいがある。紳士のクラブで、唯一お金に困っている人物が最近起こった事件の解決を依頼される。お金がないと言っても彫像コレクションが趣味でギリシャ、ローマを旅してはコレクションを増やしていて、現在も意中の物があり引き受けた次第だ。目撃情報を集めだすが、なんともおかしい



2012年07月18日(水) 高橋由太著「忘れ簪」読了

会社の後輩Oさんに先日借りた一冊。文庫描き下ろしとのこと。不思議な小説だった。内容もスタイルも。この妙な感じはなんなのだろう。もしかしたら初期作品なのかもしれないと思う程、稚拙な話運びのように思える部分すらあった。あとでネットで他の人の感想を読んでみたいと思う。



2012年07月15日(日) 宮本しばに著「野菜料理の365日」購入

土曜の朝、またしてもアマゾンで野菜料理本を2冊購入してしまった。弟への「鎌倉物語」を予約するついいでに。 「Salad Cafeのとっておきサラダレシピ」これも素敵な本だ。



2012年07月14日(土) マイケル・ゲイツ・ギル著「ラテに感謝!」読了

原題 "How starbucks saved my life"副題は転落エリートの私を救った正解最高の仕事。ダイヤモンド社 確か先週図書館の「本日返却された本」コーナーから取り出した一冊。装丁がまず、軽くてよかった。上流家庭に生まれ育ち、一流大学から一流広告代理店に。中年に差し掛かったあたりで解雇になり、コンサルティング会社を立ち上げるが、これもうまくゆかなくて職を失う。しかも出来心から浮気をし、妻と子供に去られてしまう。そんなときに、ふと入ったスターバックスで、たまたま社員を募集していたことから期せずして働くことになる。始めは抵抗があったのだが、クリスタルという上司の黒人女性との交流を通して、最高の仕事を得たと感じ、幸せになるまでの過程。最近会社でよく耳にするようになったダイバーシティという言葉が散りばめられている。そうか、人種のるつぼと言われたアメリカから始まった言葉だったのかとあらためて思う。お互いを尊重すること、みんなが幸福を感じること。それがスターバックスの社則のようなものらしい。しかも保険が厚い。アルバイトにも保険が設定される。確かスターバックスに関する多分経営の観点からの新書版が出ていたはずだ。



2012年07月11日(水) 戌井昭人著「まずいスープ」読了

日曜日に図書館で借りた一冊。「本日返却された本」コーナーにあって、ついつい題名に惹かれて借りた。 異様なまでにまずいスープを作った翌日、父が失踪する。一日中焼酎を飲んで酔いつぶれている母親。ひっしで探す「おれ」は、浅草の結構流行っているだんご屋でアルバイトをしている。父親は胡散臭い貿易業をほそぼそとしていたが、事務所を探しに行くと麻薬が隠してあるった。やがて父親は見つかるがロシアからの銃の密輸入に知らない内に加担してしまい、命を狙われたため身を隠していたという。妙に一人一人が面白い。べたべたすることのない人間関係も面白い。そういえば、昨日読んだ平岩弓枝の粘着質の人間関係よりも好感が持てる。



2012年07月10日(火) 平岩弓枝著「女たちの家」下巻読了

通勤の行きと帰り、そして家で十数頁読んで読了。



2012年07月09日(月) 平岩弓枝著「女たちの家」上巻読了

朝と帰り、寝る前に少し読んで読了。キオスクで見かけて面白そうだと思ったのだが、期待したものとは少し違った。どうもこの作家の傾向として平凡な主婦がある日突然様々な理由により、独立せざるを得なくなり、人生が華やかに展開して自立の道を見つけるというパターンが多い。それにしてもこの本は、夫が急死して、いろいろ伏線があったにもかかわらず、すべて不発に終わり、一体なんだったのだろうと思わざるを得ない。 一番面白かったのは、ヒロインの亡くなった夫の弟。静岡ですっぽんの養殖業を営んでいる。ある意味、無私の人であり。好感をもった。



2012年07月06日(金) 李承雨著「植物たちの私生活」読了

韓国に行く前の週にバタバタと短時間で図書館に行って、新刊書のコーナーで題名だけで(表紙が緑色だったこともあり)てっきり植物の話だと勘違いして借りた一冊。7/4(水)朝に通勤で読もうと持ってきてバスで開いてびっくり。普通の小説だった。普通というのはちょっと違うかもしれない。おまけに初の韓国人の著者によるものだった。冒頭は一人の男が蓮の花市場で女を買う場面から始まる。ここですでに読むのを放棄しようかと思ったが、とりあえず読み進めることとする。話は思わぬ方向に進む。女を部屋に連れ込んだと思うや否や女が部屋を飛び出してくる。読者は一体何事かと、ついつい物語に引き込まれるわけだ。男の家族は部屋にこもったまま口もほとんど聞かない父親と高級レストランを経営する母、そして、兵役中に爆発事故で両足を失った兄との4人家族だった。優秀な兄を誇りとしていた両親、男は子供のころから疎外した存在として家出を繰り返す。兄にはスンミという恋人がいたが、男は既に二人がつきあっていないことを知る。兄は、両足を失い、ときどき性的な発作を起こすため、母親が兄をおぶって蓮の花市場に通っていたため、男がその役割を替わったのだった。崩壊寸前の家族。男は、そのきっかけを作ったのが自分であることを知る。スンミに横恋慕をした男は、兄が大事にしているカメラを持ち出し、家出の資金の足しにしようと質屋にいれるが、その際に兄が政治的活動をしている証拠となる写真がはいったフィルムごと渡してしまったのだ。兄は連行され、兵役に送られ、そして足を失ったのだ。男は兄を森に散歩に連れ出し、2本の木を示される。松の木にからみついているトネリコの木。男はそこに兄の心情を思う。カメラへの情熱を思い出させようと考える。男はスンミを訪ねていく。スンミは兄の事故を知らず、男の母やスンミを自分のものにしようとした義兄により、兄とスンミを嘘により引き離した。スンミは兄が自分を否定したのだと思い自暴自棄な生活を送っていた。やがて、物語は一家の根源的な秘密に近づいていく。母親は、まだ高級レストランの従業員であったときに、一人の高官と知り合う。彼には妻がいたが二人はやがて愛し合うようになり ある日彼女は南川につれていかれる。そこには南国の楽園があった。高官は政治犯として連れ去られ30年以上が過ぎる。ある日母のもとに高官からの使いが来る。母を追っていく男と兄。二人はそこで楽園で愛し合う二人の姿を目撃する。そして父親からの告白。父親はかつて母親と同じレストランで働くコックだった。母親を愛していた彼は、高官との子供を宿した母親をその楽園で子供を産み落とすまで世話をし、料理を作った。兄はその高官との子供だったのだ。 男はスンミを兄に会わせようと画策する。 そして兄の失踪。エンドに向かっては感動的だ。父親が初めて家族のために食事を作る。おだやかなひととき。明日には男が兄を連れてスンミが待つ南川に行く予定だ。幸せな予兆で物語は終わる。「すべての木は挫折した愛の化身だ」兄は人間や神話の神々が木に返信する話を集めていた。



2012年07月03日(火) 高梨尚之著「典座和尚の精進料理」購入

帰宅すると母が本を買ってきてほしいと言われたので(97歳の元気な女性の本らしい)一緒に気になっていたこの本をAmazonで予約する。夜には届いていた。思っていた以上に好みの本だった。どれも作ってみたいものばかりだ。



2012年07月02日(月) 川上弘美著「真鶴」読み始め

会社のTさんに借りた本をやっと読み始める。14日に借りながら、いざ楽しみに読み始めようとしたとたんに半年以上前に予約していた「二流小説家」の準備ができたという図書館からのメールが入ったのだ。おまけにまだ30人以上の予約者がいるため、延長ができず、その時に読んでいた古書の来歴も予約が入っていることが分かったため(借りたのは「その日に返却された本」の棚だったのだから、その時は予約が入っていなかったのに、既に5人も後ろで待機しているらしい。新刊であるからどこかに書評が載ったのかもしれない。)ということで、迷った挙句に古書の来歴は上巻を読んだ段階だったが、二流小説家の方を先にし、その後古書の来歴下巻を読んでやっとこの本に辿り着いたというわけだ。ところで川上弘美の本は読みやすく、この本も2日の通勤で読み終えたのだが、夫の失踪をテーマに女性の執着心を描いた作品なのだろうとは思うが、もしかしたら夫はこの女性に嫉妬のあまり殺害されたのかもしれないと思われる節もあり、それは著者によるひっかけであろうと思ったり、わけのわからない内に終わってしまった。最後にはミステリーのように解決するのだろうと思っていたのだが。不思議に終わり方は明るかった。夫の家族もついに位牌を作って、葬ることにし、女性も籍を抜くことを決心した。そんな折に夫の妹とその夫が上京してくる。会うことを少々ためらっていた娘の百(もも)も叔母といとこについて明るく話をしている。執着から解き離れたのだろうか。それとも執着をいだきながらも生きていく決心をしたのだろうか。それはわからない。


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