| 2009年01月23日(金) |
イアン・R・マクラウド「夏の涯ての島」途中 |
既に返却期限日を一週間過ぎてしまっている。今年初の図書館で、単行本を8冊ほど借りたのだが、やっとその一冊に手をつけた。通勤にも頑張って持っていっている。綺麗な表紙と題名に惹かれた。長編だと思っていたら短編集だった。著者は叙情SF短編の名手らしい。なるほど叙情SFというのは頷ける。肉体を持たない存在となりつつも宇宙を探索し続ける宇宙飛行士とその家族を描いた「帰還」。家族の許みに何度も同じ帰還を繰り返す男に家族も本人も困惑している。「我が家のサッカーボール」この短編の世界では、何かに変身できる人間?が生活をしている。ネズミに変身して鬼ごっこをして怒られる子供たち。その母親はこのところ「なマケモノ」に手だけが変身してしまい、元に戻らない。そして遂には全身が変身して人間の世界に戻れなくなってしまい、入院する。祖父母の世話を受けることになった兄弟は、祖父母から意外な事実を聞かされる。なんと母親にはかなり若い頃に出産した子供がいるらしい。その事実を知らなかった父親は、結婚後もわだかまりを持っていて、そのことを母親も感じていたが、なんとその子供を里子に出すことを拒否し、今も一緒に暮らしていると言う。実はその子供は生まれつき 返信することもなく、生きているのかどうかもわからない存在だったが、ある日近くにあったサッカーボールをまねてか、ボールに変身してしまったという。子供たちは、自分たちが先日蹴って遊んでいたボールがそのトムだったということを知る。母親は子供たちがそのボールを蹴っていたのを見て、精神がおかしくなったのだった。蹴ってしまったことを後悔する子供たちに精神科医は、今までのようにガレージの隅にしまわれているよりは、皆と遊べて嬉しかったに違いないと諭す。父親がいきなりそのボールを蹴り上げ、子供たち二人がそれを受ける。明るい雰囲気が流れる。やがて一家はサッカーボールを持って海辺に遊びに行く。浜辺で、そして皆でイルカに変身して波間でボール遊ぶ。以上、何度も読み返したくらい、感動的な話だった。「チョップガール」戦時中の話。デートをした相手が、必ず死んでしまうと言う噂になってしまった女性の話。まだまだ数作あるので楽しみだ。
| 2009年01月10日(土) |
今年初めて買った本は? |
「怖い絵」 家人に「歴史の中の日本」の購入を頼まれたので今年初めて本屋に行く。地元の啓文堂である。先週の新聞広告の切抜きを店員に見せたところ、平積みではなくかなり奥の棚で一冊のみあった。それはともかく、久しぶりの書店である。このところ、部屋に本が満ち溢れてしまい、苑処理に途方にくれていたため、これからは絶対に図書館で本を借りようと決心し、一ヶ月ほど書店からは遠ざかっていた。しかし、やはり書店に来ると浮き浮きする。煽り文句満載の本の帯を読んでいるだけで楽しい。あれもこれも読まなければというあせりも感じる。2008年度ベストワンなどと書いてあると、内容も確かめずに買いたくなる。しかし、これもまたゴミになる日のことを考えながら冷静に選ぶ。結果、以前買おうと思いながらも辛くも止めた標記の一冊を購入する。午後は知り合いの合唱団の音楽会があったが、合間合間でずっと読んだ。あまり「おおっ!」という発見は今のところない。
| 2009年01月08日(木) |
スー・グラフトン著「アリバイのA」読了 |
やはり犯人は、ヒロインを誘惑した弁護士のチャリー・スコルソーニだった。と、言っても3件の最初の殺人事件は、弁護士ローレンス・ファイフの前妻のグエンで犯人は二人いたことになる。(ちなみに2件の連続殺人は夾竹桃の幹を削ったものを毒薬として用いている。やはり夾竹桃は以前小説でも読んだが、毒なのだ!)このミステリーの魅力は、私立探偵のキンジー・ミルホーンのキャラクターにあることはもちろんであるが、8年間、夫殺しの罪で服役していたニッキ・ファイフもなかなか魅力的であった。しかし、あまり面白くはなかったというのが、正直な感想である。
| 2009年01月05日(月) |
スー・グラフトン著「アリバイのA」途中 |
12月28日(日)年末最後の図書館開館日に駆け込みで借りた9冊のうちの一冊。会社は今日1月5日(月)始まりだが移転だったため昨日から実質の出社。今年初めての読書はこの文庫からとなった。なぜ9冊からこのミステリーを選んだかと言うと、文庫本だからというだけの理由。キンジー・ミルホーンという本人の自己紹介によれば「カリフォルニア州でのライセンスを持った私立探偵。年齢32歳、2度の離婚経験があり、子供はいない」ということになる。冒頭からさらりと数日前に人を殺害し、そのことが心に重くのしかかっている、との記述があり(真ん中まで読んだにもかかわらず、今の今までこの事実を忘れていた。一体誰を殺害したのだろう。なぜ?)依頼人もすごい。夫殺しの罪で8年刑務所に入っていたニッキという資産家の娘。出所後、まっすぐにキンジーのところにやってきたらしい。殺されたのは弁護士で、彼をめぐって前妻、秘書、仕事先の女性などなどいろいろな怪しげな人物が登場する。人物も魅力的だし、合間に出てくる食事が妙に美味しそうだ。もちろんキンジーは無理やりブラックコーヒー2杯で胃に流し込んだり、かなりひどい料理らしいのだが、ケチャップをかけすぎたフライドクラムに付け合せのフレンチフライポテト、ジェリードーナッツ、子牛のポルコルト(角切り肉に玉ねぎくをどっさり入れてパプリカとトマトペーストで煮込んだもの)気分が悪いといいながら食べるコールドバターを塗った一ポンドのポップコーンとは一体なんなのだろう。とにかくこれがカリフォルニア料理なのだろうと思われるかなり雑な料理が列挙される。私にはどれも興味深い。 どうも食べ物のことばかりの感想になってしまった。年始の読書が一年の傾向を決めるというのにこんなことでよいのだろうか。後半の感想は頑張りたい。
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