| 2012年05月30日(水) |
高橋由太「もののけ本所深川事件帖オサキ鰻大食い合戦へ」読了 |
鰻茶漬誕生秘話とでも言うべきか。シリーズ2巻目だが、前巻とお馴染みの登場人物が、またもやいい味を出している。題名の大食い大会の賞金100両を狙って、場違いな面々が其々思うところあって参加する。
| 2012年05月29日(火) |
高橋由太「もののけ本所深川事件帖オサキ江戸へ」読了 |
後輩のOさんに借りたシリーズ物第1巻 ごく普通の若者と魔物の取り合わせは、前作に良く似ている。オサキの好物は、前作の卵焼きではなく、升屋の油揚げである。食べ物への執着は、さらにパワーアップしている。この手口に飽きないのが自分でもすごい。とにかく可愛い。
| 2012年05月27日(日) |
高田郁著「みをつくし献立帖」購入 |
図書館に行くのは時間的に断念したため、来週の通勤のお供を買うために啓文堂に寄る。平積みのこの本に気が付く。そういえば5月発売と新年早々、どこかに書いてあったような気がする。やはりとろとろ茶わん蒸を作ってみようかと思う。
| 2012年05月26日(土) |
ジャニータ・シェリダン著「珊瑚の涙」読了 |
前作「翡翠の家」に続くシリーズ第2弾 あとがきをじっくり読んだら、著者が1906年にオクラホマ州で生まれたとのこと。本書は1951年に発行されている。なんと私が生まれる前。ネットで調べても現在の著者の様子は見つからなかった。まだシリーズ物は2冊はあるようだ。観光地としてのハワイではなく、原住民とその文化への愛が伝わってくるような一冊。
| 2012年05月24日(木) |
山本一力著「ほうき星」上・下巻読了 |
舞台は深川から始まる。絵師の黄泉とその妻で出産を控えたさくらは毎晩運動のため散歩をしていた。このところ、いつも夜空にはほうき星が現れた。やがて、さちが生まれる。さくらは、大店である土佐節屋の次女だった。さくらの母はこよりと言い、土佐の出身で珊瑚を商う家の娘だった。さちは、10歳になる前に父母を海難事故で失う。 さちには、うお金の幹太郎という幼馴染がいた。絵師・珊瑚の商いを天職と思うさちは、長じて幹太郎を慕うようになるが、両立は無理だと思い、幹太郎をあきらめる。やはりクライマックスはたまたま巡り合った捕鯨を生業とした土佐の人々のつてで土佐に行くところだろう。勇壮な鯨捕りの場面など、興味深かった。また何度も出てくる江戸の地震も、やはり最近以上だと思っていたが、昔から人々は地震と戦ってきたのだとしみじみ思った。
| 2012年05月16日(水) |
谷村志穂著「海猫」上巻読み始め |
父親がロシア人とのハーフである薫が、白無垢の花嫁姿で母、弟に付き添われ函館から漁村にバスで向う場面から物語が始まる。バスの運転手の視点から始まるのが新鮮だ。漁村の村には夫である邦一と弟の広次、義父と義母になる夫婦が待っていた。 漁村の生活が描かれる。夫婦で舟に乗りワカメを取ったり、スルメの皮をはいだり、透き通るような美貌を持ち、華奢な薫にはたいへんなことばかりだったが、やがて子供も身ごもり、なんとか漁村に馴染んでいった。 しかし、初めての子供が生まれる直前で漁村同士の争いが起こり、生まれた時には夫は刺されて病院に担ぎ込まれている状況にあった。退院までに一ヶ月入院している間、美輝と名付けられた長女は、夫の弟である広次が面倒を見た。薫と広次の間に暖かいものが流れだす。一方夫である邦一は、親身になって面倒を見てくれる看護婦との間に患者と看護婦以上に心を通わせるようになっていた。邦一は薫のあまりに美しい顔に気を遅れを感じていて看護婦の人懐っこい顔に惹かれていく。 やがて薫は広次の子供を宿し、邦一の子供と偽って生み落とすが産後の肥立ちが悪く、また、函館に逃れようとして家に閉じ込められる。吹雪の日、病院に連れて行こうと、広次は薫を家から連れ出すが、邦一に止められ、薫は崖から海に落ち、後を追うように広次も身を投げる。二部は美輝と美哉の二人の姉妹の話になる。薫の母に育てられた姉妹は、美しく育ち、美輝は北大を受ける。
| 2012年05月14日(月) |
平岩弓枝著「日陰の女」上・下巻読み始め |
麻酔医師である信子は、二代続く芸者屋の次女として生まれた。父親が違う長女はバーのマダムとして働いている。信子は政治家である父親に一時期引き取られていたが、いまは母のもとに身を寄せている。これだけで日陰の女とは言わないだろうが、さらに信子は勤めていた病院で患者としての不動産屋の妻ある経営者と深い仲になっていてそれが自らを日陰の女と位置していた。信子は若く真っ直ぐな医師良太と相思相愛の仲となるが、そこに信子の愛人と、利害関係にある姉、若い医師とその友人啓介の妹照奈から様々な妨害を受け、最後は良太は雪山で命を落とす。ラストシーンは信子が日陰の女から脱して明るい未来に向けて真っ直ぐ歩く姿を描いて終わる。
| 2012年05月13日(日) |
平岩弓枝著「日陰の女」他図書館にて |
貸出票より 世界で一番面白い英米文学講義(これは以前途中で返却した本が目に入ったため)、日陰の女、海猫上下 文様別そば猪口図鑑、ブレイスブリッジ邸 アーヴィング著/珊瑚の涙 これも前回読みかけを返却した。裏がえしの男。 こうしてみるとそんなにひどくはないが、探している間は心身の疲れを感じていた。最近、「本日返却された本」の棚からまず借りだす本を探すことにしている。いろいろなジャンルから見つけることができて楽しい。
| 2012年05月12日(土) |
「思いがけない話」ちくま文学の森から |
既に返却期限を切っているので、今日にでも(日曜である)返したいが名残惜しい。Oヘンリー改心(金庫破りの話である)くびかざりモオーパッサン(にせもののダイアの首飾りをなくし、本物だと信じ10年間労働に明け暮れすっかり美人からおばさんへの変身を遂げた女性の話(しかし、私は本人の成長のためにはよかったのではないかと思う)嫉妬(ブウテの作品)きいたことのない作家だ。該当(ゴーゴリ)これは以前読んだがあまりにも悲惨な話で、じっくり読むのも恐ろしく、さらさらと読んだ。主人公が後に亡霊となって復讐したことは忘れていた。)バケツと綱(ボイスという著者。主人が首つり自殺をするにあたって使用したバケツと綱がなぜ主人が自殺をしたかという事についてバケツと綱の知恵を以て話し合う。非常に面白かった)あと20話くらいあり、どれも興味深いのだが一応返そうと思う。また借りるように覚えておきたい。
| 2012年05月10日(木) |
長尾剛編「漱石ホラー傑作選」読む |
「三四郎」「門」「吾輩は猫である」いずれも読んだ本からホラーじみている部分の抜粋が載せられているが全く記憶にない個所ばかりだった。やはり常々恐れていることではあるが、名作の数々を読んだつもりでいるが、こう忘れ果てていては、読んだことにはならないのではないだろうか。特に血肉となっているとか、精神の基礎になっているとか、全くその片鱗も感じられない。むなしいことである。
| 2012年05月09日(水) |
平岩弓枝著「下町の女」読了 |
既に返却期限が切れている図書館の本。週末には返そうと通勤時に持っていく。24歳の桐子は芸者屋に生まれ育つが、母親のそろそろ50歳になろうとしているこうの期待を裏切って芸者にはならないと宣言して短大に進んだ。第1話は「女と足袋」。こうは、神田橋の路地裏にある小村足袋店の足袋しか身に着けたことがない。足袋の引き取りはこのところ女中か桐子が行っているので、こうが足袋屋の主人の良吉に会ったのは20年以上前のことになるはずだが、良吉は夏にはこうは若干夏痩せするので足袋のサイズを僅かに小さくするという念の入れようだ。実はこうは、幼馴染の良吉と一時期恋仲になっていたが、その当時、パトロンであった会社の社長に義理を立てて、桐子が生まれてからは一回も会っていないのだった。桐子は社長の子供ということになっていたが、実は良吉の子供だったのである。 母子の会話がポンポンと飛び交い、楽しい。桐子は一度結婚するがわずか一ヶ月で交通事故で夫を失い、また実家に戻る。一方こうは、古くからのパトロンである社長の家に嫁入りする。なんだかんだと最後は結局桐子が芸者屋を引き継ぎ、滅びる寸前である芸者というものを見守る形となる。いろいろ手当たり次第読んでいるが、結局私はこんな感じの小説が好きなのだろうと、いまさらながらに思った。
| 2012年05月08日(火) |
ヨハン・テオリン著「黄昏に眠る秋」読了 |
図書館で借りた一冊。続編の「灯台に灯の点るころ」を先に読んだ。北欧ミステリーは今流行だそうだ。暗い上に暗い...と言ったところか。こちらは「灯台..」よりも面白く読めた。エーランド島シリーズは秋冬春夏の四部作となる予定とのことで、1年前のあとがきに、本国ではすでに2作目と3作目が発表されていると書いてある。という事は邦訳はまだまだ先になるという事だろう。気長に待ちたい。あとがきに二作目は委ss化梅よりもゴシック要素が強いと書いてる。ゴシックなら全編ゴシックが好みな私としては、そんなところに二作目が妙に腑に落ちなかった理由があるのかもしれない。この一作目は、10年前に子供が行方不明になってしまって以来、看護士の仕事も休職続きでワインに頼る日々を送っている。ある日父親であるかつて船長であり、今では足腰が不自由であるため施設に入っているイェロフから電話がかかってくる。このイェロフは二作目にも登場する。80歳を前に、不自由になってくる体とまだまだ働き続ける脳とのバランスにいつも葛藤しているように思える。前作でも好感を持った人物である。その時は女性警官の縁戚として登場していた。イェロフの電話は行方不明になった子供のサンダルが見つかったという話だった。ついに真実が明かされる日が来たのかと、ユリアは揺らぐ精神を鼓舞してしっかりしようと決意する。イェロフは年老いた友人を訪ねて回り、何気ない日常やちょっとした出来事から真実を探ろうとするが、それがユリアには核心に触れることのない無駄な行動のように思える。しかしイェロフの情報収集の積み重ねによって、最後は命までも危うくなりながらも、ついに犯人を見つける。 当初犯人であると思われたニルス・カントは、子供のころから幼い弟を溺死させたり、長じてはドイツからの兵士2人を殺害し、追ってきた警官も撃ち殺すという生まれつき残忍な男だったが、逃れた南米から溺死体として10年以上も前に棺に入れられて帰国し、母親立会いの下に墓に葬られていた。このため、当初から子供誘拐の犯人からは除かれていたがイェロフは丹念に、彼がまだ当時生きていたことをつきとめる。実際はニルスを個人的に死刑に処そうとたくらんだ彼に父親である警官を殺されて、今は自分も警官となっているレナルトが、ニルス殺害の際に誤って少年を車でひき殺していたのだった。レナルトはユリアに出会い、お互いに好意を寄せあうまでになっていたのだが、最後に真実が明らかになり、あらためて少年の葬式を終わったとき、そこには寄り添うイェロフとユリア二人だけの姿があった。
|