中間小説 作者:現代 日本 出版社・値段:集英社 1500円 97年直木賞受賞作 遅ればせながら読みました。 表題作を含む短編集。[とにかく感動!]という周りの評判でしたが、素直な私はやっぱり感動しました。月曜朝の電車の中でまず[鉄道員]を読みましたが、涙でぐちゃぐちゃになり、さらに[ラブレター]でほとんど号泣ものでした。なぜか出所した男の当日の話が2編ありましたが、社会規範から逸脱しつつも優しさと純粋さを持ちつづけている姿にしみじみと感動を覚えます。(98/3/30)
純文学小説 作者: 日本 出版社・値段: 短編小説集 何気ない男女の日常生活のほんの綻びから、悪夢、狂気、恐怖などがほの見える恐ろしい小説集です。 著者は「無明長夜」で芥川賞を受賞しましたが、もし小説を書く能力があったとしたらこんな小説を書きたいと思わせる女流作家です。 一番恐かったのは(ネタバレですみませんが)なぜか恋人に次から次へと去られてしまう女の話。 なんとこの女は目を開いたまま眠るという性癖があったのでした。 そりゃあ 恐いわ....。女は去っていく男を一人ずつ殺していくのです。
| 1998年03月10日(火) |
マイクルユーディク イエスの遺伝子 |
SF/ファンタジー小説 作者: U.S.A. 出版社・値段:徳間書店 1,500円? 図書館で借りましょう イエスの再来を願う秘密結社。この組織の第1規範はイエスを復活させて自分たちの救済を願うこと、そして第2規範は神を冒涜する者に制裁を与えることだった。 しかし第2規範により抹殺しようとしたDNA学者は、同時に第1規範を達成するための鍵をも握っていた。 結社のイエスの血から取り出した遺伝子と同じ遺伝子を持つ人物を探し出そうという計画はガンになった娘をイエスの再生能力により救おうとするDNA学者の目的と一致し、両者は手を組むが...。ネタバレになるのであまり書けませんが、遺伝子情報から作り上げられたイエスのホロスコープが現出するところは感動的でした。 また耳慣れた聖書の一節がぞっとするほど効果的に使われていました。思いつきはすばらしいのですが、ちょっと説得性に欠けるところがありました。 アルジャーノンの一節、人間は神様から与えられたもの以上の物を望んではいけないという言葉を思い出します。
| 1998年03月01日(日) |
ダニエル・キイス アルジャーノンに花束を |
SF/ファンタジー小説 作者:現代 U.S.A 出版社・値段:早川書房 ¥1,456 これは1966年に長編化されたものの翻訳ですがもともとは中編として1959年に雑誌に発表されたそうです。 知能指数68の主人公が手術によって超天才になる話..という筋書きはあまりにも有名ですが、実際に読んでみても結末にいたるまで、予想した通りに事は進んでいきます。現代においてはSFという言葉が少々そぐわないほど、実際にあり得る話ですが、とにかく主人公のチャーリーの生きる姿勢には心をうたれます。 面白かったから、感動したから是非お読みくださいとお薦めするにはあまりにつらい一冊ではありますが....。 今回も書店で「アルジャーノンに花束を」の文庫本はどこですか? とたずね、「まだ文庫本になっていません」と即答されました
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