日々の泡

2009年05月31日(日) 栗本薫追悼 思い出の「グイン・サーガ」

5月27日に栗本薫が逝去した。57歳だった。あれから3日間、ネットで関係記事を漁った。グインサーガが続いていることは、書店の店頭で見て知っていた。会社の後輩から、アルド・ナリスが死んでしまったことも聞いていた。かつで病気をして、それから失速してしまったのではないかと、ぼんやりと考えていたようなところがある。それでも産経新聞の朝刊で何気なく目を留めた訃報は驚きだった。店頭で、新刊を見かける度に感じたのは、多分後ろめたさだった。私は、新刊を買うべき友人のような存在なのに、なぜ新刊を買わないのだろう。なんとなく疎遠になって、それでもいつかはまた親しくなれる筈の友人に永久に去られたような気がした。夢中になって読んでいたのは何時頃だったのだろう。1986年の読書録に、3冊書いてある。23巻「風のゆくえ」24巻「赤い街道の盗賊」、そして25巻「パロのワルツ」1冊ずつ買っているから、リアルタイムで発刊される度に読んでいたのだろう。 そもそも弾みで1巻目を読み、すっかりはまり、母と国分寺近くの古本屋で既に出ていた分を一気に購入した。一体何巻目で決別したのかは記憶にない。特に、もう読まないと決めたわけではないのだが、店頭で新刊を見かけても、いつからか手が出なくなってしまったのだ。一時期は、寝ても覚めてもという状態だったのだが。LPレコードまで買い込んだ。(今、2,3枚だろうと思って探したら5枚も出てきたので驚く。先週PCに取り込めるレコードプレイヤーを買ったばかりなので、早速聴いている)サーガ離れと第1歩は、挿絵画家がいきなり変わったことだろう。Wikipediaで調べてみた。加藤直之(正伝1 - 19巻、外伝1 - 5巻)とある。その後天野喜孝に変わった。この時のショックはたいしたものだった。本当にがっかりした。加藤氏のナリスがかなり気に入っていたのだ。グインサーガの魅力の半分はナリスだったように思う。

今、LPを聴きながらこれを書いている。1986年の3冊は、23巻が3ヶ月ほど遅れての購入だが、その後の2冊は発売と同時に買ったようだ。
レコードだから裏返すと言う手続きが必要だ。ひっくり返したとたんに懐かしい曲がかかった。「パロへ アルド・ナリス」という曲名だ。かなり聴きこんだような記憶がある。ロマンティックなメロディーと不安をかきたてるような不穏なメロディーが交差する。 



2009年05月30日(土) 村上春樹「1Q84」上・下 Amazonで購入

このところ、翻訳ものが多かった村上春樹の久しぶりの新刊。とりあえず1週間ほど前に思い立ってAmazonで予約をしておいたが、本日土曜日、帰宅すると玄関に置いてあった。しかも2箱。上巻2巻だったらどうしようと、とっさに思ったのは、過去のトラウマか。 どうやらちゃんと上下巻だった。7,8年前に新刊「海辺のカフカ」を買ったのも発売日当日で、あの日は9月14日?だったか、夏中TSUTAYAのレジにその日に村上春樹の新刊が出るとビラが貼ってあって買おうと思いながらも、家からクーラーが壊れたと言う電話があり、私は会社の帰り道、新宿の電気店を一日でも早くクーラーを取り付けてくれる店を求めて走り回っていたのだった。疲れ果てて 駅構内の店頭でふとカフカを見て、とりあえず買おうと、なんとなく思って安らいだ記憶がある。その後で出たアフターダークはあまり面白くなかった。
で、この新刊、一体どんな内容なのかもわからない。とりあえず写真撮影してみた。






2009年05月27日(水) 「クッキングママの供述書」読了

今回は、ゴルディーの学生時代のボーイフレンドが出てくる、と言ってもすぐに殺されてしまい、舞台から去っていくのだが。ショッピングモールをめぐって事件が起こる。工事現場も重要な役割を果たしている。事件の鍵を握る新聞の切り抜き。実は裏面のCMに謎が隠されていた。お馴染みのマーラは健在だが、ジュリアンは早々に殺人の罪に問われて牢屋入り。



2009年05月24日(日) ヘンリー・ジェイムズ著「大使たち」図書館にて

雨の中、とにかく来週の通勤のお供を借りようと、図書館へ。
このところ気に入っているクッキング ママシリーズも4巻借りる。なんとなく気楽で楽しみだ。




2009年05月22日(金) ジェフリー・ディーヴァー著「ボーン・コレクター」下巻読了

リンカーン・ライムシリーズの第一作目。一昨年前結構はまっていたシリーズだ。エンプティーチェアから読み始め、コフィン・ダンサー、イルージョニスト、12番目のカードなど、立て続けに読みながら、この一作目は図書館で見つからず、読んでいなかった。昨年文庫を買ったのは良いが、なんと下巻だけを買ってしまい、しばらくしてようやく上巻を買ったと思ったらまた下巻だったと言う笑えないことをしてしまった。なにはともあれ、やっと念願の上下を読了。いわばリンカーンとライムの馴れ初め話と言ったところか。 体の自由を失ってしまってからひたすら安楽死を望んできたリンカーンが事件を通してライムと出会ってから生きる希望を取り戻すまでの過程が描かれている。ライムもまた、心に癒えない傷を負っていた。 猛スピードでハイウェイを車で飛ばすことで過去を振り切ろうとする。「走ってさえいれば、振り切れる」「死者をあきらめろ」など、印象に残る言葉を見つけた。



2009年05月15日(金) 「クッキング・ママの事件簿」読了

シリーズ4作目。ついにトム・シュルツとの結婚式の朝から始まる。自らの結婚式にケータリングもしている。ウェディングケーキはジュリアンの作品だ。しかし、あいかわらず一筋縄ではいかないのがゴルディの日常である。式の時刻が近づいても牧師は現れない。それどころか、トム・シュルツも遅れている。シュルツからの電話で、牧師が自宅で殺されていることがわかるが、結婚式はどうなるのかと落胆するゴルディに追い討ちをかけるように肝心のシュルツも行方不明になる。 怪しい人物には事欠かない。狭い教会の教区内での派閥争い。そういえば、このシリーズの魅力の一つがゴルディとゴルディの前夫リチャードの妻(既に離婚している)マーラ・コーマンの友情だ。この女性のユニークさが結構好きだ。 シュルツはストーリーの最後でようやく救出される。その間、ゴルディは苦しみ、悩みながらもしっかりケータリング業をこなしている。



2009年05月10日(日) 「クッキング・ママの名推理」読了

シリーズ物 3作目。1ページ目から「最上級生と父母のための10月恒例大学進学指導夕食会」のメニューが掲げられている。コロラド州 エルク・パークというプレップ・スクールの校長宅での夕食会から始まる。ゴルディは、もちろんケイタリング業に励んでいる。有名大学に娘、息子を入れるためにその親たちは、子供を褒め、他人の子供を中傷するにとどまらず、その命さえ奪う。一人息子のアーチもこの名門私立学校に通っている。授業料は、別れた夫の負担だ。夕食会終了後に、成績NO.1の学生が殺される。第一発見者は相変わらずゴルディだ。 自らも事件に巻き込まれ、危うい目に会いながらも真犯人を捕まえる。有能でゴルディに好意を寄せている刑事のトム・シュルツも健在だ。ところで、成績優秀者NO.2は、ゴルディの家に寄宿し、魔法のような料理の腕前を持つジュリアンである。アーチもジュリアンも学校で嫌がらせに会い、ゴルディーも不安な毎日だが、すごいところは、どんなに落ち込むことがあってもとにかく料理は作る。料理を作っている限り嫌なことを忘れることができると思い、それを実践しているところだ。ケータリングの料理もアーチとジュリアンのために作る何気ない朝食も、素敵で美味しそうだ。


 < 過去  INDEX  未来 >


para