| 2007年05月18日(金) |
ディーヴァー「魔術師」読了 |
マジックというかイリュージョンがテーマ。ミス・テンコーの名前まで出てきた。マジックの中でも誤導という本来の目的から注意をそらすこと、という手法が小説にも取り入れられていて、やはり最後まで意外性満載だった。ただあまりにこういうパターンが続くと初めからあらゆる人物を疑ってかかるので徐々に意表をつかれるという楽しみはなくなってくるかもしれない。今回のヒロインは魔法使い見習い中のカーラ。ディーヴァーの小説に出てくる女性はどれも仕事に真剣に取り組んでいて好感が持てる。それもキャリア志向であるのもかかわらず。 最後にはこの女性すらもあわや敵だったのかと思わせる場面が在り、しかしそれは大サーカスへのオーディションを狙ったライムの大芝居だった。 一方のテーマが魔法使いとその弟子のアンビバレントな関係。弟子が師から独立するときには双方に身を切られるような感情をもたらすが、それを越えた時に初めて一人前の人間になることができる。今回の真犯人はかつて師と仰いでいた魔術師の復讐に身を滅ぼしていくわけだが、師から精神的に独立できなかった人間の末路であることが示唆されている。最後にライムとサックスの今後の関係の伏線であるようなことが書かれていてこれは少々ショックだった。
| 2007年05月12日(土) |
ジェフリー・ディーヴァー「魔術師」読み始め |
このところはまっているディヴァー 4冊目だ。 場面は華麗なるマジックショーから始まったと思いきや...なんとリアルタイムの殺人現場だった。サックスが巡査部長への昇格試験を受けている。これも実地試験とは気がつかず最後まで実際の犯人逮捕の緊迫した場面だと思っていた。そう言えば ライムがその伏線となる台詞を話していて、そこで一瞬???と思った私の勘は正しかったと言うのに。 ほんの50頁読み進めただけだがあちらこちらに引っ掛けがあり、前に戻って読み返したりと、忙しい。この手の本にしては珍しく丁寧に読んでいる。
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