| 2011年08月31日(水) |
矢崎存美著「ぶたぶたさん」読了 |
8/30 一ヶ月半に一度の、何よりも苦手な通院も無事終了し、ゴッホも読了、帰りの京王線で読む本がなかったので、プラットフォームの売店にて購入。なにも私の年齢でこんな童話みたいなものを...、と思いながらも結構このシリーズは図書館で借りて読んでいる。時々心を直撃される一言があったりする。今回は、文庫本用の描き下ろしの短編集ということで、期待度は少々落ちるが、ほかに20数分の小旅行のお供としては良いかもしれないとふと思ったりした。執事カフェのぶたぶた氏。パティシエもやってしまう中年の豚のぬいぐるみ。父親のぶたぶた。参観日の父兄の注目の的だったりする。さびしい人、生きている意味が見いだせなくなってしまった学生。そんな人々のお助けマンとして相変わらず淡々と登場するぶたぶたが楽しかった。でも再読する気もしないし、どうしようか。
| 2011年08月30日(火) |
小林利延著「ゴッホは殺されたのか」(伝説の情報操作)読了 |
図書館で借りた一冊。(7月に借りて、既に2回延長した)ゴーギャンとの同居と葛藤は聞いたことがあるが、その果てに耳を切り落とす程の悲惨な結果に終わるとは知らなかった。弟テオとの仲の良さ、それも表面的に知っているだけだったが、作者の思い込み?を除いたとしても、事実は衝撃的なものだった。ここまで精神を病んでいたとは。いや、テオへの態度を考えると精神的なものもあるだろうが、性格的な欠陥も感じる。常に絵を書くための費用をテオに無心し続け、孤独を嫌い、弟一家との共同生活を強要し...。以下に最後の状況を書いた一文をそのまま転載する。「1890年7月27日、滞在していたオーヴェール・シュル・オワーズ(オワーズ川に沿ったオーヴェール村という意味)において、時刻不詳・現場不詳・凶器不詳の状態で、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは腹部に傷を負った。しかし。自力で滞在先のラヴー旅館に帰り着き、同夜亭主に発見されるまで、自室に横たわっていた。29日午前1時30分死亡。直接の死因不詳。享年37歳。」地名のオーヴェールは、ゴッホの絵の題名で良くみかける。「オーヴェールの麦畑」最後に描いたと思われる一枚だそうだ。アルルでのひまわり(1888年)療養先のサン・レニで描いた糸杉と星の見える道(1890年)ドービニーの庭(1890年)カラスの飛ぶ麦畑(1890年7月)著者小林は、すべての事象がテオによる兄ゴッホの殺害を示しているという。
| 2011年08月28日(日) |
佐藤直子著「エクゼクティブ秘書の気配りメモ」読了 |
金曜に新聞の広告で知り、今朝、amazonで注文、夕方には配達された。夜10:30頃から1時間弱で読了。会社の規模はかなり異なるが、少しは参考になるかと思ったが、(嬉しいことに)それほど目新しいことはなかった。秘書の割に少し自我が強すぎないかと思わないでもない。
| 2011年08月25日(木) |
高田郁著「心星ひとつ」読了 |
8月12日に新千歳空港の紀伊国屋書店で買った一冊。みおつくし料理帖シリーズの6冊目にあたるらしい。 なにかと人生の岐路に立たされる澪。どちらを選ぶか、周りの人々が息をひそめて見守る中、澪は、いろいろなことを考えながら自分の道を選ばなければならない。お料理はあいかわらず食べてみたいと思うものばかりだったが、結構暗い一冊だった。ついに小松原から「おれの女房殿にならぬか」という殺し文句が出たものの、武家の家に入ることにより失わなければならないあれこれを思い悩む澪。だが、最後に澪が下した決断はそういったマイナス面からの選択ではなく、ぶれることのない自分の心星をしかと見つけたからだった。このあたり、日頃の自分と比べて、妙に感動した。
mixiの読書コミュニティのどんでん返しに驚いた本NO.1ということだったので、図書館に予約しておいた一冊。忘れていたころに予約本の準備ができたとの連絡があり、てっきり最近予約した分だと思ったら、図書館の予約室でランプが点ったのはこの本の棚だった。思いがけない一瞬だったので書き留めておく。内容と言えば、2001年に出版しただけあって、感覚的に古い。10年という年月は、最近ではこんなに物事を過去のものにしてしまうのだろうか。どんでん返しも大したことはなかった。事実が噂になるのではなく、噂が事実を作り出すという皮肉な結末は、それほどこの小説に必要ではなかったような気もする。猟奇犯罪はあまり好みではないこともあり。楽しめなかった。
| 2011年08月19日(金) |
エミール・ゾラ著「ジェルミナール」読み始め |
大冊である。重い。でも、読み甲斐がありそうだ。一人の男が荒れ地を歩いている。上司と争って職を失った機械工が偶々行きついた炭鉱で働くことになる。貧しい一家との交流。炭鉱のオーナーの裕福な暮らしぶりとは対照的だ。
| 2011年08月17日(水) |
エミール・ゾラ著「獣人」読了 |
このところ、7時9分発の各駅停車で新宿駅まで行っている。ちょうど一時間かかる。今は学生の夏休みのせいか、必ず座れるので、しっかり1時間読書ができる。獣人も主にこの各駅停車で読んだ。印象的な場面はいろいろあったが、やはり最後のシーンが全てを塗り替えてしまった感がある。人間の力の及ばないところで暴走する黒い機関車とそれに牽引されている貨物列車。そこには兵士たちが家畜のごとくぎゅうぎゅう詰めに積み込まれている。機関士を失ってしまった蒸気機関車は、すべてをなぎ倒して進む。強烈な最終シーンだ。
| 2011年08月12日(金) |
山本一力著「菜種晴れ」読了 |
北海道への2泊3日の旅行に携えていった一冊。飛行機が苦手なので、とにかくすぐに入り込めそうな江戸人情物ということで啓文堂にて購入。買った夜、高田郁の新刊が出ることをネットで知る。菜種晴れは思った通り、眠れない旅の夜にかなり役立った。厚い本だったが、さくさく読めて帰りの京急で読み終えたが、幸い新千歳空港の紀伊国屋で高田郁の「心星ひとつ」を購入していたので、すかさず読み続けた。 ところで、「菜種晴れ」は、天麩羅を揚げる天分に恵まれた少女が、度重なる運命にも負けずに菜の花を栽培し、力強く生きていく姿を描いているが、何度も発行年を確認してしまったほど、地震の話や菜の花の強さを描いていてタイムリーだった。
| 2011年08月07日(日) |
萩原浩著「噂」読みはじめ |
図書館から予約本が用意できたというメールが来ていたので図書館で引き取る。ミステリーだと思い込んでいたが、予約していたことさえすっかり忘れていた「噂」だった。mixiの読書のサイトで、どんでん返しならこの一冊というコーナーで多くの人から支持されていた。 その夜の内に、アマゾンなどでも調べた挙句に図書館で予約したらしい。(アマゾンから萩原浩のお勧め本のメールが届くし) また読み始めたばかりだが、よくある話で今のところあまり目新しいものはあまりない。 単行本なので北海道に持っていくのは断念。
| 2011年08月01日(月) |
和田はつ子著「時そば」読了 |
料理人李蔵捕物控シリーズの一冊。「涼み菓子」はあまり好きになれなかったのだが、図書館でこの一冊を借り、なかなか面白かった。元噺家が、高座を忘れられず一か月に一回 落語を一席、そのテーマにあわせた料理を出しながら客を呼ぶことになった。その仕事をひきうけた李蔵、同時に新興宗教がらみの殺人が起こる。
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